二眼レフは、いかがですか?! 2nd season その1
2nd seasonの始まりです。 ……えぇ、海外ドラマの見過ぎです… よくあるでしょう? 時間がある時なんかに観ていたドラマが、ある日、新聞の番組欄で突然の「最終回」。 でも、観ててもちっとも最終回らしくないなぁ…なんて思っているうちに「THE END」の文字が… ???というところに、数ヶ月後スタートする2nd seasonの宣伝… な~んだとなるわけです。 で、実際に始まった新シリーズも流れに特に大きな変化はなく、「前と同じパターンか」と、ちょっと安心したりします。
……ところがです。 ある時から、突然の急展開。 主人公の隠されていた過去が明らかになり、それがもとで仲間との間に亀裂が生じたりします。 さらには、信頼していた上司が、実は敵の組織の一員で… ……さぁ、そんな波乱に満ちた2nd seasonの幕開けです。
ちなみに、ネタばらしをしてしまうと、今回のシリーズの最終回はもう決まっています。 最後、私が絶体絶命のピンチに陥ったところで、画面がブラックアウト… 鳴り響く銃声の中、「To be continued… (3rd seasonに続く…)」のテロップが… ……う~ん、どうなっちゃうんだろう、私…
…えっと、本題。 ある日、フランス製の二眼レフを手に入れました。 (気がついたら、仲間に加わってました…) 「二眼レフ = ローライ = ドイツ」という印象が強いですが、勿論、日本をはじめ様々な国の二眼レフカメラが存在します。 もともとこのコーナー、「ローライだけが二眼レフじゃない!」っていうところから始まったような気が(そんな遠い記憶が…)します。 とはいえ、ローライの出番が圧倒的に多かったですが…
ここらで初心に戻り、いろんな二眼レフを紹介できたらいいなぁ…ということで、フランス製カメラ2台の登場です。 一度に2台!というのも、実は詳しい資料がなく、あんまりカメラのお話が出来ないからなんですが…
上の写真の、まずは右から、セム社の「セムフレックス」。 この個体はグレー革ですが、黒革のものもあります。 どこか軽妙なデザインがドイツ製とは一味違った印象を与えます。 日本では珍しいフランス製の中にあって、比較的目にする機会の多いカメラです。 撮影レンズは「サム ベルチオ 75mm F4.5」というレンズ。 1/250秒までのシャッター速度で、赤窓式のフィルム送り。
そして左が、アトムス社の「エグロン レフレックス」。 1950年くらいのもので同じく赤窓式のフィルム送りですが、シャッター速度は1/150秒までしかありません。 上下のレンズが歯車でかみ合って繰り出されるタイプ。 この個体、外装がかなりくたびれていましたが、それでも手に入れたのは搭載レンズが「アンジェニュー 75mm F4.5」であったから。 フランスを代表する銘玉「アンジェニュー」。 とはいえ、いろんなマウントのものがあり、写りも様々とか… 「では、二眼のレンズはどうだろう?」という、ただただ興味本位からです。
では、そんなフランス製のカメラでどこを撮るか? これも考えものです。 フランスといえばパリ… ファッション性豊かな街です。 服や靴のおしゃれな店が並び、オープンカフェなんかがあったりして… う~ん、代官山、白金台… ……ムリ、そんなとこ、私にゃ合わん… レンズ向けるだけで緊張しちゃう… もっと考えましょう。 ……パリでしょ、…凱旋「門」があって、エッフェル「塔」があって……
……あった! 「門」!!
セムフレックス (フジ・プロビア100F 以下同じ)
セムフレックス 門をくぐると聞こえてくるのは、中国語や英語、フランス語… ここ浅草は、まさに異国の街です! ところで、カメラ的には周辺減光が気になるところ… でも上の雷門といい、線の細かさは出てます。
そして、服やら履物やらのおしゃれな店が軒を連ね…
セムフレックス
エグロン レフレックス
エグロン レフレックス シャープで、かつグラデーションもなかなか…
セムフレックス
エグロン レフレックス
一歩寄ってしまったことで、条件が変わってしまいましたが、セムの方が色乗りは豊かか…
セムフレックス
セムフレックス 「ポシュッ…」という、ちょっと頼りげないシャッター音からは想像もできない写りです。
そして、「塔」!
