【マップカメラ情報】ペンタックス Optio W60 レポート
PENTAXから発売された本格防水・防塵コンパクトデジタルカメラOptio W60の使用レポートをお届けします。
■外観
Optio W60は水深4mまで潜れる本格防水デジカメながらコンパクトでスリムなデザイン。重さもわずか約125グラムと非常に軽く、まったく普通のデジカメと同じように気軽に持ち運べます。 反面、持った感じは見た目以上に剛性を感じさせ、しっかりとした作りになっているので、長く使っていけそうな道具としての安心感が伝わってきます。
さらに、アクセサリーのプロテクタージャケットを装着すれば、本体をキズから守ってくれるので、そのまま地面に置いたり、カバンの中にそのまま入れたりとかなりラフに使っていけます。
また、レンズ前面にはレンズキャップ等はありませんが、汚れの付きにくいコーティングが施された保護ガラスが配置してあります。指紋汚れが付いてしまった時もレンズ拭きで簡単に拭き取ることができました。
■操作感
まず、防水設計の為かシャッターは割りと深くグッと押し込んであげるような感覚で切れます。片手で撮影する場合しっかりカメラを握って支えないと、手ブレが起こってしまうのではないかと思いましたが、 実際には取り越し苦労で、持ち方さえ気をつければ、特に手ぶれに悩まされることもなさそうです。具体的には本体の底部をしっかり支えるように持てば問題ないと思います。
また、プログラムモードで一般的な撮影をする場合には、カメラ背面右下に配置してある「グリーンボタン」が便利でした。このグリーンボタンに「露出補正」、「ISO感度」や「画像サイズ」の設定など自分の良く使う設定項目を4つまで任意に 割り当てられるので、状況に応じてすばやい設定の変更ができました。
■画質性能
正直なところ、本格防水カメラということもあり画質面の性能はあまり期待をしてなかったのですが、実際その描写性能の高さには驚かされました。
なにより、その約1000万画素の解像力の高さが実感できます。遠くのビルや橋の細かいところまでしっかりと描写しています。その反面、無理な輪郭強調をして輪郭に余分な色が発生したりすることも無く、 自然にその質感を描写できています。
何より海のレジャーなどでその性能が発揮されるのは当然のことですが、普段あまり海などに行かない方も含め、一般的に注目すべきはもしカメラが汚れてしまった場合に、躊躇無く「水洗い」ができるということではないでしょうか。
■まとめ
高い解像力があり、さらに広角28mmから140mm相当の光学5倍ズームや1cmマクロなどを装備し、画質面、機能面ともに充実していて、単なる防水デジカメを超えた普段の作品造りにも活かせる優秀なカメラです。
■作例
(元画像を50%に縮小しています)
絞り:F6.3
シャッタースピード:1/500
■望遠側で撮っているので、岩や海と遠方のビルの遠近感が圧縮されて見えます。また、やや逆光気味の写真ですが、海や空の色はしっかりとのっています。望遠側かつ逆光のような厳しいシーンでも使っていける画質の基本性能の高さがうかがえます。