「鉄道はスケジュールの調整が難しくて…」と言い訳をしながら、花フォトに挑戦し始めてから約1年。
一向に上達しない不甲斐なさを感じながらも、本職?の鉄道より花を撮りに行く機会が多くなってきました。
そんな自分の中で去年のベストショットは蓮の花。そして「今年も!」と思い、また水元公園へ行ってきました。
広い池に咲く事を考えて、普段は鉄道でしか持ち出さない望遠ズームを持っての挑戦です。
花の撮影に一番注意しているのは被写体選び。少しでも見栄えの良い花を探すのですが、今回はかなり苦戦。
日差しの良い場所では早くも花弁が落ち始め、蓮の実が姿を見せている一方、大きな池はまだ水温が低いのか
つぼみが大半。やはり簡単ではないですね。
至る所にトゲを持つオニバスは何度見ても気色の悪い花ですが、呼吸をしている口の様に咲く花は見ていると癖に
なります。
ちょっと物足りない結果になってしまったので、隣の駅で途中下車。映画「男はつらいよ」の舞台でも有名な
「柴又帝釈天」に寄り道です。柴又駅前では、さっそく寅さん(銅像)がお出迎え。
参道には今でも映画のシーンさながらの古い町並みを見る事ができます。
名物の団子屋の店内には撮影時を偲ばせる写真が展示してあり、寅さんシリーズを昔から見ていた方にとっては
懐かしいのではないでしょうか。
と、どうしても映画舞台としてのイメージが強い帝釈天ですが、お寺自体も江戸時代に建てられた日蓮宗の由緒
ある寺院です。特に帝釈堂は多くの装飾彫刻で覆われており、多くの職人達の手で作られた事が分かります。
圧巻なのは裏手三面に施された彫刻。台座下まで装飾されているその規模の大きさに驚かされます。
隣の本堂の裏手には庭園が広がっており、参道側の賑やかさとは打って変わって、とても静かな時間を過ごすこ
とができます。
梅雨明けを向かえた強い日差しはまさに夏の景色。甲羅干しをする亀も暑さに参っている様子でした。
手洗い場所には何故かビールジョッキが…。シャレの効いた?夏の演出に思わず笑ってしまいました。
帝釈天の撮影をして、望遠ズームとマイクロレンズしか持ってこなかった事をちょっと後悔。「欲張りすぎ」とも
言われそうですが…。
振り返って見れば、仏教に縁のある蓮の花の撮影後の寺院巡りだったのですが、やっぱりきちんと計画を立てない
と駄目ですね…。撮影は計画的に。
使用機材
Nikon AF60mmF2.8D Micro
Nikon AF ED200mmF4D Micro
SIGMA 150-500mmF5.6-6.3DG OS APO HSM