【マップカメラコレクション】日本光学 ニッコール O 2.1cm F4.0
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ニッコールO 2.1cmF4.0は、ニコンSマウント 1948年から1965年にかけて日本光学(現ニコン)で製造されていたレンジファインダーカメラであるニコンSシリーズ のなかでも最も広い画角を持つレンズです。 このレンズはニコンSシリーズの中でも最後の方に製造されたレンズです。ニコンが世界に誇る一眼レフカメラである「ニコンF」が販売された1959年に発売されました。時代が「レンジファインダー」から「一眼レフ」という全く新しいカメラへシフトしていく中で誕生したこのレンズは、ボディと同様に「ニコンSマウント」から「ニコンFマウント」へとシフトしていくのでありました。従って、このニコンSマウントのレンズは非常に、ひじょーーに、数が少ないのでございます。 レンズの性能も優秀で、当時すでにあったレンジファインダーカメラであるコンタックス用のビオゴン2.1cmF4.5を上回る明るさを持つ 当時世界で最も大きな画角を持つ超広角レンズでした。 さて、このニッコールレンズなのですが、それまでのニッコール広角レンズは必ず「広角」を示す「W」(Wide)の文字があったのですが、 このレンズから「O」の文字が入るようになりました。 この「O」というのは、レンズの枚数を示す表記で、レンズの枚数により、各々のレンズの銘板にこのアルファベットが刻印されるようになりました。(*詳しくは付録の「レンズ枚数記号表」をご参照ください。) このレンズは見た目もコンパクトで、実際にボディに装着するとこれがなかなかどうして、格好がよろしゅうございます。 それだけじゃぁないですよ、キャップを付けた時の状態もなかなかなんです。リアキャップにファインダーが差し込めるように工夫されていましてこれもなかなかなんです。 趣味の行き止まり的な、なんともいえないレンズです。高いですよ。 NIPPON KOGAKU TOKYO JAPAN ニッコール O 2.1cm F4.0 1959年~製造 総生産本数:約300本 レンズ構成:4群8枚 最短撮影距離:0.9m フィルター径:43mm ◆現在の在庫は→ こちら |
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付録:レンズ枚数記号表
*1 4と5は頭文字が同じアルファベットになるので、4の場合はラテン語の頭文字を使用し5の場合はギリシャ語の頭文字を使用します。 *2 6と7は頭文字が同じアルファベットになるので、6の場合はギリシャ語の頭文字を使用し7の場合はラテン語の頭文字を使用します。 |