2019年11月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
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新品デジカメ11月ランキング | |||
1位 | SONY | α6600 | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | Nikon | Z50 | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | SIGMA | fp | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | SONY | α9II | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | FUJIFILM | X-T3 | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | SONY | α7RIV | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | FUJIFILM | X-Pro3 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | SONY | Cyber-shot DSC-RX100M7 | コンパクトデジタルカメラ |
10位 | OLYMPUS | OM-D E-M5 Mark III | ミラーレス一眼カメラ |
11月は、様々なメーカーから新製品の発売が続きました。
その中でも注目の2機種、11/1発売のSONY α6600と11/22発売のNikon Z50が1位、2位を獲得しました。
APS-C機が1,2位独占なんて、かなりレアなケースです。
ところが、この2機種、店舗スタッフに尋ねると、発売前のご予約はそれほどでもなかったとか。
前回のSIGMA fpと同様、発売後に問い合わせが殺到し、あれよあれよという間に販売台数を伸ばしていきました。兄貴分のフルサイズ機とは異なる売れ方を見せています。
まずはα6600。驚異的なAF性能で話題になった先代機をはるかに凌ぐAF追従性能や手振れ補正機能を有し、バッテリーも最新のフルサイズ機と同じ大容量のものになったことで長時間の撮影が可能に。
センサーやボディこそAPS-C機のサイズを装っていますが、その内に秘めたスペックはフルサイズ機と同等。高性能を少しでもコンパクトに、とお考えの方には、まさにうってつけのカメラです。
続いてZ50。販売台数的にはα6600に大きく引き離されてしまいましたが、発売開始日のことを考えると大健闘したといえます。
人気のフルサイズZシリーズをそのまま小型化したかのようなボディデザイン。撮影時の操作に必要なボタンやダイヤルを右手側に集約するなど、操作性も踏襲されており、気軽に高性能を楽しめるカメラに仕上がっています。
フルサイズFXフォーマットのZレンズも使えますが、ボディとともに新規開発されたコンパクトなDXフォーマットのZレンズ2本を組み合わせたダブルズームキットに人気が集中。品薄状態になってしまうほどの売れ行きです。
Z6のサブ機という位置づけではなく、Z50から新たにニコンミラーレス機のユーザーになられた方が多いようです。今後のレンズ展開によっては、他メーカーからの乗り換えも大いに期待できるかもしれません。
ところで、兄貴分のZ6は… 前回まで安定した人気を誇っていたのに、今回ランクから外れ、15位までにも名が出てきません。まだキャッシュバックキャンペーンは継続しているのですが、どういうことでしょう? ロングセラーを続け、今回も3位に入ったSONY α7IIIとは対照的。
Canon EOS Rも今回12位とランク外に落ちてしまいましたし、このへんがミラーレスカメラ界におけるSONYとの差なのでしょうか。
5位には、α6600と同じ11/1発売のSONY α9IIが入りました。
動体撮影に特化したカメラとして登場した先代の基本性能を踏襲しながら、操作性や防塵・防滴性能、データの接続性能などを向上。また大容量のバッファを備えるなど、プロカメラマンのアドバイスを忠実にフィードバックさせ、彼らのニーズに十二分に応えられるカメラに仕上げました。
オリンピックを間近に控えた今、Nikon・Canonに一歩先んじてSONYが出したプロフェッショナルモデルです。
8位には11月28日発売のFUJIFILM X-Pro3が入りました。月末の発売、しかもかなり趣味性の高いカメラであることを考えると、このシリーズの人気の高さが窺い知れます。
何といっても、その最大の特徴は、光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を切り替えられる、世界唯一の「アドバンストハイブリッドビューファインダー」を搭載していること。同じセンサー・画像処理エンジンを持つX-T3やX-T30と同等の画をクラシカルな撮影スタイルで撮る楽しさは、一度味わうと病みつきになります。
