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┃週刊カメラーズ・ハイ!第17回 『アルカスイスの誘惑』
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この世には三脚に装着した雲台にカメラを搭載するためのありとあらゆる形状のプレートがある…。
今回はそのプレートの中でも互換性が広く、各社がこぞって製造している「アルカスイス」タイプのプレートや雲台についてご紹介。
ひとえにアルカスイス規格といっても明確に溝のサイズが規格化されているわけではなく、
「ARCA SWISS」というブランドが発祥となり各社がこぞって製造を行ったため、
アルカスイス互換という表現のほうが正しいかもしれません。
今回はそういった製品の良さをお伝えしながら、写真も交えてひたすら紹介していきます。
多彩な形状のプレート全てに互換性
上記写真のように色々な用途に合わせた形状のクイックリリースプレートが存在しますが、全て互換性を保っています。
固有のカメラに専用されたものもあり、その一体感剛性感たるや…。
それでは早速アルカスイスタイプの雲台からご紹介して参ります!
本家「ARCA SWISS」の雲台『モノボールZ1Rクイック』をご紹介
耐荷重59kg、スクリュータイプの締め付けクランプを搭載した定番の人気モデル。
やはり本家といえる工作精度の高さと洗練されたフォルムです。
続いて「photoclam」のプロフェッショナルボールヘッドシリーズシリーズ
サンドブラスト処理を複数回丁寧に行った手触りの良い外装に赤いハチマキが似合います。
CanonのLレンズあたりとの組み合わせはハマるのではないでしょうか。
機材に合わせて選べるサイズのバリエーションも豊富で、最小モデルのPro 30NS(自重294g)でも耐荷重30kg!!!
こういった製品群はどのブランドもかなり出来がよく、お値段やサイズ・デザインでお選び頂くのも良いかもしれません。
同じく「photoclam」より、自重1.420gでありながら耐荷重100kgを誇る圧巻の最大モデルPro 74NSもラインナップ。
もう目的が想像できませんが、とりあえず私が二人乗れます。
クイックリリース機構の種類
アルカスイス規格とは謳えど若干マージンにバラつきがある各社のクイックリリースプレート。
混在で利用する方には雲台側のクイックリリース機構のクランプはスクリュータイプがおすすめです。
ブランドを揃えて使用する方、ノブがかさばるのが嫌な方はレバータイプのクランプをお選びください。
雲台に続いて、次は改めてクイックリリースプレートのご紹介です!
おすすめしたいカメラ用L型ブラケットタイプのプレート
こちらも汎用のものと、カメラ専用設計のものがございます。
もちろんおすすめはカメラ専用タイプ。
その一体感と剛性感たるや…は先ほども言いましたかね。
L型ブラケットのカメラ装着例
特徴は見てわかる通りサイドまでL字にプレートが備わっています。これにより縦位置での撮影時に抜群の安定性を発揮します。
何がどうおすすめなのか、写真でご説明します!
まずは通常の雲台搭載方法での縦位置撮影
横位置撮影時に比べてカメラの位置がかなり低く、
レンズ光軸も横にそれてしまい三脚の位置もしくはエレベーターの高さの調整が大幅に必要になります。
おすすめのL型ブラケットを使用した撮影時
雲台の角度はそのまま、縦位置用のクイックリリースでカメラを接続できます。カメラ、三脚の調整も軽微で済み非常に便利です。
またカメラ底部にストラップの通し穴を追加できます。
ハンドストラップを装着したり、ネックストラップをグリップ側の上下に装着して手に巻き取ることで
ハンドストラップのように取り回すこともできます。
カメラ専用設計タイプはカメラ底の形状にピッタリ沿うように作られており、雲台装着時にガッチリとしたホールド力を発揮します。
カメラのサイドにある端子へのアクセスも問題なく、しっかり端子カバーの開閉が行えます。
大型のカメラに対応したものもございます!
フラッグシップモデル(縦位置グリップ一体型カメラ)用L型ブラケット
Nikon D4用やCanon EOS EOS-1D X用などの大型カメラ専用タイプもあります。
縦位置装着が可能なL字のプレート形状。
カメラが重い分、雲台を倒して縦位置に構えてしまうと安定性の面で不安です。
こちらのブラケットを使用することで非常に安定した縦位置撮影が行えます。
もちろんサイドの端子部へアクセスが可能。
また、横挿しのバッテリー交換にも対応して死角なしです。
レンズ用もアルカスイス規格で揃えましょう
三脚座つきの重量級レンズは同じくアルカスイス互換で揃えると便利です。
回転防止の機構を持つものを使えばこういった組み合わせでも安心して使えます。
レンズ交換式カメラも、レンズも、ワイヤレス発光をさせるストロボやLEDライトにお供のコンパクトデジタルカメラも…。
すべて互換性のあるクイックリリースプレートで揃えた時に得られるなんとも言えない高揚感。
えぇ、たまりません。
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ブラックを基調とした雲台やプレート類は「GITZO」製の三脚などにもよく似合います。
機材や好みに合わせて、アナタも自分好みの組み合わせを探してみませんか?