こちらでは可変式NDフィルターとほんの少しだけPP(ピクチャープロファイル)設定、カラーグレーディングをご紹介いたします。
動画撮影をする時、ほぼ必須と言っても過言ではないものがレンズから入る光の量を減らすNDフィルターです。
その中でも撮影環境が変わりやすい動画撮影時には一つのフィルターで光の量を調整出来る可変式のものが適しています。
まず可変式NDフィルターがどういうものか写真でご紹介いたします。
こちらは最も光を通す状態です。背景のプラダンの後ろに置いているLEDライトの光が見えます。
こちらは少し光を通す状態です。先ほどと違いLEDライトの光が抑制されています。
こちらは最も光を通さない状態です。肉眼ではLEDライトの光が全く見えません。
当然ですが3枚の写真のLEDライトの光量は変えていませんし全て1枚のフィルターです。
なぜ動画撮影でNDフィルターがほぼ必須なのかというとフィルターが無ければ適切な露出を得ることが出来ないからです。
一番わかりやすい差としてはNDフィルターが無ければ「ボケ」を表現することが困難という点です。
動画を撮影する際、例えば24fpsで撮影する時シャッタースピードは1/50で撮影するのが一般的です。
このシャッタースピードで屋外の動画撮影をすると絞らなければ明るすぎて映像が真っ白になってしまいます。 ※こちらの状態は後程動画にて簡単にご紹介いたします。
場合によっては一番絞ったとしても明るすぎる映像になってしまいます。
NDフィルターがなければ絞りを絞らなければならないので「ボケ」を表現することが出来ません。
そして可変式であることで撮影環境の変化に応じてフィルターの付け替えをすることなく適切な露出を得ることができます。
次の写真は動画撮影したものを切り出した写真です。
ボケを表現することが出来ています。
そして動画撮影時の要素としてあるのが「PP(ピクチャープロファイル)設定」、動画撮影後の要素としてあるのが「カラーグレーディング」です。
今回動画にてご紹介させて頂くのはPP7とPP10です。
PP7はカラーグレーディングを実施する事が前提の設定でPP10はカラーグレーディングを行わずに明度差の激しい撮影をする場合に適しています。
簡単ではありますがNDフィルターの使用前、使用後、PP設定、カラーグレーディングした映像としていない映像、それぞれ動画にてご紹介させて頂きます。
なお、違いを分かりやすくするため少々極端な撮影、カラーグレーディングをしておりますことご了承くださいませ。
※音が出ます。ご注意ください。
今回使用したフィルターは【MARUMI(マルミ) CREATION VARI ND 77mm】です。
77mm口径以外には58mm、67mm、82mmがございます。
ステップアップリングを使用すれば一つの口径で多くのレンズに使用できます。
一枚あれば写真撮影でも活躍できる便利なフィルターです。