【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】千葉のSLコンプリート
千葉県内を走るJR内房線と久留里線が今年で開業100周年を迎えます。
そしてこれを記念して2月10日~12日の3日間限定でSLの記念運転が内房線で行われました。
ユクイル氏に先を越されてしましましたが、コリドラスも撮影に行っていたので写真を掲載します。
SLの運転は一時、早春千葉の恒例イベントとなりつつあったものの、ここしばらくはお休みが続き3年ぶりの復活となりました。
今回千葉にやってきたのは昨年、群馬県の華蔵寺公園遊園地にて展示保存されていた機関車を復元して話題になった「C61形20号機」。
過去にD51形、C57形と続いていた千葉県内のSL運転はC61形の登場で、JR東日本が動態保存している蒸気機関車をコンプリートした
事になります。
3年前のC57形運転の時と同じくSLの走行区間は京葉線の「千葉みなと駅」から内房線の「木更津駅」まで。
木更津の車庫から出てきたSLはディーゼル機関車に後ろ向きに引っ張られ、千葉みなとへ向かいます。
SLと一緒に用意された客車はチョコレート色の旧型客車。SLに連結されると昔のイメージがよく伝わってきます。
ということで、今回は五井駅で昭和の面影を残すローカル線、小湊鉄道とのツーショットを狙ってみました。
大量の石炭を燃やし、はき出す黒煙はまさにSLの醍醐味。かつては東北地方の山道で超大編成を引っ張った高出力のSLにとって、海
沿いの平坦な路線に7両の客車では物足りない牽引だったかもしれませんが、見事な黒煙の力強い走りに感動です。
SLは在来線の合間を縫って走るため、途中駅で時間調整を行います。その間に後続列車で追いかけ追加撮影を行いました。
姉ヶ崎駅では、内房線・久留里線100周年のヘッドマークが付いた記念列車と同じホームに並ぶシーンも見られました。
ヘッドマークには狸のイラストがあしらわれています。これは木更津が「しょ、しょ、しょしょじ」のフレーズでおなじみの童謡「証
城寺の狸囃子」のモデルになったお寺がある街ということからでした。
そしてさらにSLを追い越して、別の撮影ポイントへ先回り。
各駅の停車時間を上手く利用するとSLが何度も見られるという裏技でした。
さて、一見手際よく撮影を行ったかのように見えるSLの記念運転。実は私もユクイル氏同様、試運転の日に予行演習を行っていました。
しかもその日は列車のダイヤが乱れるほどの強風と大雨。天気によって煙の表情が変わるSLはまた違った迫力を見せてくれましたので
こちらも少し紹介。
早朝、木更津駅の車庫から出てくるC61形20号機。機関車単機での出場で客車との連結は木更津駅のホームで行われました。
大雨の中、ディーゼル機関車が先頭で千葉みなとへ向かいます。雨風のピーク時で全身ずぶ濡れ。昨年購入した「レインスリーブ」が
ここで役立ちました。
千葉みなと駅ではJR東日本の最新型通勤電車E233系5000番台との横並びも。新旧並んだ姿に車両技術の進化の凄さを感じます。
また、試運転の日にはヘッドマークがありません。真っ黒なSLは装飾が無い方が格好いいかもしれません。
蘇我駅の貨物ターミナルでは、ガソリンを運ぶ貨車の脇を走りました。石炭からガソリンへも時代の流れを感じる物の一つです。
蘇我駅の貨物ターミナルで一端停車した機関車は、ディーゼル機関車を切り離し走り始めます。
これぞ雨の日の醍醐味と言わんばかりの大スチーム。機関車の半分以上が見えなくなってしまいました。ここまで凄いと運転席から前
が見えているのか心配になります。
そして定番スポットへ。
天気の違いで煙がまた別の表情を演出します。奥が深いSLの撮影。また千葉で走る日を楽しみにしたいと思います。
使用機材:Nikon D700
Nikon 1 V1
AF-S 24-70mmF2.8G ED
AF-S 70-200mmF2.8G ED VRII
マウントアダプターFT1