動画撮影と三脚+雲台①
こちらでは動画撮影時にあると便利なもの、【三脚と雲台】のうち【三脚】に関してご紹介させていただきます。
今回ご紹介させて頂きます三脚は【Velbon (ベルボン) 中型スタンダードアルミ4段三脚 Sherpa 645 III】でございます。
※雲台に関しまして今回ご紹介いたします三脚【Velbon Sherpa 645 III】に付属するものとは別の雲台となっておりますことご了承くださいませ。
動画撮影をする時、なぜ三脚があると便利なのかというと単純にブレにくいということと、いくつかの撮影方法での撮影がやり易いという点です。
手ブレというだけあって手持ちでの撮影ですと撮影中、映像がブレやすくなります。それを軽減してくれるのが三脚での撮影です。
まずは三脚を使用する上での基本的なことをご紹介させていただきます。
まず一点目。
最初に三脚の高さを決めます。
三脚の脚は伸ばせば伸ばすほど安定性が落ちるので必要以上に脚を伸ばすと、風にあおられてブレたり、最悪カメラと一緒に倒れてしまうことがあります。
またカメラをつけた状態で三脚を操作すると思わぬトラブルの原因にもなります。
次に脚は中途半端に開かず【ストッパーで止まるまで】しっかりと開きます。そして足は【一番太い脚】から伸ばします。
中途半端に開いていたり、脚を細いものから伸ばすとカメラ装着後の操作時と同様に安定性が損なわれ風にあおられてブレ、倒れる原因になります。
次に水平は脚を何かに乗せたりしないで【脚の長さ】で調整します。
脚の下に物を挟んだりして調整するとこちらも転倒の原因となります。
先に申し上げた通り写真のように【脚の長さ】で調整します。
また三脚中央のエレベーターの高さは【最終的な調整】で使用します。
次に脚の一本は【被写体側(レンズ側)】にくるようにします。
脚が手前に二本、被写体側に一本くるようにします。
手前に一本だと三脚を蹴ってしまったりした時にカメラやレンズの自重により被写体側に倒れやすくなります。
そして最後に忘れてはいけないことが一点ございます。
それは【手ブレ補正】を【切る】ことです。
ブレを軽減するために三脚を使用するのになぜ手ブレ補正を切る必要があるのか、と疑問に思われる方もいると思います。
その答えは三脚使用時はブレが生じないことが前提となるので手ブレ補正の必要がないということです。そのため三脚を使用時には静止画、動画に関わらず手ブレ補正を切ることが基本なのです。
さらに別の理由もあります。
その理由を簡単に申し上げると【三脚を使用すると手ブレ補正が逆に悪さをするから】です。
手ブレ補正は動くことが前提なので三脚のように動かない、もしくは手ブレと違い微細な動作が発生する場合、対応できずに誤作動を起こすことがあるのです。
動画撮影においてはパン(横動作)などを手ブレと誤認識し、映像が遅れてしまい意図した映像が撮れない現象が起きることがあるのです。
さて、ここまで三脚に関してご紹介させていただきましたが実際に三脚を使用した映像と手持ちで撮影した映像を比較した動画をご用意いたしました。参考までにご覧いただければと存じます。
いかがでしたでしょうか。
当然ではございますが手持ちの際には手ブレ補正はONにしております。
ブレは確実に軽減されていることがわかるかと存じます。
雲台に関しては次回、撮影方法と一緒にご紹介させていただきたいと存じます。