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2021年7月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング

新品デジカメ7月ランキング
1位 Canon EOS R6 ミラーレス一眼カメラ
2位 Nikon Z fc ミラーレス一眼カメラ
3位 Canon EOS RP ミラーレス一眼カメラ
4位 Canon EOS R5 ミラーレス一眼カメラ
5位 Nikon Z6II ミラーレス一眼カメラ
6位 FUJIFILM X-T4 ミラーレス一眼カメラ
7位 FUJIFILM X-S10 ミラーレス一眼カメラ
8位 SONY α7III ミラーレス一眼カメラ
8位 SONY α7C ミラーレス一眼カメラ
10位 SONY α7SIII ミラーレス一眼カメラ


Canon EOS R6

Canon EOS R6が3ヶ月連続の1位獲得。好調Canonを引っ張ります。
7月26日まで続いたキャッシュバックキャンペーンが人気を後押しする形になりました。
終了間際、駆け込みでのご購入も多かったようですが、そうなると次回8月ランキングでキャンペーン終了の反動が出てくるか。
3月以降常にEOS R5より上位に位置し、EOS Rシリーズの人気を固定化させた1台ですが、再びの兄弟対決やCanonの牙城を崩したいライバルメーカーの巻き返しもあり得ます。

その筆頭と考えられていたのが7月23日発売のNikon Z fc。残念ながら僅差で2位どまり、本当にあとちょっとのところだったのですが…
Z fcの最大の特徴は、なんといってもそのデザイン。かつて人気を誇ったフィルム一眼レフカメラNikon FM2をイメージしたものです。
マニュアルフォーカス一眼レフカメラ全盛の時代、Nikonのフラッグシップ機としてプロカメラマンの絶大な支持を受けていたのが銘機F3。プロユースのカメラに対して、マニュアル露出のみのシンプルなカメラとしてあったのがFM2です。
シンプルなゆえの壊れにくさやお手頃な価格が受け、アマチュアカメラマンとりわけ撮影の基礎を学びたい写真学校の学生などに広く愛用されたカメラ。
レトロなフィルムカメラを愛する現代の若者からも人気の高いそのFM2のデザインを、最新のミラーレス機に取り入れたのがZ fcです。
コマーシャルなどを見る限り、Nikonが想定したターゲット層はそんなレトロ感覚を愛でる若者だったようですが、マップカメラ店頭での反応としては意外や中高年の層からの問い合わせ・予約が多くありました。
どうやらそのデザインがより胸に刺さってしまったのは、実際にFM2を愛用していた当時の若者たちであったようです。

ただそのクラシカルなデザインのボディにさらにマッチしそうな、往年のマニュアルNIKKORレンズを思わせるNIKKOR Z 28mm F2.8(Special Edition)とのキットが、予約数の多さから供給が間に合わず発売を大幅に延期する結果に。
なんとも残念なことです。このキットも同時発売だったなら、宿敵Canonに圧倒的大差をつけての初登場1位が決まっていたことでしょう。
そう考えた時に頭をよぎるのが、この新品ランキングでのNikon Zシリーズの悲劇ともいえる呪縛…
古くは2019年11月発売のZ50、そして2020年11月のZ6II、翌2020年12月発売のZ7IIと、いずれも前評判は高かったものの初登場1位を逃し、そのまま首位を獲れずに現在に至っているという状況にあります。
今回本当の本当に僅差で首位を逃したZ fcですが、はたして先輩たちの宿命を受け継いでしまうのか、その呪縛を振りほどくことができるのか…
実は現在、その人気ゆえボディ単体、16-50mmレンズキットともに品薄状態に。早くも次回ランキングに黄色信号が灯っている状況です。
巻き返しの大チャンスだけに、早急に供給不足を解消し、発売日未定になってしまっているZ 28mmとのキットの発売も早めてほしいところです。

1位2位には大差をつけられてしまいましたが、3位にEOS RP、4位EOS R5と好調Canon勢が続きます。
EOS RPはEOS R6同様、キャッシュバックキャンペーンの対象品。本体価格もだいぶお手頃になった上にキャッシュバックがつくのですから、お買い得感はかなり大きくなります。
店頭では女性の購入者も多かったとか。フルサイズ機へのステップアップをはかる時、軽量ボディも選択の上で大きな魅力となったようです。

続くEOS R5はキャッシュバックキャンペーンの対象ではなかったですが、根強い人気。
こちらはハイアマチュアの方などの支持が厚く、指名買いが多かった模様。となると、キャンペーン終了後の次回はEOS Rシリーズの先頭に返り咲く可能性もあります。

5位にNikon Z6II。前回10位より巻き返してきました。
発売以来10位以内のランキングにずっと名を残していますが、Z fcの登場で再び注目が集まったというのとも少し違うようです。
それより7月1日から始まった数量限定のXQDメモリーカード同梱キャンペーンが販売数を伸ばす要因となったか、お客様からも好評を得ています。
同じくキャンペーン対象のZ7IIは、今回12位でした。途中品薄状態の時期があったため伸び悩んでしまったようですが、次回はどうか。

6位にX-T4、7位X-S10とFUJIFILM勢が並びました。
前回まさかのランキング落ちとなってしまったX-S10、今回返り咲いてはいますが実はまだメーカーからの供給不足は解消されていない状態。
供給が潤沢にあればもっと上位も狙えたはずです。そう考えるとなんとも勿体ない限り。
同様の状況に陥っているのがX-E4、今回ランク外15位でした。
これまでそういう事態の少ないメーカーという印象があったFUJIFILMですが、ここ数ヶ月苦しい展開に…
その間にZ fcのような話題性のあるAPS-C機が現れてくると、ユーザーが浮気してしまう可能性もあります。
FUJIFILMも事態の打開に是非とも力を入れて欲しいところです。

