山と、つながる。
2021年の夏、私たちMapCameraは27周年を迎えます。
これもひとえに、日頃ご愛顧いただいている皆様があってこそのこと、いつも本当にありがとうございます。
今年はマップカメラで働くスタッフ一人一人が、27周年にちなみ「○○と、つながる」というテーマでバトンを“(27)つな”ぐことに。
「屈指のカメラ好き」は数居れど、撮るもの、撮る目的は十人十色、否、百人百色とも言えるほどに多様であるはず。
夏休みを思い出すような思い出の毎日から、少しずつお時間を拝借いたしまして「カメラが人とモノを繋ぐ様」をご覧いただこうと思います。
ファインダー越しと表現される世界は隔たれているわけではなく「繋がっている」という事を実感していただけたのなら私たちも嬉しい限り。
個性派揃いの全45回、今夏のお供にどうぞ。
第23回「山と、つながる」
本日8月8日は山の日でもありますので、筆者の一番大好きな山「谷川岳」についてお話させていただきたいと思います。
初めて登ったのは数年前。夏山からのステップアップで初めての冬山にと選んだのが谷川岳でした。
ロープウェイで楽々登山から、ロープを出さねばならないハイレベルなコースまであり、自らのレベルに合わせた山行をすることができます。
中でも筆者が好きなのは冬季のナイトハイク。月明りが照らす誰もいない登山道を黙々と登り詰め、日の出をみたら西黒沢へ向けてスキーで快適下山をするのが大のお気に入りです。下山後は水上でご飯を食べ、その日の気分で近くの温泉に浸かってから帰るというルーティーンを冬の間は楽しんでいます。
上の写真2枚目は一昨年初めて夏に登った時の1枚です。
冬は雪に覆われていた場所がまさか一面の笹畑とは思わず、風に揺れる笹の音を聞きながら少し不思議な気持ちになりました。
友人とバックカントリースキーをしに行った時の1枚です。
この日はドカ雪が降った翌日の平日早朝という事もあり、腰までの積雪がトレースも何もなく残っています。
何もない一面の雪をかき分けて道を作るというのも一つの楽しみです。
最後に夏と冬の肩の小屋前の案内標識を。
一般的なコースから登ると、ここの標識前までが急な登り坂になっています。
この標識が見えれば登りは終わりで山頂までほんの数分という場所に立っている為、いつもこの標識の下でひと休憩してから山頂に行きます。
何度も同じ山に登って飽きないの?と聞かれることがあります。
私個人としては何度登っても一度として同じ山では無く、その日の気温・湿度・天気等コンディションが違えば山はまた違う一面を見せてくれると考えています。
写真を見返す度にあの日は風が強かった、この日は途中で雲が晴れて綺麗だった、そう思い返せるのも同じ山へ何度も行く理由の一つかもしれません。
撮影機材はSONY α7IIと同α7RIIIです。
レンズはその時々ではありますがSONY純正の28-70mmやSigma A24-70mm、気まぐれにContax Planarを使う事もあります。
一眼レフ機からの乗り換えで総重量がかなり軽くなり、1gでも荷物を減らしたいハードな登山にも持っていけるようになりました。
「好きと、つながる」という事でお気に入りの一座「谷川岳」について綴らせていただきました。
ぜひ、最後までお目通しいただいた後に皆様の「好き」を再確認していただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。