週刊カメラーズ・ハイ!第21回 『趣味なら本気で Canon EOS 60D』
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┃週刊 カメラーズ・ハイ!第21回『趣味なら本気で Canon EOS 60D』
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2010年9月、「EOS 60D」のデビューにより
キヤノンデジタル一眼レフの系譜に新しい星が誕生する。
先代「EOS 50D」はEOSシリーズの中でも
APS-Cサイズのセンサーを搭載するモデルのフラッグシップモデルに君臨していた。
ところが同APS-Cセンサーの新しいフラッグシップ「EOS 7D」の登場により、
いわゆる「二ケタD」の担う役割は大きくシフトチェンジしてゆくこととなる。
先代までマグネシウム合金だったボディはプラスチックに変更され、
大幅な軽量化を実現。
また記録メディアはCFカードからSDカードに変更。
連写性能に至っては、先代50Dの約6.3コマ/秒から
約5.3コマ/秒にスペックダウンしているのである。
これらの変更点は、これまでの二ケタDのポジショニングが
大きく変わったことを象徴している。
しかしグレードが下がったというネガティブな進化をしたわけではない。
有効画素数は50Dの約1510万画素から、約1800万画素にアップ。
50Dには無かった動画撮影機能が備わり、
Full HD画質での本格的な動画撮影を楽しむことが出来るようになった。
またエントリーモデル「EOS Kissシリーズ」とは違う点といえば、
グリップの上の肩部に表示パネルがあることだ。
各種設定がいち早く確認できるだけでなく、
上位モデルの「EOS 5D」等と並べても見劣りしない外観は50Dと変わらず健在。
今では当たり前となった可動式のモニター「バリアングルモニター」は
EOSシリーズにおいて、この60Dに搭載されたのが初めてである。
またKissシリーズに比べて一回り大きなボディは、手の大きな男性にもホールド感が充分。
撮影意欲を駆り立てる!
重厚なボディと、これまで頑なに守ってきた「ハイアマチュア」という肩書きの鎧を脱ぎ捨て、
エントリーユーザーの憧れの的となる
「本格的エントリーモデル」という新しいポジションを手に入れた60D。
軽快に持ち歩くことの出来る「本格的デジタル一眼レフカメラ」は、
春夏秋冬、どこへでも連れて行きたくなる相棒となった。
春。 ―
夏。 ―
秋。 ―
冬。 ―
デビューから4年の年月が経過した今、60Dの生産ラインが動く事はもうない。
今では最新スペックを武装した素晴らしいカメラ、
「EOS 70D」が60Dの役目を引き継いでいる。
私にとって60Dは初めて「本気」にさせてくれたカメラだ。
世代が受け継がれても、本気で趣味を楽しむ姿勢は変わらない。
最新式じゃなくたって、ほんのちょっと古いくらいが私にはちょうど良い。
― 「こいつにだって、まだまだ撮れる写真がある。」―
そんな風に、可能性を追求する魅力を今も尚、感じる事ができるのだ。
そう、キヤノンの「EOS 60D」ならね。
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