20周年記念「BRASS FILTER」発売直前!marumi工場見学レポート
8月13日よりマップカメラでは20周年記念商品として「BRASS FILTER」を発売いたします。
国内一貫生産のフィルター専業メーカー「マルミ光機株式会社」さんとのコラボで実現した「BRASS FILTER」は、その名のとおりフィルター枠に真鍮採用したモデルで、ガラスは同社で1番人気の「DHGスーパーシリーズ」と同じガラスを使用しています。
高い撥水・防汚性能に加え、質感と堅牢性が大きく向上した20周年記念の自信作。
今回は、その製造行程を見学にマルミ光機長野工場へ行ってきました。
マップカメラのある新宿西口から高速バスに揺られる事、約3時間。長野県上伊那郡にあるマルミ光機長野工場に到着です。
諏訪湖から流れる天竜川沿いにある場所は南アルプスと中央アルプスに囲まれた静かな場所。海外輸出分も含め、ここでマルミフィルターの全商品が製造されています。
今回工場内を案内してくださったのは工場長の岸さん。
早速、マップカメラオリジナルフィルターを持っての登場です。
実は、今まで発売していたアルミ枠のレンズ保護フィルター「MAPCAMERA MC-Nノーマルフィルター」や偏光の「MAPCAMERA WideMC-CPL円偏光フィルター」も
マルミ製だったんです!
早速、工場内を案内していただきました。
まず最初に目に飛び込んでくるのは、至る所に置かれている部材の山。
偏にフィルターと言っても、保護からカラー、偏光、減光、特殊効果まで幅広くあります。それぞれに専用のガラスがあり、更にはサイズも異なるわけですからその量は膨大です。
最初に案内されたのはガラスの加工現場。
偏光フィルターなどの特殊フィルターには、光学ガラスの間にフィルムを挟んで蒸着するという加工作業が必要となります。
上の写真はその偏光フィルターの素になる偏光膜と波長板。
同じ偏光フィルターでもEXUSとDHGシリーズでは工程も材料も異なるとの事。単に1枚のガラスではないフィルターの奥の深さを感じます。
加工の終わったガラスは研磨を重ねながら寸法を調整していきます。
表面だけではなく、周囲の丸目や面取りなど、あらゆる角度から何度も研磨を繰り返す工程の多さに驚かされます。
厚みのあるガラスは砂掛けという処理で荒削りを行い、薄く仕上げていきます。
砂掛けで白くなったガラスを、さらに研磨してフィルターガラスに仕上げていきます。
研磨剤で仕上がったガラスはピカピカ。
最後に超音波洗浄でガラスの加工は終了です。
水の綺麗な長野では水道水から純水を作って洗浄するとのこと。特殊な薬品を使っていない安心安全の品質を確認できました。
別行程ではフィルター枠の印刷が行われていました。
マップカメラのオリジナルフィルターはいずれもフィルター枠の印字はありませんが、マイカラーシリーズなど枠のバリエーションも豊富なマルミだけあって、次々と印字される枠の量も半端ではありません。
厳しい検品のあと、内面反射を抑える墨入れ加工を施し、枠に固定されフィルターは完成します。
何の変哲もないガラスに見えても、レンズの性能を最大限に引き出す裏には、多くの技術と手間暇がかかっていました。
月に約10万枚を生産しているという長野工場。その作業の大半が手作業というのに驚きます。
職人技と呼ぶに相応しい丁寧で正確な作業は、国内一貫生産の安心と高品質を十分に理解することができました。
高画質化が進むデジタルカメラだからこそ、フィルター選びも重要です。
単にキズ防止と考えるのではなく、技術と性能の優れたフィルターを選びたいものです。
いよいよ発売まであと1ヶ月切った「BRASS FILTER」。
今回この工場見学を経て、さらに自信を持っておすすめいたします!!
どうぞおたのしみに!
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