シャドー補正やダイナミックレンジ拡大機能など高機能ながらも、デジタルフィルタ機能などを搭載し遊び心も満載。 10月24日に発売されたPENTAXの新製品K-mの使用レポートをお届けします。
■使用機材
・PENTAX K-m
・smc PENTAX-DA L 18-55mmF3.5-5.6AL
■期待通りの使いやすさ、想像以上の高性能
まず、グリップ部が想像以上に突き出た形になっていて、右手に持ったときのひっかかりがよく、手によく馴染みます。また内蔵ストロボのポップアップボタン以外、ボディの右側にボタンが集約されていて片手でサクサクと操作ができます。さらにボタン類も少なく分かりやすいので、始めて使ってもすぐに操作に慣れることができます。
また、手ブレ補正機構、上位機種顔負けのシャドー補正やダイナミックレンジ拡大機能が搭載されていて、露出決定は楽で失敗写真は少なくなりました。暗い場所や逆光などの場合でもシーンを選ばず快調な撮影が楽しめます。
さらに露出決定でいえば、神社など被写体を撮る時のこと。空と境内などの明暗が強く露出の決定が難しいと思い、3段階の露出を連続で撮る「ブラケット設定」にしようと思いました。しかしメニュー画面内で探していたのですが見つかりません。取説を読んでみるとドライブモード(連写)やタイマーモードなどを設定する画面がメニュー画面とは別にあり、そのカテゴリーの中に3枚連写で撮れる「ブラケットモード」がありました。
他機種ですと、項目の多いメニュー画面からブラケット設定を探して、さらに連写モードに切り替えて撮影しなければならずやや面倒ですが、K-mならばこの設定が一度に設定できて楽でした。
K-mはデジタル一眼レフがさらに身近になるよう、入門者や初心者の方にとても歩み寄った機種だなと思います。
■遊べるカメラK-mは二度楽しめる
誰でもキレイに撮れる基本性能の高さをもつK-mは、デジタルフィルタ機能によってさらに「遊べるカメラ」としての楽しさが味わえます。なんといってもカメラ内で撮影した画像データにトイカメラやハイコントラストといった遊び心をくすぐるアレンジ機能が付いています。元画像は残したまま、新画像としてメディアに保存されていくので
撮影した画像を気軽に帰りの電車の中などでアレンジして楽しむことができます。さらに高精細な液晶モニターで友達や家族に見せてみたりと、撮影して加工してと二度楽しめる遊べるカメラに仕上がっていました。
■作例
(元画像を50%に縮小しています)
※シャドー補正、ダイナミックレンジ拡大機能設定で撮影
焦点距離:35mm
絞り:F4.5
シャッタースピード:1/1000
ISO感度:200
■空のグラデーションが滑らかです。
焦点距離:35mm
絞り:F8
シャッタースピード:1/750
ISO感度:200
■順光で撮ると空がかなり鮮やかに出ました。
焦点距離:55mm
絞り:F5.6
シャッタースピード:1/250
ISO感度:200
露出補正:-0.5EV
■バックとかなり明暗がありましたが暗部の黒つぶれも少なく、空も白とびすることなく色がのっています。
焦点距離:55mm
絞り:F5.6
シャッタースピード:1/90
ISO感度:400
■ISO400でも十分常用可能な低ノイズ感。
焦点距離:33mm
絞り:F4.5
シャッタースピード:1/1000
ISO感度:200
■葉1枚1枚までしっかり写すシャープな描写です。
焦点距離:18mm
絞り:F4.5
シャッタースピード:1/4000
ISO感度:200
露出補正:+0.5EV
■逆光での撮影。しまりのある描写で基本性能の高さがうかがえます。
焦点距離:18mm
絞り:F3.5
シャッタースピード:1/1500
ISO感度:400
露出補正:+0.5EV
■やわらかいボケ味です。
焦点距離:55mm
絞り:F5.6
シャッタースピード:1/60
ISO感度:200
■立体的で空気感のある描写がキレイです。
焦点距離:43mm
絞り:F4.5
シャッタースピード1/90
ISO感度:400
焦点距離:18mm
絞り:F3.5
シャッタースピード1/180
ISO感度:200
焦点距離:35mm
絞り:F4.5
シャッタースピード1/1250
ISO感度:800
■ISO800で撮影。ノイズ感も少なく、背景の点光源のボケ方も自然です。
焦点距離:40mm
絞り:F5.6
シャッタースピード1/1000
ISO感度:200
■有効1020万画素あればかなり精細な描写が可能。
焦点距離:18mm
絞り:F4.5
シャッタースピード1/2000
ISO感度:200
焦点距離:18mm
絞り:F4.5
シャッタースピード1/20
ISO感度:200
露出補正:+0.5EV
■手ブレ補正機能によりシャッタースピード1/20でも撮影できました。
■トイカメラモード作例
(元画像を50%に縮小しています)
気軽に作品造りが楽しめるトイカメラモード。描写の甘さや細かいところを気にすることなくパシャパシャ撮れてオススメ。普段の目にしている光景が一変して楽しめます。
焦点距離:40mm
絞り:F4.5
シャッタースピード1/1000
ISO感度:200
露出補正:+0.5EV
焦点距離:26mm
絞り:F4
シャッタースピード1/1000
ISO感度:200
露出補正:+0.5EV
■逆光で撮ると画にメリハリが出ます。
焦点距離:18mm
絞り:F3.5
シャッタースピード1/1500
ISO感度:200
露出補正:+0.5EV
■周辺部が暗くなるので被写体が浮かび上がります。
焦点距離:55mm
絞り:F5.6
シャッタースピード1/125
ISO感度:400
焦点距離:55mm
絞り:F5.6
シャッタースピード1/500
ISO感度:200
露出補正:+0.5EV
焦点距離:38mm
絞り:F4.5
シャッタースピード1/125
ISO感度:200
露出補正:+0.5EV
焦点距離:18mm
絞り:F3.5
シャッタースピード1/250
ISO感度:200
露出補正:+0.5EV
焦点距離:26mm
絞り:F4
シャッタースピード1/60
ISO感度:200
焦点距離:35mm
絞り:F4.5
シャッタースピード1/20
ISO感度:200
露出補正:+0.5EV
焦点距離:18mm
絞り:F3.5
シャッタースピード1/250
ISO感度:200
露出補正:+0.5EV
焦点距離:55mm
絞り:F5.6
シャッタースピード1/15
ISO感度:200
焦点距離:55mm
絞り:F5.6
シャッタースピード1/1000
ISO感度:200
■どこにでもある都市の風景を撮ってみました。描写の甘さが味になっておもしろい。
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