私がカメラを始めたきっかけ Vol.5
『カメラを始めたきっかけ』
私がカメラを始めたきっかけは『父親』です。
私の父親は『アサヒペンタックスSP』を使っていました。
兄もいる中で決して裕福な家庭ではありませんでした。
その当時、フィルム代も現像代も安いものではなかったはずです。
口の周りにアイスクリームが付いているあざとい私と横で謎のポーズと変顔をする兄。
重石のような二人を抱えて、カメラも抱えて本当に大変だったと思います。
そんな中でも父が、私たちの幼少期の写真を撮っていたこと。
その写真を見たことがきっかけでフィルムカメラで写真が撮りたい!という気持ちになりました。
父が使っていた『アサヒペンタックスSP』を使おうと思い確認するとカビだらけサビだらけ。
まったく使えない状態になっていたので、私は初めてのフィルムカメラで『Leica IIIf』を購入しました。
デジタルであれば暗い場所でもすぐ撮れますがフィルムの為、マニュアルで露出を合わせ、手ブレしないギリギリのシャッター速を探すのも楽しく感じました。
決して覗きやすいファインダーではありませんがピントを合わせ、構図を考える為にイメージを膨らませる事も楽しく感じました。
フィルムを巻き上げることで今から写真を撮るぞ!と高揚しました。
すべてが新鮮で夢中になって写真を撮っていました。
『カメラを始めたきっかけ』は『父親』ですが、
いずれ自分も父親になったときに家族写真や子供の写真をフィルムカメラで撮影し、たくさん写真を残しておきたいと感じました。
その写真を見て自分の子供が『カメラを始めるきっかけ』になってくれればと思いました。