【SONY】光芒と絞り羽根
皆さんはレンズを選ぶ時に何を気にしますか?
F値、焦点距離、レンズ構成、値段、etc…
レンズ一つ選ぶにも多くの要素があるかと思います。
今回はそんな要素の中の一つ、「絞り羽根」についてお話させていただこうと思います。
絞り羽根は名前の通り羽根のような形をした板を何枚も重ね合わせ、その隙間を調整する事でセンサーが受け取る光量を調整し大きくボケさせるか全体的にシャープな画を撮るかを設定できます。
羽根枚数は同メーカーの物でもレンズによって枚数が異なります。
枚数が違うと何が変わるのか。基本的には枚数が多い方が綺麗なボケ方をしますが、円形絞りがスタンダードとなった現代では枚数によってボケ方がそう大きく変わるところはないかと思います。
もう一つ、絞り羽根の枚数によって大きく変わる部分は光芒(光条)ではないでしょうか。
今回は7枚から12枚の羽根枚数のレンズを使い光芒を出してみました。
光芒の出し方は簡単で、レンズの絞りを最大まで絞り込んだら光源に向けて構図や明るさを調整するだけです。
太陽は明るすぎる場合が多いので、建物などで上手く遮って半分ほど顔を出している状態の方が綺麗に光芒を出してくれるかと思います。
まずは7枚。
7枚羽根ですが光芒は7本ではなく、回折によって反対側にも光芒が伸びるので奇数枚羽根の場合は2倍の光芒が出ます。今回は7枚羽根なので14本ですね。
8枚です。
偶数枚の場合絞り羽根は角同士が対になっているので光芒の数は羽根枚数と同様となります。
現在8枚羽根はほとんどがCanonのレンズでしか存在しないです。
この8方向に延びる光芒の為にCanonユーザーになる方もいるそうです。
9枚羽根です。
18本光芒は単独で見る分にはキラキラとして綺麗ですが、工場の夜景や都会の夜景など大量の光源があるところでは煩くなってしまいそうです。
10枚羽根です。
全体的にバランスよく、オールラウンドに使えるかと思います。個人的には10本光芒が一番好きです。
11枚羽根です。
ここまでくると一周回って表現としてアリなのではという気になってきます。
小学生の頃に書いた太陽がこんな感じだった方も多いのではないでしょうか。
12枚羽根です。
少し派手ながらも一点の強調表現としては使い勝手が良いかと思います。
私は光源が多くない時は12枚羽根、光源が多い時は10枚羽根を選んでいます。光源を入れて夜景を撮る時はレンズを「画角」「明るさ」に「絞り羽根枚数」を含めた3要素で選んでいます。
あなたの「推し光芒」は何本でしたか?
最後になりますが、ミラーレスで太陽等の強い光源にあてる際はセンサー焼けに、レフ機で同光源に向ける場合はミラーを介しているとは言えど直接見ているのと変わらないので十分にご注意ください。