【マップカメラ情報】レンジファインダーの偏光(PL)フィルター
色彩のコントラストを調節したり光の反射を除去したりと、絵作りに効果的な
フィルターに偏光(PL)フィルターがあります。
フィルターガラスを回転させて特定の波長の光をカットすることで、期待した効果を
得る仕組みです。その都度効果を視認する必要があるため、撮影レンズを通した画像
を見ることのできる一眼レフでは、ファインダーで効果を確認しながら任意の位置まで
フィルターを回転させて使用できます。
これに対して、撮影レンズとファインダーが独立しているレンジファインダーカメラ
などは撮影レンズを通る光を直接視認できる構造でないため、通常通りレンズの先端
にフィルターを装着してしまうとそのままでは肝心の効果を確認できないという不都合
が生じます。
そこで、考えられたのが今回紹介するライカの偏光フィルター付きフードです。
下の写真がそのフィルター付きフードを装着したところ。
一見するところ、単にレンズにフードをしているだけのようですが、フードの内側に
偏光フィルターが嵌め込まれています。
で、フードの左側に見えている軸を中心に180度フードごと回転させたのが下の写真。
もうお分かりのようにファインダーの前にフィルターを移動させて、ファインダーを
覗きながら効果を確認できるように作られています。ただ、ここでちょっと不安が
よぎります。元の位置まで移動したときに効果が変わってしまわないか?
これが大丈夫なんですね。なぜなら偏光フィルターは半回転(180度)で効果が同じに
なる性質をもつだからです。
偏光フィルターの性質をうまく利用したツールですね。空色をより空色に、緑をより
緑に、など一味加えた描写を狙うのに頼もしいアイテムです。
ご興味のある方、是非マップカメラ1号店地下階に試しに来て下さい。
なお売切れの際はご容赦下さい。
※(注)ライカの全てのレンズに対応するわけではありません。