【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】山手線初のホームドア(恵比寿駅)
東京では、地下鉄ではおなじみになっていたプラットフォームのホームドアが、山手線としては初めて恵比寿駅と目黒駅に設置されました。
ホームドアの設置工事は、大分前に終わっていたのですが、実際に電車の到着時にだけ開閉を行う運用はされていませんでした(つまりホームドアは常時開きっ放しの状態でした)。そしてようやく6/26に、恵比寿駅に設置されたホームドアの開閉が実際に運用開始されるとのことで、野次馬根性で見に行ってみました。
当日の恵比寿駅の山手線ホーム。目立った混乱はありませんでしたが、撮影中にも停車位置の修正のため列車がバックする一幕もあり、運転士さんにとってはいろいろ気苦労が増えるだろうなと思いました。
これが実際のホームドアです。東京の地下鉄に設置されているものと違って、ドア部分が透明になっています。
ちょっと驚いたコトに、恵比寿駅のホームドアはプラットフォームの途中で途切れてるんですね(写真左)。実は山手線は7号車と10号車に6枚扉の車両が使われており、ホームドアの設計は全て4枚扉車用なので、7号車と10号車の停車する位置には、現状ホームドアが設置できないのです。
駅のポスターには、7号車と10号車に採用されている6扉車を4扉車に全て入れ替えてから、改めてホームドアを整備する旨の記載がありましたが、だったら無理して今からホームドアの稼働なんかしなきゃイイのに、と素朴な疑問が残りました。
鉄道に詳しい友人に訊いたところ、山手線の車両を全て4扉車に変更するには1年以上かかるらしく、今回の恵比寿駅の先行運用開始は運転士の習熟とシステムのバグチェックのためでは無いかとのことでした。
恵比寿駅を後にして、帰宅のために新宿駅の山手線ホームに降りたとき、これまでは感じなかった恐怖感を感じました。これまでは当たり前と思ってきましたが、数十センチのところを猛スピードの電車が通過するというのは、やっぱり文字通り危険と隣り合わせであり、特に混雑したラッシュアワーなどは異常な状態と言わざるを得ません。
一日も早く山手線以外にも全駅へのホームドア設置が完了することを願わずにはいられませんでした。
【撮影機材】
PENTAX Optio H90