【タイムズフォト】東京の巨大な木
こんにちは。コリドラスです。
以前にも触れましたが、コリドラスは通勤にJR総武線を利用しています。
総武線は、千葉県から東京都内に入ると江戸川・葛飾・江東・墨田と下町を縫うように都心へ向かいます。
高架線の車内から見える、下町の見晴らしの良い景色が好きだったのですが、数年前から高層マンションの建設に
より視界も遮られ、車窓も少しずつつまらないものになってきてしまいました。
そんな毎日の車窓ですが、ちょうど荒川を渡った辺りから見えてくる、マンションの陰から伸びるクレーンの頭が
目に付くようになりました。日に日に高くなるクレーンと建物。
そうです。「東京スカイツリー」が通勤電車の車窓からも見える高さまで伸びてきました。
「東京スカイツリー」はご存じの通り、2012年の春の完成を目指し建設されている電波塔で高さは634m。
完成すれば自立式電波塔世界一の高さになるそうです。
周りの建物の陰になって見えない「根っこの部分」はどうなってるんだろう?
ふと気になって、休みの日にお膝元まで見学に行ってみました。
東京スカイツリーの最寄り駅は東武伊勢崎線の業平橋駅と京成電鉄や都営地下鉄浅草線、東京メトロ半蔵門線が
乗り入れている押上駅。
今回は押上駅からアプローチしました。駅を出て清澄通りに出るとツリーはすぐ目の前に。(写真左)
周囲の建物がすぐ側まで建てられているので、もう少し視界の良い場所を探しながら、ツリーの脇を流れる北十間
川の川岸へ。(写真右)
ようやく見えました。ツリーの根っこ。まだ工事をしているため大きな囲いの中ですが、網模様の囲いはまるで
植栽の木の根っこを覆う縄みたいに見え、まさに大きな木という感じです。
もっと大きく成長すると350mと450mの2箇所に展望台という大きな実を付けます。
はたしてそこからの景色とはどんな物なのでしょうか?ちょっと怖い気もしますが、とても楽しみです。
川沿いを歩き、さらに見晴らしの良い東武橋へ。
訪れた日の高さは164m。広角28mmレンズを使用して撮影しました。
完成すると今の4倍近い高さになります。同じ場所から撮影するには、はたして何ミリのレンズが必要になるので
しょうか?
スカイツリーの周りには鉄道ばかりではなく、かつて水路として使われていた多くの川が残されています。
そのうちの1本が、埋め立てられ親水公園として整備されていました。
約1.5km、大横川親水河川公園をいつもの総武線「錦糸町」駅まで歩いてみました。
水を多く取り込んだ公園は、噴水だけではなく、メダカや鴨が泳ぐ緑豊かな公園でした。
その脇にある工場から聞こえる機械の音や、子供達の元気な声を聞きながら散歩をしていると普段より時間が
ゆっくり流れていくような感覚になります。
慌ただしい通勤の風景も古いカメラでゆっくり写真を撮ると、普段と違った景色を見せてくれました。
たまにはいいですよ。古いカメラも。
使用機材:Nikon S2 + S28mmF3.5
フィルム:FUJIFILM フジカラー100
スキャン:Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED