六角ボケと振り返る2020
世の中には色々なボケがあります。
玉ボケ、玉ねぎボケ、口径食、グルグルボケ、バブルボケetc…
こだわりがあり、敢えて光学的に最良ではない”味”のあるレンズをお使いの皆様も多いかと思います。
私のこだわりは六角ボケ。六角と言ってもIndustar等で有名な星ボケではなく、純粋に六角形のボケが好きです。
中央では綺麗な六角になる光源が周辺に行くにつれて歪んでいく様も良いです。
世間では絞り羽根12枚だとか円形絞りが流行っているようですが、六角ボケなので当然絞り羽根は6枚。
草木の間からの木漏れ日も六角形に。
主に六枚絞りのレンズは古いものが多く、周辺部にかけては六角形が保たれないため主要被写体を横に、ボケを中心にという構図になります。
主要被写体がいない。そんな一枚もいいかもしれません。
何にもピントが合っていないながらもハッキリと浮かび上がる六角形は神秘的ですらあります。
イルミネーションとの組み合わせは至高と言って良いでしょう。
特に色鮮やかなイルミネーションが増えるこの季節にはピッタリ。ビビッドな六角形が咲き誇ります。
周辺部が流れ星ボケのようになっていますが星ボケレンズは使っていません。
このレンズは周辺の流れが多く、右上のライトが流星のようになっています。
期せずして撮れた金平糖のような星ボケに思わず笑顔がこぼれます。
中央付近では綺麗だった六角が端にいくにつれて丸く、更に四隅に行けば行くほどつぶれたような丸になっていきます。
ただ一点気になる点が。六角形が微妙に右にズレているのです。
現状3本6枚羽根のレンズを持っていますが、そのどれも六角形が微妙に左右どちらかに傾いています。
うち一本M42マウントのレンズもあるのでマウントを緩めれば六角形の角度を変更もできなくもないですが、それだとなんだか収まりが悪いです。
来年は傾いていない六角形絞りレンズを探す一年になりそうです。