ランキング下位はSONYが占める結果に。
8位にα7IIIとα7Cが並び、10位にα7SIII、さらにランク外11位にα6400が入りました。
8月1日までキャッシュバックキャンペーンが実施されていたSONY。
今回の4機種でボディ単体での購入で対象になったのはα7IIIのみです。やはり今までのような効果を期待するのは、難しくなってしまったようです。
また最近SONYを選ぶ方のなかで見ると、動画撮影用としてご購入される方の割合がかなり増えてきました。
プロカメラマンやハイアマチュアの方がα7SIIIを、これから動画撮影を始めようという方などがコンパクトなα7Cを選ばれていかれます。
店頭でのお問い合わせも、SONYフロアでは動画撮影に関することが多くなってきました。
他メーカーも動画撮影の機能を強化する傾向にありますし、今後出ることが期待される新製品で勢力図が再び大きく変わる可能性もありそうです。

気がつけば4大メーカーで占められた7月の新品ランキングですが、CanonはRFレンズの供給不足、Nikon・FUJIFILMはボディの供給不足、SONYは販売数の伸び悩みとそれぞれ問題を抱えています。
どのメーカーがいち早く状況を打開し抜きん出ることになるのか、新たな展開を期待しましょう。

 

 

中古デジカメ7月ランキング
1位 SONY α7III ミラーレス一眼カメラ
2位 FUJIFILM X-S10 ミラーレス一眼カメラ
3位 Nikon D750 デジタル一眼レフカメラ
4位 SONY α7II ミラーレス一眼カメラ
4位 FUJIFILM X-T3 ミラーレス一眼カメラ
4位 RICOH GR III コンパクトデジタルカメラ
7位 SONY α6400 ミラーレス一眼カメラ
7位 Canon EOS 6D デジタル一眼レフカメラ
9位 Canon EOS 5D Mark III デジタル一眼レフカメラ
10位 Nikon Z6 ミラーレス一眼カメラ


SONY α7III

SONY α7IIIが相変わらずの強さを見せ、9ヶ月連続の1位に。
新品がキャッシュバックキャンペーン実施中でも、中古との価格差は大きくなり、少しでもお手頃にという方は中古を選ばれていきます。

同数4位に入ったα7IIも同様にキャッシュバックキャンペーン対象品ですが、ご購入は圧倒的に中古の方が多いようです。
ボディ内手ブレ補正機構が入ったフルサイズ機を、使用感の少ない「美品」クラスでも10万円を切る価格で購入できるので、フルサイズ入門機として選ばれています。
α7IIIよりも軽量なのも、手軽に撮影を楽しみたい向きには受けているようです。

ここのところ新品が品薄状態にあるFUJIFILM X-S10が、2位に入りました。
こちらは新品・中古の価格差がほとんどないのですが、如何せんメーカーの供給不足が続いてしまっている状況なので、少しでも早く手に入れ撮影に使いたいという方が中古を買われていかれます。
でも、新品があればやはりそちらをという方も多く、メーカーの迅速な対応が望まれます。

同じFUJIFILMでもう1機種、X-T3が同数4位に入りました。ちなみにX-T4は惜しくも11位。
AF性能に差がないので、ボディ内手ブレ補正機構を特に必要とされない方には、価格の低いX-T3の方がお買い得感が強いようです。
また、最近ではジンバルを用いて動画撮影に使用されるという方も。フルサイズ機よりも軽量に組めるのも狙い目なようです。

3位にNikon D750、同数7位にCanon EOS 6D、9位に同じくCanon EOS 5D Mark IIIと、一眼レフ勢は今回3機種がランクイン。
ただどれも現行機種より1つ型の古いものが入っているのは気になるところ。
仕事で一眼レフ機を使っていたカメラマンも、さすがに進歩の著しいミラーレス機に乗り換える方が増え、現行一眼レフ機の需要が減ってきたとも考えられます。
今回の3機種は、APS-Cサイズのエントリーモデルからフルサイズ機へのお買い換えなどを含め、価格を抑えたい方の購入が多かったようです。

今回新品ランキングでは名前が挙がりませんでしたが、中古ランキングでは同数4位にRICOH GRIIIが入りました。
新品では13位。新品アウトレットもあり売れ行きが急落したわけではないのですが、他との比較でランクから落ちてしまいました。
ライバルFUJIFILM X100Vは新品14位、中古17位、新品・中古とも前回同様GRIIIが上回る形となりました。

最後10位にNikon Z6。
前回、新機種登場でお買い換えの方も増え中古Nikonの動きも活発になるのでは、と予測したのですが…
APS-C機ということもありますが、どうやらZ fcはこれまでのNikonと趣を異にするカメラと捉えられているようです。
新品ランキングの欄でも述べましたように、ノスタルジーを誘うようなレトロなデザイン。
特にお持ちのNikonとのご交換でというより、他メーカーユーザーを含めてのお買い換えや新規でのご購入が多かったようです。
結果として中古ランキングでのNikonの躍動とはなりませんでした。
新機種登場としては珍しいパターンと言えます。

前回SONYの中古ランキング上位独占から、今回は随分ばらけた印象になった中古ランキング。
全くもって予測の難しい状態です。
次回、α7IIIが記録を伸ばすか、万一FUJIFILMのX-S10供給不足が続いてしまう事態が続けば首位交代もあり得るかもしれません。
どうぞ次回のランキングもお楽しみに!

[ Category:etc. | 掲載日時:21年08月13日 10時59分 ]

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