本日もまた写真日和。八日目。
日々の速さが、体調の変化が、私の過ごす経過はもう「成長」ではないことを知らせつつある今日この頃。
人生のピーク、もとい、身体のピークって早いなと痛感。
ちょうど1年前か、そうでなくとも1年半は経ってないだろうとバックナンバーを覗いてみればもう2年空いてしまいました。
バンバン書きまくってやると意気込んでいた執筆当初の勢いはどこへやら。
お久しぶりでございます。
与太話にしばし、お付き合いくださいませ。
FUJIFILM X-E4 + Voigtlander ULTRON 75mm F1.9 SC VM
時間が流れ、人と出会い別れ、それより多く、比べ物にならないくらい多く、カメラに触れています。
最近ではフジフイルムのカメラを迎え、ちょろちょろとライカ用レンズを買い揃える毎日。
今回使用するカメラはFUJIFILM X-E4。
レンズは2本、Leica Summar 50mm F2 と、Voigtlander ULTRON 75mm F1.9 SC VMでお届けします。
アダプターを付けてマニュアルでの撮影ですが、ピーキングが優秀で不便しません。
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花のピークは丁度通りがかった前線に邪魔をされ、残った写真は曇り空、または5分咲き、そして花吹雪。
例年は真っ青な空の下、アルコールを体に入れつつ眺めるのが通例だったので、今年は“言い訳”の花見にならなかったことを喜ぶべきとも言えるでしょう。
FUJIFILM X-E4 + Leica Summar 50mm F2
FUJIFILM X-E4 + Voigtlander ULTRON 75mm F1.9 SC VM
そんな天候のおかげで、暖かいのか寒いのか、家を一歩出るまでまるで判断がつきません。
コートを取りに戻ったり、玄関から投げ入れて駅まで走ったり。
花弁がちらちらと光を反射させながら黄色い電車の風に煽られる風景も、もっとのんびりと眺めて見るべきでした。
駅前の、少し時期を外した八重が満開に、ソメイヨシノはくぐもった赤茶に。
カメラの欠かせぬ時期だからこそ、毎日の通勤にも必ず1台。
FUJIFILM X-E4 + Leica Summar 50mm F2
湿潤な大気に曇ったレンズ、彩度の低いフィルムシミュレーションときたら笑っちゃうくらいの無機質を想像しますが、
強めのコントラストのおかげで、かろうじて人間味を保った写真が生み出されます。
記憶色と言えば言葉が軽いですが、低気圧の眠い新宿って、こう見えると言っても想像に難くはないはず。
ビニール傘が重たく、カメラは軽い。
FUJIFILM X-E4 + Leica Summar 50mm F2
4月に入り、嘘のように…とはいかないまでも雨の割合は減ってくるようです。
絶好調のお日様の下に出るともう夏の尻尾を掴みかけた気持ち。
このままアジサイの季節まではカラっと晴れて、暑くもない心地よい撮影日和が続いてほしいと願うばかり。
とはいえ、何があってもカメラと自分さえそこに居れば写真日和。
これからもゆるりと、速まりつつある流れに逆らうことなく楽しめればと思います。
FUJIFILM X-E4 + Voigtlander ULTRON 75mm F1.9 SC VM
軽快、かつ明らかに人間の好みにクリーンヒットする色、オールドレンズとFUJIFILMの相性はこれ以上ないほど。
みなさまにも1台、1本、生活に常に寄り添うカメラを、レンズを、お勧めします。
それではまた次回。