フィルム紹介『Kodak T-MAX P3200』
2000年代以降デジタルカメラの台頭によりフィルムの需要が減少し、
フィルムのバリエーションも年を追うごとに少なくなってきています。
しかし最近では、SNSの影響などもありフィルムカメラへの関心が高まっています。
街中でも首からフィルムカメラを下げている方を多く見かけるようになりました。
フィルムカメラの写りの要になってくるのがレンズとフィルムです。
レンズ選びもさることながら、どのフィルムがその撮影に適しているのか、自分好みなのか選ぶことは悩みどころです。
そこでこのブログではフィルムに焦点を当ててご紹介いたします。
今回は6年振りに販売を再開したモノクロネガフィルムの『Kodak T-MAX P3200』をご紹介します。
2012年に製造終了となった同フィルムの復活のニュースを聞いたときは大変驚きました。
“通常感度は800ですが、3200またはそれ以上の感度への増感が可能な設計となっています。 “との記載があり、
データシートを確認すると25000までの増感が可能のようです。
今回の写真はすべてISO3200に増感し撮影したものになります。
※写真はネガをスキャナー(EPSON GT-X820)で取り込んだものになります。
高感度フィルムならではのラティチュードの広さ、そして粒状性に関しても3200にしては良好です。
個人的に空の写りに関してはこれくらい粒子感があったほうが立体感が生まれるので好みです。
中間の諧調性が高い中でも程よくコントラストもありバランスが取れている印象です。
高感度フィルムということで夜間路上で撮影しました。
低照度でも高コントラストになることはなく諧調はよく再現されています。
今後もフィルム紹介をしていきます。
|