【タイムズフォト】ホタルの光
昨年、カワセミを見つけた自然観察園の一角に「ホタルの里」と書かれた看板が置かれた場所があります。
綺麗な涌き水が流れる場所にしか生息しないと言われているホタル。
本当に見る事が出来るのかと半信半疑に思っていると、ホタル鑑賞会の情報が飛び込んできました。
鑑賞会と言っても通常18時頃閉まってしまう入口が20時半まで開いているというだけなのですが….。
あまり期待をせず、ダメ元でホタルの撮影に挑戦してみました。
カワセミのお気に入りの止まり木のある池から奥に100mほど。「ホタルの里」に到着。
時刻は18時。通常時の閉園時間ですが、周りはまだ明るく、ホタルの気配はまったくありません。
待つこと1時間半程。辺りが一気に暗くなってきた頃、葉の陰で弱く光る光源が…。
いました!ホタルです。本当にいるのか不安になりかけてきた時だったので、ちょっと感動です。
この日は雨こそ降らなかったものの、風が強くなかなか飛び立つ姿を見ることができませんでした。
それでも時間が経つにつれ、草むらの光は数を増し、風に流されるように何匹かが移動を始めます。
その中の一匹が運良く側に飛んできました。ようやくホタルとの対面。
光量不足で使わないだろうと思いつつも、念のために持ってきたマイクロレンズが役に立ちました。
一回の飛行で相当の体力を使うのか、一度着地するとあまり動きません。(弱っていたのかな?)
おかげで90秒の長時間露光での撮影に成功!これが今回の主役「ヘイケボタル」です。
正直あまり昆虫が得意でないコリドラス。お世辞にも可愛いとは思えませんが、指の先ほどしかない小さな身体
から発せられる眩い緑色の光は、思わず手に取ってみたくなる不思議な魅力があります。
暗闇に目が慣れ、ホタルの光をあちらこちらで見られるようになった時はもう閉園時間。
園内放送に急かされる様に自然観察園を後にします。でも足下に注意しないと…。道にもホタルが。
お別れの歌の定番!帰り道では沢山の「ホタルの光」を楽しむことができました。
最後の悪あがきでカメラを向けるも、真っ暗闇の中、細い水辺の道を動き回ることも出来ず、ピントを合わせも
カメラの設定も分からなくなり、軽いパニック状態。
せっかくのチャンスでしたが写真は散々なもの。そもそも本当にいるのか疑っていた時点で心の準備ができて
いませんでした。今回の教訓を生かし、またいろんなものに挑戦したいと思います。