そして、10位に11月22日発売のOLYMPUS OM-D E-M5 Mark III。2019年3月のランキングで10位に入ったPanasonic LUMIX DC-G9 PRO以来、久し振りのマイクロフォーサーズ機がランクインです。
搭載パーツの小型化と消費電力の大幅な改善で実現した小型バッテリーの採用により、前モデルよりさらなる小型・軽量化を達成。
上位機種OM-D E-M1 Mark IIと同じ121点オールクロス像面位相差AFの搭載や、さらに進化したボディー内5軸手振れ補正機構、高い防塵・防滴・耐低温性能により、あらゆる撮影状況に対応できる万能モデルになりました。旅行のお伴にもオススメのカメラです。
なんと10位中5機種が新製品という今回のランキング。ついつい新製品にばかり目がいってしまいますが、先月ランク外に沈んだFUJIFILM X-T3が6位まで巻き返したり、こちらは惜しくもランク外ですが、Panasonic LUMIX DC-G9 PROが11位に来たりと、新製品の登場に合わせて同レベルの対抗機にも関心が集まったようです。
このところフルサイズ機にばかり注目が集まっていましたが、これを機にAPS-C機・マイクロフォーサーズ機の人気も再燃してほしいものです。
さぁ、次回は令和元年12月のランキングです。
ここ最近、新製品の登場で首位の入れ替わりが激しいですが、今年の締めくくりを飾るのは果たしてどのカメラになるのか? 本当に予想の難しいところです。
中古デジカメ11月ランキング | |||
1位 | SONY | α7RIII | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | SONY | α7RII | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Nikon | D750 | デジタル一眼レフカメラ |
5位 | Canon | EOS 80D | デジタル一眼レフカメラ |
6位 | SONY | α7II | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | Canon | EOS 5D Mark III | デジタル一眼レフカメラ |
8位 | Canon | EOS 6D | デジタル一眼レフカメラ |
9位 | SONY | α9 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | Nikon | D500 | デジタル一眼レフカメラ |
前回はSONYフルサイズミラーレス機がきれいに4位までを独占しましたが、今回はNikon・Canonが辛うじて割って入る形に。とはいえ、上位3位までをSONYミラーレス機独占というのは、これで3ヶ月連続ですから、やはり独り勝ちの感があります。
それも上位2機種が以下に圧倒的な大差をつけてしまっていますから、他メーカーはまさにお手上げ状態といったところか…
さらには同数9位に入ったSONY α9も、α9IIへのお買い換えで中古数が増えたことが原因だとすれば、SONYユーザーが確実にメーカー内でのステップアップを実施していることの表れともいえ、現在のSONYの牙城を崩すのがいかに困難であるかが分かります。
SONY以外で話題を探すとすると、5位に入ったCanon EOS 80D。
前々回、9月20日発売のEOS 90Dがその月の新品ランキングで堂々5位に入った際、この人気ならEOS 80Dの中古ランキング入りもありそうだと書いたことが実現しました。
EOS 90Dは人気のため品薄状態が続いてしまって、その後の新品ランキングから外れてしまっていますが、やはり買い換えのためEOS 80Dの中古数が増えたことが、今回の中古ランキングのランクインにつながったと思われます。
EOS 7D Mark IIも僅かの差でランク外14位にいます。中古ランキングに登場するCanon一眼レフ機は圧倒的にフルサイズ機の方が多いのですが、魅力的な新製品が登場すると、それに呼応するような変動がみられるのが中古ランキングの面白いところです。
今回、5機種の一眼レフ機が10位以内に入っています。ランク外11位から20位まで視野を広げてみても、同じく5機種。実はまだまだ人気が衰えているわけではないんです。起爆剤的な新製品が出れば、一気に勢いを取り戻すことも可能なはず。豊富なレンズ資産を活用するためにも、Nikon・Canon には頑張ってほしいところです。
また、なんと今年の5月以来中古ランキングに名前が挙がっていないFUJIFILMですが、20位以内では、12位X-Pro2、14位X-T2、18位X-H1と3機種が入っています。もう一歩というところか。
新製品も出ましたし、令和元年の締めくくりには復活なるか。
というわけで、次回12月のランキング。新品ランキングの激しい動向に目が奪われがちですが、中古ランキングにも何か波乱が起きることを期待しましょう。