週刊カメラーズ・ハイ!第9回『”月”と名付けられたカメラ ハッセルブラッド Lunar』
┃週刊カメラーズ・ハイ!第9回『”月”と名付けられたカメラ ハッセルブラッド Lunar』
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『アポロ計画』
米ソ冷戦の時代、アメリカ航空宇宙局(NASA)による人類初の月への有人宇宙飛行計画。
1962年、その計画で共に宇宙に旅立つカメラが決定されます。
スウェーデンの老舗カメラメーカー、ハッセルブラッド社のカメラは
その後1969年のアポロ11号で、アームストロング船長による
人類初の月面での撮影に使用されました。
「500C」を宇宙向けに特別改良された、「500EL」はフィルムマガジンのみが地球へと回収され
今でも13台のカメラが月面に残されています。
その後長い間、ハッセルブラッドは「Vシステム」により
中判カメラの中で唯一無二のメーカーとして、多くのユーザーに使用されてきましたが
デジタル時代を迎え、新たに投入された「Hシステム」はプロカメラマン向けの色合いが強く
ハッセルブラッドのカメラを店頭で目にする機会は徐々に少なくなっていました。
宇宙計画への採用から50年。
ハッセルブラッドで新たなプロジェクトが立ち上がります。
ラテン語で「月」を意味する『Lunar(ルナ)』と名付けられたそのカメラは2013年6月に登場。
金属のリムにはチタニウムを、前面及びフードにはカーボン素材を使用し
さらにウッド2種・レザー2種・カーボンファイバー1種の異なるグリップは全て手作業で作られ
ラグジュアリーの限りを尽くした究極のミラーレスカメラ。
カメラ好きであれば誰もがその名を知る老舗中判カメラメーカーによって、華麗にドレスアップされたそのカメラは
大きな驚きをもって迎えられました。
そこから、ラテン語で「星」を意味する独創的なコンパクトデジカメ『Stellar』
創業者「Victor(ヴィクター)」の名を冠した、フルサイズデジタル一眼『HV』と
こだわり抜かれた新たな製品を世に送り出してきたハッセルブラッド。
次はどの様な驚きを私たちに与えてくれるのでしょうか。