先日の「モータースポーツジャパン2008」での
「なんだ、レーシングカーを撮るのって案外カンタンじゃん」
という間違った認識のまま調子に乗って実際のレース写真を撮りに行ってしまいました。
舞台は11/8 11/9「富士スピードウェイ」で開催された2008 SUPER GT 最終戦「FUJI GT 300km RACE」です。
SUPER GTをはじめ、多くのレースは週末に開催され、だいたい土曜予選、日曜決勝というフォーマットで行われます。
今回見に行ったのは土曜日の予選。あいにくの悪天候にもかかわらず多くの観客で賑わっていました。
予選は何回か行われますが、その合間にファンがピットに立ち入ることのできる「ピットウォーク」が開催されます。ドライバーにサインをもらったり、間近でマシンを見る機会となっています。そしてモータースポーツと言えば当然のこの方々も。富士スピードウェイは山間部にあり、この時の気温は5~6℃!、冷たい雨も降ってかなりの寒さでした。そんな中の、この格好でのこの笑顔。さすがはプロです。
いよいよ予選開始、一気に緊張感が高まります。メカニックが忙しそうに動き、マシンをコースに送り出します。
タイムアタックに出るGT500クラスのホンダ勢 「TAKATA童夢 NSX」と「RAYBRIG NSX」
「EPSON NSX」と「REAL NSX」
何周かアタックをしてはピットに戻り、タイヤを換えてふたたび出る、というのを繰り返します。日産のエースナンバー「23番」をつけたXAVAVI NISMO GT-R
すばやくタイヤを換え再びコースへ。限られた時間の中でタイムを出さなければならないのであっという間に作業を終えてピットアウトして行きます。
ピットロードは速度制限もあり、比較的思ったような写真を撮ることができました。
で、実際にコースを走るクルマの写真はどうなのかと言うと・・
いや~ホームストレートを駆け抜けるGTカーの速いのなんの・・
考えてみれば「モータースポーツジャパン」の時は狭い駐車場に作った特設会場で、全性能の1/10も発揮していなかったんだな(だから撮れた)と言うことを痛感しました。
特に速い方の「GT500」勢を捉えるのは難しく、「まぁ自分的にはOKかな」と思う写真は「GT300」勢ばかりになってしまいました。
ヴィーマック 「EBBRO UEMATSU 320R」
ポルシェ911GT3 「石松・FUNKY’S・HANKOOK GT3」
一部で話題になっていた「初音ミク Studie GLAD BMW Z4」最近こういうのがはやっているようです(詳しくは知りませんが・・)
もう一台いました。こちらは「MOLAレオパレスZ」
けっこう違和感無くハマっていました。こういうジャンルにしてもモータースポーツにしても「マニアックな存在である」という点で案外相性が良いのかも知れません。
今回、ホームストレート(スタート/フィニシュラインとピットのあるメインの直線)のグランドスタンドの最上段から撮ったのですが、眼の前に柵があるなどなかなか難しい条件でした。
特に難しいと思ったのは「流し撮りにおけるシャッターチャンス」という点。AFをコンティニュアスにして走ってくるクルマを追い、「ここだ」と思ったところでシャッターを切るのですが、被写体を長く捉えておきたいという意識が強すぎるのか、どうしてもワンテンポ遅れてしまう傾向があること。
眼の前の柵の切れ目でシャッターを切ればちょうど良い写真が撮れるはずだったのですが、なかなか思った位置で切ることができませんでした。(どうしても後追い気味になってしまいました。)
自分のような初心者は1番速度の乗っている直線よりも、ヘアピン状のコーナーなど速度の落ちるポイントで撮ったほうが思ったような写真が撮れたのかもしれません。
「やはり余興のデモンストレーションランと本番は違うな~」ということを痛感した実戦デビューでした。
レースシーズンも終わってしまいますが、修行を積んでいつかリベンジしてやろうと思います。
【撮影データ】
SONY α100 MINOLTA 75-300mm