マップカメラスタッフが語る「ニハチ」の魅力~Nikon AF-S NIKKOR 120-300mm F2.8E FL ED SR VR~
「ニハチ」
カメラ業界でニハチと言えば28mmかF2.8を意味する言葉として使われています。
本ブログでは、マップカメラの28周年をとニハチとかけ、マップカメラスタッフ一押しの「ニハチ」レンズを通し、「ニハチ」の魅力を皆様に紹介していきます。
毎日28mmかF2.8のどちらかが掲載されますので、お見逃しなく!!
本日ご紹介する「ニハチ」は…
Nikonの『AF-S NIKKOR 120-300mm F2.8E FL ED SR VR』です!
一眼レフカメラを長く使用していた頃、標準レンズはあまり使用せずに長らくボディとキットになっているレンズのみを所有していました。
ただ、そのレンズは望遠側が120mmまでありどこにでも持ち出せる使い勝手の良さが気に入っていました。
そんな折、Nikonから本レンズの開発発表が出され、友人と標準のズームレンズとこのレンズでシステムの完成だなと話していたのを覚えています。
月日が経ち、一眼レフカメラからミラーレスカメラへと移りましたが、その時のレンズにこうして巡り合うとは何とも不思議な感じがします。
カメラボディもミラーレスカメラのZ9になりましたが、本レンズとの相性はとても良いです。
今回の記事の写真は全て、Nikon『Z9』と『AF-S NIKKOR 120-300mm F2.8E FL ED SR VR』をFTZで装着して撮影をしております。
また、撮影は全て“ニハチ”(F2.8)で行っております。
まずは、比較的近距離で撮影した写真になります。
本レンズは文字通り120mmから300mmまでの距離をズーム全域開放F値2.8でカバーする、大口径望遠ズームレンズです。
ズームレンズは画質と引き換えに利便性があると思われがちですが、動物たちの毛並みはいかがでしょうか。
毛の質感や立体感、陰影の付き方等、単焦点レンズに匹敵する性能であることが分かります。
光学系を見ても従来のEDレンズ1枚、蛍石レンズ2枚に加えて、新開発のSRレンズ(Short-wavelength Refractive)1枚を採用し、色収差を大幅に抑制しています。
重さは約3250gと、ズームレンズながら300mmの単焦点より少し重いだけ。
しかし、重心が相まってなのか持った印象は数字ほど重くないように感じます。
また、インナーズームを採用しているのでズーミングしても全長が変わらないのも影響しているかもしれません。
飛行機の撮影では、周囲に見送りの方など一般の方が多くいらっしゃったため、三脚等は使用せず手持ちで撮影を行いましたが難なく撮影をすることが出来ました。
明るいレンズですが、本体には更に4段分の手ブレ補正効果が搭載されています。
おかげでファインダーを覗くと「何がなんでも撮ってやるぞ」という気持ちにさせてくれます。
海岸を戦闘機のドッグファイトさながらに飛翔する鳥もご覧の通り。
「NORMAL」の手ブレ補正に加えて「SPORT」モードを搭載しているために動く被写体も追いやすいです。
モーターの駆動制御アルゴリズムが強化されており、急速な速度変化のある被写体へのAF追従性能も向上しています。
もちろん、今回はZ9を使用しており、優れた被写体検知能力によってしっかりと鳥を認識に追従し続けてくれました。
グッと近づいてくると綺麗なオリーブ色が背景の青空と海の青に映えます。
アオバトというハトの仲間で、普段は山間部に生息するのですが海水を飲みに海岸まで降りてくるという固有の行動を行います。
青い鳥の青とは違いますが、珍しい鳥なので見られたらラッキーかもしれません。
また、カモメの仲間が近くを飛行してくれました。
そのような時にも適切に画角が調整できるのはズームレンズの魅力です。
野鳥となると若干距離が足りないこともないように感じられますが、300mmでも充分に生息環境と共に写すことができ、高画素機やAPS-C機、またはテレコンと組み合わせることも可能なので適宜選択が可能です。
上記のアオバト1個体の写真はZ9のDXモードで撮影を行いました。
Fマウントのレンズといえば”N”のバッチが輝かしい
ニコン独自のレンズ反射防止コーティング「ナノクリスタルコート」ですが、それに加えてZマウント S-Lineの全てのレンズに採用されている 「アルネオコート」がNIKKOR Fレンズで初めて採用されています。
アルネオコートはナノクリスタルコートと同等以上の反射防止効果があり、垂直に入射する光を低減するアルネオコートと斜めからの入射光を低減するナノクリスタルコートを組み合わせることで、入射光が原因で発生するゴースト、フレアの低減に大きな効果を発揮します。
そのため、本レンズは海面の反射等の強い光源があった場合で臆することなくベストなパフォーマンスを発揮することが出来ます。
望遠レンズとしてはもちろんですが、中望遠からをカバーする大口径レンズとしてもお使いいだだけます。
圧縮効果や明るい絞りを組み合わせることで大きなボケ感が得られるのでスポーツだけでなくポートレート撮影などにも大活躍間違いないでしょう。
いかがでしょう。
単焦点レンズとズームレンズの垣根を越えたかのような本レンズ。
使用するとまさに「望遠単焦点レンズに匹敵」しているのが実感できます。
プロフェッショナルフォトグラファーのスポーツ撮影などを視野に入れられた「AF-S NIKKOR 120-300mm F2.8E FL ED SR VR」。
まさにニハチ最強のズームレンズと言っても過言では無いかもしれません。
是非1度ご堪能ください。
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