週刊 カメラーズ・ハイ!第22回 望遠での動体撮影には最適!!Nikon D7100
┃週刊 カメラーズ・ハイ!第22回『望遠での動体撮影には最適!! Nikon D7100』
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「Nikon D7000」の発売から約2年半が経った2013年 3月14日。
ニコンのDXフォーマットにおけるフラッグシップカメラとして
最高の性能を誇る機体として登場したのが「Nikon D7100]です。
D7000で視野率100%のペンタプリズムファインダーや最高1/8,000秒のシャッター機構、防塵防滴ボディなど
上位機種しか与えられていなかった機能を贅沢に搭載していますが、
その後継機種であり、より大きく革新的な進化を遂げています。
それでは、新しく追加された新機能の数々を挙げてみましょう。
まずは最新のデジタル一眼レフカメラでは主流となりつつある「光学ローパスフィルターレス」。
有効2,410万画素のCMOSセンサーを搭載。高画素化により解像力があがります。
さらにそれを押し上げるのが「光学ローパスフィルターレス」です。
ノイズやモアレなどの問題をうまく調整を行うことができており
階調よく解像感に優れ立体感のある深みのある画像を切り出してくれるようになりました。
長年、培ってきたNikon レンズ群との組み合わせがその実力を遺憾なく発揮します。
次に画像処理エンジンにはD4/D800/D800Eなどと同じく「EXPEED 3」を採用していること。
大幅に画素数が増えたにも関わらずISO感度は、常用の最高感度がISO6400なのは優秀な画像処理エンジンのおかげでしょう。
さらにマルチCAM3500DX AFセンサーモジュールが搭載されAF性能は「Nikon D4」に迫るものとなっている
フォーカスポイントは51点となり中央部15点はより精度の高いクロスタイプセンサーを搭載。
中央一点のみとはいえF8での測距にも対応。
AF初動の高速化により被写体への食い付きも向上。
AFの検出範囲は-2~+19EVとこれもまたNikon D4と同等となり測距精度も向上しました。
そして特徴的な機能としてD7100のクロップモード、「DX1.3×クロップ」があげられます。
これは35mm判に換算した場合では約2倍の焦点距離に相当しマイクロフォーサーズと同等となりますが、
こちらはアスペクト比がDXフォーマット同様3:2となるのがよいですね。
フォーカスポイントもクロップの際には51点の測距点がファインダーの画面の端まで広がって使えるようになります。
AF測距点が画面内のほぼ全域をカバーすることにより被写体を捕らえる精度がかなり上がるのも有利な点です。
このように数々の特徴からD7100のクロップモードは、特に動体撮影に非常に強い機能を持つのです。
クロップモードは、開放F値が暗くならないのも大きな魅力です。
テレコンを使うとF値が暗くなって、シャッタースピードが稼げなくなるところですが、
クロップモードでは焦点距離が2倍になっても、F値は使用しているレンズの明るさのまま変わらないので、
これを同日発売の「Nikon AF-S NIKKOR 80-400mm F4.5-5.6G ED VR 」に装着すれば
クロップ時に高速なAF性能をもつこのレンズの機能を損なわずに800㎜の超望遠レンズを使用できるのです。
つまりこの「Nikon D7100」は望遠での動体撮影には最適な機種として登場したというわけなのですね。
~作例~
Nikon D7100 + Nikon AF-S VR ED 70-300mm F4.5-5.6 G
ほかにも紹介しきれないぐらい、いろいろと進化した機能を持っていますが
多彩で素晴らしい性能をもつ、この「Nikon D7100」は
Nikon APS-C機のフラッグシップを名乗るほどの進化を遂げた
といってもよいのではないのでしょうか。
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