【マップカメラ情報】小さくて良く写る!!OLYMPUS E-520レポート
■さらに進化したライブビュー
前機種E-510のライブビュー撮影は、液晶モニター上で構図を決めシャッターボタンを押すと、ミラーが下り液晶モニター表示が消えオートフォーカスが駆動する仕組みでした。
E-520の進化したライブビュー撮影は液晶モニターの表示は消えずにコンパクトデジタルカメラの様にコントラスト検出方式のオートフォーカスが駆動するので、手持ちでも構図のズレが確認出来て使い勝手が向上しました。
イメージャーAF対応のレンズでは、画面をほぼカバーする11点のフォーカスポイントを使用したオートフォーカスが可能になります。実際に使ってみると、端の方の被写体でもオートフォーカスロックの必要が殆ど無くかなり便利です。
■レンズのファームウエアアップ
イメージャーAF対応のレンズでもレンズのファームウエアが古いとイメージャーAFが使用できません。
今回使用したZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6ファームウエアが古いタイプのレンズだったので、ライブビュー撮影では3点のオートフォーカスポイントしか選べませんでしので、ファームウエアのアップデートを試みました。
方法は、E-520付属のOLYMPUS Master 2を立ち上げて、ファームウエアをアップデートしたいレンズをE-520に付けて専用のUSBケーブルでパソコンとE-520を接続します。
カメラのアップデート機能を実行すると、接続されているカメラ・レンズのファームウエアより新しいファームウエアがある場合はオリンパスのサイトからダウンロードされ更新の準備が整います。画面の指示に従ってファームウエアを転送すると、数分でファームウエアの更新が完了します。
これで、古いファームウエアのZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6でもイメージャーAFが使えるようになりました。
カメラの特殊な操作の必要がなく、OLYMPUS Master 2上でファームウエアのチェック・ダウンロード・転送が簡単に行えるのは良く出来ていると思います。
■カメラセッティング
今回は天候が雨だったため、ISO400で撮影しています。
E-520はボディー内手ぶれ補正機能もあり、高感度+手ぶれ補正のダブル効果は絶大です。
カメラの設定は、ノイズリダクションは弱(多少ノイズは出ますが、エッジが埋もれないので立体感が残ります)、階調はオート補正も良いのですが全体的にメリハリ感が薄れてしまうので標準で撮影しました。カラーモードは色が派手過ぎず、色ノリが良いVIVIDモードを使用しました。E-3もそうでしたがOLYMPUSのVIVIDモードは、写真的にしっかりした色合いなので実用的です。
■レンズ選び
キットレンズのZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6は、35mm判換算広角28mmから望遠84mm相当までの撮影が出来る軽くて良く写る良いレンズです。今回ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macroも使用しましたが、このレンズは色ノリも良く、解像度も高く、ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6では表現できない大きなボケで写真の幅を広げる事が出来ますので、『2本目に欲しいレンズ』としてオススメします。
■OLYMPUS E-520作例写真
※写真は50%に縮小しています。
OLYMPUS E-520
- 有効画素数:1000万画素
- 撮像センサー:4/3型Live MOSセンサー
- アスペクト比:1.33(4:3)
- 記録画像形式:RAW(12bit ロスレス圧縮)、JPEG、RAW+JPEG
- 記録画像サイズ:[RAW] 3648x2736、[JPEG]3648×2736~640×480
- 視野率 / 倍率:約95%/約0.92倍 (-1m-1 50mm 無限遠)
- ライブビュー:視野率100%、露出補正反映、ホワイトバランス反映、階調オート反映、顔検出反映、パーフェクトショットプレビュー、MF/S-オートフォーカス可能、拡大表示*1可能(7倍、10倍)
- 表示:罫線表示、オートフォーカスフレーム表示、オートフォーカスポイント表示、撮影情報、ヒストグラム、手ぶれ補正モード
- 手ぶれ補正:内蔵式(撮像センサーシフト式手ぶれ補正)
- 有効補正範囲:最大4EV(レンズの種類や撮影条件により異なります)
- 背面液晶モニター:2.7型ハイパークリスタルⅡ液晶(半透過型TFTカラー液晶)
- ドット数:約23万ドット
- オートフォーカス方式:TTL位相差オートフォーカス、ハイスピードイメージャオートフォーカス
- 測距点:3点(TTL位相差オートフォーカス)、11点(ハイスピードイメージャオートフォーカス)
- ISO感度:オート(ISO100~1600)/マニュアル(ISO100~1600)(1EVステップ)
- シャッター速度:AUTOモード:2~1/4000秒、P(Ps)モード、Aモード、Sモード、Mモード:60~1/4000秒(バルブ:最長30分)、シーンプログラム、シーンセレクトモード:4~1/4000秒(モードによる)
- 連続撮影速度:約3.5コマ/秒
- 最大撮影コマ数:[RAW]:8コマ、[JPEG]:圧縮率、記録画素数による(LNモード時:カード容量 一杯まで、SanDisk Extreme Ⅲ(1GB)使用時、当社測定条件による)
- 内蔵フラッシュ:TTL調光内蔵フラッシュGN12(ISO 100)
- ワイヤレスフラッシュコントロール:内蔵フラッシュによる(オリンパスワイヤレスRCフラッシュシステムに対応)
- 使用電池:リチウムイオン充電池BLM-1(同梱)
- 大きさ:136×91.5×68mm(幅×高さ×奥行き 突起部含まず)
- 質量:約475g(ボディーのみ)