エグロン レフレックス
おっと、こっちにも「塔」あったじゃん…
エグロン レフレックス
なんて調子よくカメラをとっかえひっかえして撮影していたら、突然背後に自転車を押したおじさんが近寄ってきて、「なぁ、兄ちゃん、あの木撮ったか?」 「はい?」 「あそこの立派な木だよ。 頼朝公の植えたすごい木だよ。」 「はぁ…」 「あの木、撮んなきゃ。 とにかくすごい木なんだから! 頼朝公の植えた!」 「……」 ……確かに立派な銀杏の大木ですが、周りに人がいっぱい座って談笑してるからレンズ向けるのも気が引けるし、標準レンズの画角でスクエアだと近寄ると部分的にしか撮れないし… とりあえず木のほうに進んでから、後ろ振り返ると… おじさん、まだこっち見てるし… …えっと、とにかくパシャ…
セムフレックス と、撮ったど~!
それでは参拝しようかと本堂に向かいましたが、かなりの人… 平日なのに行列になってました…
セムフレックス
考えてみたら、今年になってまだちゃんとお参りしてないかも… いわゆる「初詣」… よし、しっかりお願いしとこ… 「給料アップ、給料アップ、給料アップ…」
…で、初おみくじタイム! ところが、前に中国人の若い女性グループが… 筒から1本の棒を引き出し、書いてある番号の引き出しからおみくじを引くタイプなのですが、一人ひとりが、とにかく長い… あの、後ろ待ってるんですが… 「ジャラジャラジャラ…」と熱心なのは微笑ましいのですが、ねぇ、引いたらその場で見せ合いっこせずにどこうよ… あ、まだ引いてない子いるんだ… だから、ねぇってば… だぁー!!
やっと番がきて、えいっと…
ど~ん! …いや、こういう「お約束」は、いらないから… …って、ひとつもいいこと書いてないし…
境内を離れ、周辺の散策に移りました。 う~ん、数年前にも二眼持って撮影に来ましたが、その時より街並みがかなりきれいになっているような… もっとディープで撮影スポットいっぱいあったよなぁ…
エグロン レフレックス 公演後だったらしく、役者さんが女性たちに囲まれてました。 若い女性陣で、ちょっとびっくり… …あ、驚かないような人たちもたくさんいましたが…
そして、ありました「オープンカフェ」!
エグロン レフレックス
セムフレックス
セムフレックス
でも、ここも前よりはきれいか… 結構団体さんなんかが入って、にぎわっているし… お腹もすいていて、かなり気になったんですが、ちょっと一人では入りづらいか… 結局、近くのうどん屋さんにしました。
まぁ、お約束の…
カウンターの隣席に若い男女2人が。 頼んだ天丼セットの、まずは天丼が運ばれてきました。 一口食べただけで、「この天丼、美味しいね」「うん、ほんと美味しいね」 次にうどんが… 「おうどんも美味しいね」「ほんとだ、美味しいね」 ……あ~、ビール美味しい…
さらに撮り歩いているうちに、陽も暮れてきました。
エグロン レフレックス 暗かったので開放で。 後ろ、ちょっと流れてます。
エグロン レフレックス
セムフレックス こういうほうが、浅草らしいか…
最後にもう一度境内に行くと、5時すぎて閉店してるのに、まだ行列が…
セムフレックス この場合、お願い事の聞き入れ業務は、翌日に持ち越されるのでしょうか?
まだ、おみくじも営業してました…… えいっ…
ひとつレベルアップ… うん、こっちにしとこう!
と、「吉」で始まった2nd seasonですが、次回、敵の卑劣な罠にはまり、誤って同僚を撃ってしまったりするかもしれません… 大変、どうなる、私?!
続く… (文責・イット)