皆様、フィルムはお好きでしょうか。
筆者はフィルム写真を始めたとき、このフィルムはどんな写りをするのだろう、と雑誌やネット記事等いろんなものを読み漁りました。
好みのものを見つけては試写し、前回使ったものとここが違うと一喜一憂したり、大変楽しかった覚えがあります。
「銀塩写真列伝」ではそんなフィルムに焦点を当て、各フィルムの特徴などを作例とともに紹介し、フィルム選びの助けとなることを目指しています。
9月18日から休暇を利用すれば最大9連休というシルバーウィーク。
フィルム入門の方も、すでにお使いの方も遠出や旅行ができない中ではありますが、
ゆったりとフィルムカメラで撮影した気分に浸っていただければ幸いです。
※今回掲載している写真は緊急事態宣言下での撮影は避け、スタッフが過去に撮り溜めたものとなります。
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今回ご紹介するのは、昨年のシルバーウィークにもご好評をいただいたPORTRA400です。
撮り溜めたものが纏まったためこの度リバイバル版としてご紹介いたします。
Leica M4 + ズマロン M35mm F2.8
Kodak PORTRA 400は世界最高の粒状性を持つKodakのプロフェッショナルフィルムのうちの一つです。
PORTRAシリーズは現在160、400、800と3種類ありますが、その中でも400という使いやすいISO感度で人気のフィルムです。
温かみのある色合い、落ち着いた色調で撮影の対象を選ばず、普段から持ち歩くのにもおすすめです。
今回撮影したものはすべてLeica M4とズマロン M35mm F2.8で撮影したものです。
全く同じ組み合わせで色々なシーンを記録することができましたので、このフィルムの魅力を改めて知っていただければと思います。
Leica M4 + ズマロン M35mm F2.8
自然光下での白の色合いがこのフィルムのお気に入りポイント、柔らかな光との相性が最高のフィルムです。
被写体は工事現場の壁、建物が出来上がるまで向こう側が分からないワクワク感があり素敵です。
Leica M4 + ズマロン M35mm F2.8
空のグラデーションがとても綺麗です。
波の形や霞んだ島々もしっかり描写されています。
Leica M4 + ズマロン M35mm F2.8
鬼瓦と向かい合う松。何かを話しているようにも見えます。
白とびや黒つぶれにも強く豊かな階調で描写してくれます。
Leica M4 + ズマロン M35mm F2.8
海や空だけでなく山も得意なPORTRA 400、向かうところ敵なしです。
影った部分に出る柔らかな青色もきれいです。
Leica M4 + ズマロン M35mm F2.8
土壌によって色が変わるという紫陽花、同じ色とは一期一会の出会いのようで、梅雨の時期に見つけるとつい記録してしまいます。
PORTRAの淡い色合いと相性ピッタリのお花です。
Leica M4 + ズマロン M35mm F2.8
散歩でよく通る道のモッコウバラ、見ごろになるとふんわりとした花がたくさん咲きます。
淡い青の色合いが特徴的なフィルムですが、黄色の発色も優しく自然な雰囲気です。
本当に何でも撮ることができる、迷ったらこの一本というフィルムです。
Leica M4 + ズマロン M35mm F2.8
Kodak PORTRA 400は出かける時にいつも持っているフィルムです。
このフィルムで撮影した写真を見返していると、自分が素敵だと感じたものをしっかり切り取ることができている気がします。
もしかするとこのフィルムが良い場面に遭遇するお守りのような役割を果たしているのかもしれません。
色味や粒状感は最高で欠点といえば少々割高なことくらい。
割高といえど価値に見合ったフィルムだと思います。
今後も生産が続いてくれることを祈るばかりです。
ぜひお気に入りのカメラやレンズに組み合わせていただきたいフィルムです。
きっとすぐに5本パックを使い切ってしまうはずです。
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