週刊 カメラーズ・ハイ!【アーカイブス】『ニコン最高峰のF』
┃週刊 カメラーズ・ハイ!【アーカイブス】『ニコン最高峰のF』
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~こちらの記事は2010年05月06日に掲載されたものです~
一眼レフカメラ市場の約8割以上がデジタルに移行した
2004年10月に、ニコンF6は発売されました。
デジタル全盛の中、「もう高級銀塩カメラは発売されないのでは?」という
世間の噂を一掃した形での発売に、プロ・アマ問わず注目が集まりました。
『デジタルもフィルムも、同じ写真を撮る道具として大事である』という考えを基盤に
『もっとフィルムカメラを使って欲しい』
という思いから発売されたF6は、Fから続く伝統的なニコン一桁シリーズで、
今なお銀塩カメラ最高級の機として頂点に君臨しています。
外観デザインは、ニコンF3から携わっている工業デザイナー ジョルジェット・ジウジアーロ氏が担当。
持っているだけで、所有感や撮影する楽しみを与えてくれるデザインに仕上がっています。
背面には大型液晶パネルを配置。ISO感度フォーカスエリア表示・カスタマイズ機能など各種設定が行いやすくなりました。
さらに、F5まで交換可能だった分離式ファインダーは廃止されましたが、
固定式ファインダーになったことで、防塵・防滴性能が格段に向上。
手動の巻き戻しクランクは、万一バッテリーがなくなっても撮影済みフィルムを安全に取り出せることを考えて残されています。
オートフォーカス測距点は、9つのクロスエリアを含む11点で、多用な構図で被写体を的確に捉えることができます。
優れた高速演算能力を備えた高性能AFセンサーを採用したことで、
最高約8コマ/秒※の高速連続撮影時にも予測駆動フォーカスを確実に実行できます。
また、背面液晶パネルにおいて非CPUレンズ情報の入力を行えば、
マニュアルフォーカスレンズでもRGBマルチパターン測光が可能になります。
そのため、過去の遺産と思われていたマニュアルフォーカスレンズを持つユーザーでもF6を使用することができます。
※マルチパワーバッテリーパックMB-40使用時
レリーズテストでは15万回ものテストを実施することで、高精度・高耐久性のシャッターユニットを作ることに成功。
さらに、シャッタースピードを自動的にチェックして誤差を補正するシャッターモニターを内蔵し、
シャッターを切るたびに制御する機能も持ち合わせています。
操作音にもこだわって開発されたF6は、シャッター音、フィルムの巻き上げ音から裏蓋を閉じる音に至るまで、
ユーザーの操作に対する心地よさを追求しています。
ニコンはプロ用途向けフラグシップ機モデルを1999年にD1を皮切りに多くの機種を発売しています。
そして現在は2014年に発売したD4Sが最上位モデルとなり、多くのプロ・アマを魅了し続けています。
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