週刊カメラーズ・ハイ！第1回『世界初のフルサイズミラーレスデジタル』

2009年6月から2012年11月の間にかけてマップカメラのメールマガジンにて合計173回の連載し、
お客様をハイテンション！？にさせてきたコラムが復活です！
ご存じない方もいらっしゃるのでこの連載が始まった頃のコンセプトを説明いたします。

～カメラーズ・ハイとは？～

マラソンで長距離を走っていると止まりたくなくなる現象をランナーズ・ハイって言いますよね。
写真も撮り始めると止まらなくなってしまいハイテンションになりませんか？
そこで考えついた造語が「カメラーズ・ハイ」
毎週このコーナーでは写真を撮影しててハイテンションになれる様なアイテムを紹介いたします。

今回は、マップカメラ20周年を記念しまして、期間限定での配信です！
マップカメラスタッフからの最新記事に加え、過去にご紹介いたしました記事を
「アーカイブス」という形でご紹介いたしますので
温かく見守っていただければ幸いです。

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┃週刊カメラーズ・ハイ！第1回『世界初のフルサイズミラーレスデジタル』
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2009年、ドイツのライカ社より世界初の35mmフルサイズCCDセンサーを搭載した
「Leica M9」が発売されました。
フルサイズのレンズ交換式デジタルカメラとしては世界最小クラスということで
ライカファンだけでなくカメラ業界では大きな話題となりました。
その頃すでに多くのカメラメーカーが採用していたCMOSセンサーではなく、
CCDイメージセンサーを採用することでライカレンズの持ち味を最大限活用することができました。
その流れは現行機種のM-Eにも採用されています。

～Leica M9　＋　ELMAR M 50mm F2.8～

外装はトップカバー上のカウンターが省略されるなど若干の変更はありましたがライカの伝統的な
スタイルはそのままに、それまでシルバークロームというカラーリングを展開していました。
それに変わり「スチールグレーペイント」という新たなカラーリングが誕生します。
余談ですが、小型カメラが誕生したころ、金属製のカメラに関してはそもそもカラーリングと
いう概念がほぼなく、カメラというのは黒いものがほとんどでした。
当時外装を黒くした理由は「黒くしないと光が入る」と思われていたようで、1930年代にライカがシルバークロームの
カメラを発売した際はユーザーからは「光線漏れは大丈夫か」という声が上がったそうです。

それまでのM8、M8.2モデルは発色の再現性を優先する為、センサーにローパスフィルターを搭載しませんでした。
これにより、撮影レンズ（特に広角レンズ）によってはマゼンダ被りが生じたため
レンズ毎にUV/IRフィルターを別途装着する必要がありました。
M9よりセンサーにローパスフィルターが標準装備されます。
ちなみに、M8・8.2でマゼンダ被りが指摘された際に、当時のライカが取った対応は新品を購入した際、
使用しているライカレンズに合わせて好きなUV/IRフィルターを2枚もらえるというものでした。

そしてその2年後にライカは新しいM9を発売します。
（Leica HPより）
「カメラがより控えめな存在であることを好む写真家に配慮し、ボディ前部のライカの赤い
ロゴマークをはぶき、トップカバー上部にクラシックなライカのロゴを配しています。」

シンプルなデザインと静かなシャッター音、ハードな仕様にも耐えられるサファイアガラスを
液晶に搭載したモデルを「M9-P」と位置付け、往年のフィルムライカを思わせるシンプルな
デザインは発売前より世界規模で予想を上回る予約があり、発売当初より入手することが困難となりました。

～液晶画面下部の中央に光るサファイアマーク～

生産期間はわずか1年と短かったため生産終了した現在でも中古市場に中々姿を
見せない希少モデルとなりました。

現在Mデジタルの主流は新たに開発された独自のCMOSセンサー搭載の「M」に受け継がれ、
シンプルな操作性はそのままに動画撮影の追加、EVFファインダーとの併用、
またミラーレスカメラの特性を生かした様々なレンズで撮影が楽しめるなど進化が続きます。
すでに生産が終了したモデルに未だ多くのファンから好評を受けるところがライカならでは、といったところでしょうか。

まだまだ、興味は尽きませんね。