
【RICOH】あの大人気コンパクトデジタルカメラのモノクロ専用機を日常使いしてみる。「GR IV Monochrome」
コンパクトデジタルカメラの人気が続く今、せっかくなら少し尖った楽しみ方をしてみるのも面白いかもしれません。
色をなくして、いつもより少し光や影を意識してみる。そんな新しい視点を楽しめるのが、今回ご紹介したい「RICOH GR IV Monochrome」。人気のコンパクトデジタルカメラRICOH GR IVをベースに、モノクロ撮影に特化して作られたモデルです。
基本的な使い心地はGR IVと共通しており、有効約2574万画素のAPS-Cサイズセンサーや、35mm判換算約28mm相当開放F2.8のレンズ、5軸手ぶれ補正機構を搭載。一般的なカメラのように撮影後にカラー写真を白黒へ変換するのではなくモノクロ写真を撮るための専用センサーを搭載しているため、細かな質感や移り変わる階調を繊細に表現できるのが魅力です。GRシリーズらしいコンパクトなボディはもちろん健在で、軽快にスナップ撮影を楽しめます。
今回はイメージコントロールの「ソフト」を中心に、やわらかなモノクロ表現を楽しみながら日常スナップにて作例をご紹介します。

さっそくテーブルフォトから1枚。友人と過ごす休日、ランチはイタリアンのお店へ。
頼んだパスタを分け合って、大ぶりのエビも乗せて、ぐっと近づいて撮影いたしました。手前に配置したフォークとナイフがよりダイナミックに仕上げてくれています。料理写真というとついリアルな色味も意識してしまいますが、モノクロで切り取ることで麺一本一本が重なり合う立体感やカトラリーの艶をより印象的に感じられます。

デザートのメイン、ではなく横に添えられたミントの葉。F7.1まで絞り込んで撮影しました。明るい部分から葉の深い黒まで階調も豊かに、普段は色に埋もれがちな葉脈の細かな模様をくっきりと捉えてくれます。

ここ最近は悪天候が続いていましたが、この日は久しぶりに太陽が顔を出しました。強い明暗コントラストが得意なモノクロ機の出番です。駅構内に差し込む強い光と、行き交う人々をスナップ。手前を横切る人物のブレと床に伸びる影が重なり、その瞬間だけの動きを感じる一枚になりました。

静かな店内に佇むライトを縦構図で。
光に照らされた壁面から深い影へとなめらかにつながる階調が美しく、細いフレームやガラスの繊細な質感までしっかりと描き出しています。

趣味のひとつ、カプセルトイをまわすことです。最近手に入れたものの中で特にお気に入りが、この洗濯バサミやクリップに顔を挟まれたユニークなデザインの動物たち。自宅にいた際、バッグにつけていたこの動物たちがふと目に留まったので本機を構えました。それぞれの形や表情がシンプルに浮かび上がり、パンダの白黒はひときわ目を引きます。イメージコントロールの効果でうさぎがよりふんわりまあるく見えて、愛らしいビジュアルです。

車内に余裕があったので電車の中から行き交う車や人々を眺めて一枚。ピントは合っていませんが、あえて柔らかな描写で切り取ることで、見慣れた都会の街並みがどこか記憶の奥にある風景のように映し出されました。目の前の光景を忠実に残すだけでなく、少し抽象的に表現してみるのもモノクロスナップの楽しみ方のひとつと教えてくれるカットです。

ホームで電車を待つ人の後ろ姿と、その先の抜けの良い景色が気持ちよく、電車を待つ合間にシャッターを切りました。明るい街並みを背景に人物がシルエットのように浮かび上がり、何気ない日常の一瞬にもどこか印象的な空気が生まれます。

ホームに電車が入ってきました。背景に電車、そして大きく影が加わると写真の印象も大きく変わります。色の情報ではなく、重なり合うシルエットの濃淡で変化を楽しめるのはモノクロ機ならではです。

雨の日の夜、傘越しに見えた光が印象的でシャッターを切りました。傘に散らばる細かな雨粒が光を受けてひとつひとつ浮かび上がり、改めてその描写力の高さに驚きます。天気や時間によって変化する多種多様な光を探し出す楽しさを、改めて感じた一枚です。

歩道橋の上から濡れた路面に街の明かりが映り込む様子を撮影しました。光が道路に伸びることで、晴れた日の夜景とはまた違った華やかさのようなものを感じます。28mm相当の画角もこうした奥行きのあるストリートスナップにおいて、非常に重宝します。

こちらは視線を足元に変えて。歩道橋から見下ろした道路を、手前の柵越しに切り取りました。道路標示や横断歩道の白が強調され、モノクロならではの図形的な面白さも感じられます。天気の悪い夜でも、本機があれば作品らしい表情を残すことが可能です。
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食事をしたり、電車を待ったり、雨の街を歩いたり。今回はそんな何気ない日常を、RICOH GR IV Monochromeとともに過ごしてみました。
本機を使ってみて感じたのは、モノクロ専用機が思っていた以上に気軽で楽しいということ。色がないからこそ光や影に自然と目が向き、見慣れた景色にも新しい発見がありました。そしてスマートフォンに近い感覚で持ち歩ける軽快さはやはり最大の魅力。気になった瞬間にシャッターを切れるので、特別な被写体を探す必要もありません。
少し尖った一台で、いつもの日常をいつもとは違う視点から。そんなモノクロならではの撮影体験を、ぜひ味わってみてください。
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