よく晴れた休日に友人と鎌倉へ行きました。

天候には恵まれたというのに。その日は湘南新宿ラインが大幅に遅延していました。
メールで的確な乗り換えの指示をくれる友人。
彼女は鎌倉に行き慣れているので、安心。ありがたや…と思いながらあたたかい電車の中で眠る。
途中目が覚めて辺りを見渡したら、スーツをぴしと着た乗客も、
これから仕事に行くとは思えないほど幸せそうに眠っていました。

途中の駅で無事、友人と合流。
陽が高いうちに江ノ島へ行こうということで、大船でモノレールに乗り換えました。
電車なら線路が敷かれる床部分が、プールのすのこ並みにあっさりした造りなのが面白かったです。
そしてモノレール、速い！
がけっぷちのようなところもグイグイ進むので、ちょいとデンジャラスでした。

江ノ島駅に着いて、土産物屋をひやかしたり、味のある旅館に見とれたりしながら、海へ向かいます。

階段を上ってお参りを済ませてからさらに上、「水平線が丸く見える」という丘へ。
絶景だ！たしかに。しかし実はこのときは
「今日ハンバーグ作ってきたの」
と後ろで交わされるピクニック気分な会話が気になり、ぜんぜん真剣に写真を撮っていません。

江ノ島って、上り下りの激しいところだったんですね…。
おなかが空いたからもう降りよう！と言いつつも、どうしても足を止めたくなる気になるものが多い。
トトロの居そうな木陰にわくわくしたり、猫にちょっかい掛けたり、
大道芸人や釣り人達を眺めたり。ずいぶん歩きました。

やっと元来た道にたどりいて食べたシラス丼はおいしく、たいへん、多かったです。私はぺろりといきましたが。
ちなみに汁椀のふたを二人分重ねていたら、きちーんとくっついて離れなくなってしまった。
調理場で四苦八苦している店員さんが見えて、笑いながらごめんなさいとつぶやく。

お店を出たころには、もう夕陽の時間。
なんでしょうね、夢っぽくて、うっとりしました。どんどん色が変わっていくのに、時間が止まってるみたいな。

…と、ここで友人にショックな出来事が。
フィルムの充填を誤っていたそうで、今日じっくり撮ってきたはずのものが、撮れていなかったという！
友人にはごめんですが、本来なら拝めないフィルムの中身の数字が、きれいでした。

鎌倉駅に着いたらもうすっかり夜の雰囲気。
灯りの点る駅前は、通勤通学の人々が行き交い、冬だけどあたたかい感じがします。

入ったカフェで、コーヒーとゴーフルをわけっこしながら長いことお喋りしました。

きっと写真が撮れていなかったということは、また鎌倉へいらっしゃいということですね。
よい一日でした。次回を楽しみにしています。

—–

使用機材：OLYMPUS E-510