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銀塩写真列伝 Kodak Color Plus 200編

銀塩写真列伝 Kodak Color Plus 200編

皆様、フィルムはお好きでしょうか。

筆者はフィルム写真を始めたとき、このフィルムはどんな写りをするのだろう。と雑誌やネット記事等いろんなものを読み漁りました。
好みのものを見つけては試写し、前回使ったものとここが違うと一喜一憂したりと大変楽しかった覚えがあります。
「銀塩写真列伝」ではそんなフィルムに焦点を当て、各フィルムの特徴などを作例とともに紹介し、フィルム選びの助けとなることを目指しています。

9月18日から休暇を利用すれば最大9連休というシルバーウィーク、
フィルム入門の方も、すでにお使いの方も遠出や旅行ができない中ではありますが、
ゆったりとフィルムカメラで撮影した気分に浸っていただければ幸いです。
※今回掲載している写真は緊急事態宣言下での撮影は避け、スタッフが過去に撮り溜めたものとなります。

・・・

フィルムのお話に入る前に今回データ化した方法についても簡単に触れたいと思います。
前半の写真はNikon デジタイズアダプターES-2を使用したもの、
後半の写真はEPSON フィルムスキャナーGT-X820でデータ化したものです。

データ化の方法が違うためブログの前後半で写真の色味がほんのり変わっています。
デジタルカメラでデータ化した際にはデジタルカメラのセンサー、
フィルムスキャナーでデータ化した際にはスキャナーの読み取りセンサーでフィルムを見ているため、
このような事が起こるのですが、やはりそれぞれ好みがわかれるポイントでもあります。

フィルムスキャナーは大きく、場所を取り、読み出しに時間がかかるうえに機能としては書類などをスキャンすることくらいしかできません。
しかし幅広いフィルムに対応しており4×5の大きなフォーマットなどに対応している機種もあります。
また、部屋にあるだけで「なんだかいい感じ」を醸し出してくれるのもポイントです。

対してデジタルカメラを用いたデータ化であればマクロレンズとフィルムホルダーやアダプターがあれば手軽に始めることができます。
シャッターを押すだけでデータ化することができとても手軽です。

手軽な方法をとるか、本格的にいくか…好みがわかれるポイントでありますが、筆者は適材適所で使っています。
データ化後、無補正の状態ではGT-X820の方が好みなのですが、スキャン中に居眠りをしてなかなか進まないことがあり、急いでいる時にはD780でデータ化することもしばしば…。
手軽な方に味をしめてしまうとせっかく手に入れた憧れのスキャナを使わなくなってしまう可能性があるため、
パソコンにスキャナをつなぐことすら億劫になるときには最終手段として使うようにしています。

Leica M4 + ズミクロンM50mm F2沈胴

さて、あらためて今回ご紹介するのはKodak Color Plus 200です。
価格が高騰し続けるフィルム市場の中でも比較的安価で日常使いにおススメのフィルムです。
お手頃価格であるからといって写りが悪いということもまったくありません。
初めて手にしたフィルムカメラでテストをする際にはFUJIFILMの業務用フィルムを使用していましたが終売してしまい、
今ではこちらを使用しています。

写真はNikonのデジタイズアダプターES-2を使用しスキャンしました。

Leica M4 + ズミクロンM50mm F2沈胴

フルーツホオズキなるものが存在し、海外では食用にもされているホオズキ。
残念ながらこちらは食べられませんが、食用のものはプチトマトのような味がするそうです。
ミネラルがプチトマトの数倍豊富なのだとか。いつか食べてみたいです。

赤の発色が綺麗です。ニュートラルな写りで破綻もなくISO200ならではのしっかりとした描写です。

Leica M4 + ズミクロンM50mm F2沈胴

鴨、白鳥、鯉と情報量の多い一枚。
波打つ水面の階調も豊かで白の描写がきれいです。

Leica M4 + ズミター L50mm F2

こちらは記憶が確かであればレンズをズミターに変えて撮影したものです。
一枚ヴェールがかかったようなレンズの優しい描写にも相性の良いフィルムだと実感しました。

BESSA-R3M + ズミター L50mm F2

1/2000の高速シャッターを切ることができるBESSA-R3Mで開放にて撮影、持ち前の階調でやはりソフトな描写にも相性が良いです。

Nikon FM10 + Auto Nikkor 35mm F2.8

ここからは過去にNikon FM10Auto Nikkor 35mm F2.8で撮影したフィルムをEPSON GT-X820でスキャンしたものです。
データ化の方法が変わった為、白色の出方や緑の雰囲気が変わったように思います。
FM10にAuto Nikkorのシリーズはレンズを付ける際干渉してしまうのですが、Ai改造を施し使用できるようにしています。

学生時代、旅行に出た際には窓際に座りのんびり音楽を聴きながら車窓を眺めるのが好きでした。
移動中に何気なく撮影した写真を見返すとあの頃撮っておいてよかったと思える写真が沢山あります。

Nikon FM10 + Auto Nikkor 35mm F2.8

恐らく新幹線に乗っている時に撮影したもので写真手前側が流れています。
疾走感があり撮っていて楽しいのでクロスシートの座席に座って窓辺に座ったときにはいつも撮影していたのでした。

全ての写真を通してみても少し暖色寄りで、青もきれいに出るフィルムであると感じます。

Nikon FM10 + Auto Nikkor 35mm F2.8

ISO200と使いやすい感度、優しい色味、Kodak製品の中ではいま最も日常に根差したフィルムがColor Plus 200ではないでしょうか。
とびっきりの撮影チャンスが無い毎日でも、散歩や買い物の際に持ち出せば、心を晴れやかにしてくれること間違いなしです。

↓今回使用したフィルムはこちら↓

↓フィルムの持ち歩きにはデザインがかわいらしいKodakのフィルムケースもおすすめです。↓

↓今回使用した機材はこちら↓

↓フィルムカメラを始める方には使い勝手の良いNikonの一眼レフもおすすめです。↓

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[ Category:Leica Nikon | 掲載日時:21年09月18日 14時07分 ]

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