【マップカメラ情報】ミラーレス一眼特集「百花繚乱」PENTAX Q Ver.2
「PENTAX Q」Ver.2
“ボケコントロール”
「PENTAX Q」の撮像素子は「PENTAX K-5」に比べてかなり小さいので同じ同じ画角、同じ絞り値でもピントが合ってるように見える範囲が深くなります。(いわゆる、ボケが少ない)
そこで、ボケを作る機能が「ボケコントロール(BC)」です。
他のメーカーのボケコントロールは「絞り優先オート」を言い換えただけですのでボケコントロールのダイヤルを回すと絞りが開いたり閉じたりしてピントの合っているように見える範囲(ボケ)をコントロールしています。
それに比べてPENTAX-Qの「ボケコントロール」は撮影後の画像をピント位置から画像処理で背景をぼかします。よって、画像処理が終わるまでボケの確認が出来ません。(インスタントカメラで撮って画像が浮かび上がってくるのと同じ感覚ですか・・・)
では、設定方法です。設定方法はいたって簡単!
前面のモードダイヤルを「BC」の位置にするだけ
そして、後ろダイヤルでボケの量を決めます。
ボケの量は三段階あります。
まずは「BC」は使用していない画像(撮影条件はレンズ「01 STANDARD PRIME」 F1.9 絞り優先オート)
「BC」オンボケ量「1」(左:撮影時の液晶画面・右:撮影画像)
後ろの壁との距離が近い為大きな差は出てません。
「BC」オンボケ量「2」(左:撮影時の液晶画面・右:撮影画像)
レンズ輪郭部分がかなりボケだしています。
「BC」オンボケ量「3」(左:撮影時の液晶画面・右:撮影画像)
レンズの真ん中だけで両端はかなりボケています。チョット不自然な感じです。
後方の壁が最初から大きくボケていますのでレンズ周り(前より)が処理対象になったみたいです。
今度は外で試して見ました。三脚を使って固定して行ったほうがいいのですが今回は手持ちで行っています。
まずは「BC」は使用していない画像(撮影条件はレンズ「01 STANDARD PRIME」 F1.9 絞り優先オート)
木の幹・葉はかなりハッキリ写ってますし後方のチョウチン・車もかなりハッキリ分かります。F1.9の開放ですが大きくボケる感じはありません。
「BC」オンボケ量「1」
木の幹はハッキリしてます。後方のチョウチン・車は「ボケコントロール」未使用よりボケだしチョウチンの文字が読めなくなってきてます。大口径ズームレンズで撮影した感じですかね。
「BC」オンボケ量「2」
木の幹付近の葉もボケがでだしてきて、後方のチョウチン・車はかなりボケが強くなり車・チョウチンと分かりますが細かい部分はもう分かりません。大口径単焦点レンズ開放で撮影した感じですかね。
「BC」オンボケ量「3」
木の幹も真ん中部分のみがピント合っていてその他はボケています。後方の車は車だと分かる程度。ちょっとボケすぎてる感じです。
試し撮りでも分かるとおりボケ量「1・2」までは自然な感じのボケが得られますが「3」になると作った感じが強くなります。また、ボケ量「3」の場合構図によってはデジタルフィルターの「ミニチュア」を使用したものに近くなってしまいます。
ボケ量「3」は意図的表現に使用するのが良いのではないでしょうか。
「ボケコントロール」を使用する際の注意点がひとつあります。カメラ側にレンズ情報を送れるレンズしか使えません。(レンズ情報をもとに画像処理を行っているためです。)
現在だと「01 STANDARD PRIME」及び「02 STANDARD ZOOM」の2本のみ、トイレンズは使用出来ません。
上手に使用すれば大型撮像子並のボケ味の表現が可能のです。
「PENTAX Q」のお問い合わせは1号店3階 TEL 03-3342-3381
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