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【Leica】寄れる広角の面白さに気付いてしまった話

【Leica】寄れる広角の面白さに気付いてしまった話

ライカで写真を撮る場合、大体3本くらいのレンズで手持ちを構成して、必要に応じて付け替えを行っています。
その際に主軸となる標準レンズを決めて、そこからワイドとテレに広げますが、私の場合標準に50mmを据える事が多くあります。

そうなった場合に、広角側に置くレンズとしてチョイスするのが21mm~35mm辺りのレンズです。
しかしながら50mmに対して35mmを合わせてしまうと焦点距離が近く、画角の大きな変化が見込めないため消去法で選択肢から外す事ととなります。
また21mmについてもLeicaの場合ブライトフレームの関係から選択肢として挙がることはあまりありません。

残るは28mmとなりますが、今回はその28mmをご紹介。
また28mmの焦点距離を持つ中でも、距離計連動外で近接撮影が可能となった最新レンズ「ズミクロン M28mm F2 ASPH. 11618」を持ってとある洋館の撮影に赴きました。

近接域での撮影においてライブビューが必要となるため、ボディはLV対応機種の中からLeica M11-Pをチョイス。

それではご覧ください。

ライカMレンズとして28mmの系譜の中でも2番目に明るいレンズとなるズミクロンですが、どちらかと言えばズミルックスが細やかで優しくしなやかな描写をするのに対して、ズミクロンはやや線が太く比較的力強い描写を持っているように感じます。
そのためスナップや、建築などの撮影においてそのシーンをより克明に描いてくれる印象です。

そんなズミクロンが寄れるようになるとどうなるのか?

支柱の2枚についてはいずれも距離計連動外となる最短での撮影となっており、0.4mでの撮影となっています。
ボケも見てみたかったので絞りを開け切った状態での撮影ですが、まるでフローティング機構が入ってるのかと感じさせるピントのキレです。

また質感の描写も素晴らしく、手で触わらなくとも感触が伝わってきそうな描きこみです。

窓からゆるりと差し込む光が革張りの椅子をほのかに照らしていましたが、こちらも最短付近で撮影。経年による変化で表面がひび割れてしまっていますが、こちらも良く描きこんでいます。
元々力強い描写で描き込む事を得意としていたレンズに近接撮影という能力を与える事で、今まで1歩引いたところからしか撮影が出来なかったものに対し、近づく事でよりリアリティのある写真を得られるのだなと感じました。

もちろん空間の演出が得意な画角には違いありませんから、今までのように被写体と背景のバランスを取ってアプローチする事も出来ます。
こういった距離感の撮影においても背景と被写体でキチンと分離してくれる、F2.0という開放値も演出の上で頼もしい味方です。

アポクロマートではないのでさすがに色滲みはちらほら見受けられますが、盛大に出てしまうほどでもありません。

力強い描写を武器に、モノクロでアプローチしてみるのも面白いレンズだと思います。

ライカで準広角~広角というと、どちらかと言えば絞り込んでソリッドに光景を写し取る事が多い気がしますが、
今回絞っての撮影は冒頭とこちらのカットのみでした。折角明るいレンズなので開けて使いたくなってしまったというのもありますが。


最後は桜の木陰に咲くハナニラと共に。
撮影したのは4月中頃でしたから、地面にはチラホラと桜の花びらも散っています。

背景の情報をもう少し分かりやすくするために絞るべきだったかなとやや後悔の残るカットでしたが、
広角で寄れて、絞りを開けられる、という楽しさからついつい愚行に及んでしまった事は言うまでもありません。

実は撮影に臨むまで、28mmまでワイドにするならエルマリート M28mm F2.8 ASPH.で十分じゃない?と思っていたのですが、
寄れる広角ズミクロンの面白さは想像以上でした。

なんとなく寄れるという要素は結局足し算にしかならないのでは?と予想していたのですが、
実際のところは「寄れる」という要素が加わることで複数の要素の掛け算となり、想像以上に撮影の幅が広がったように感じます。

寄れる広角の便利さ、面白さをぜひ一度体感してみてください。




[ Category:etc. Leica | 掲載日時:24年05月03日 11時00分 ]

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