2022年3月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
EOS R5GR IIIinformationNikon Z MountRICOH GR seriesZ9α7 IIIα7 IVさくらスタッフおすすめ機材厳選アイテム新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ3月ランキング | |||
1位 | OM SYSTEM | OM-1 | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | SONY | α7IV | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | Panaosnic | LUMIX DC-GH6 | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Nikon | Z9 | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | Canon | EOS R6 | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | Canon | EOS RP | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | Canon | EOS R5 | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | FUJIFILM | X-E4 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | FUJIFILM | X-T4 | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | FUJIFILM | X-S10 | ミラーレス一眼カメラ |
1位は、3月18日発売の『OM SYSTEM OM-1』。2位に圧倒的大差をつけて、見事に初登場1位を獲得しました。
マイクロフォーサーズ機久々の新製品。新品ランキング登場は、2021年6月のPanasonic LUMIX DC-GH5M2以来となります。
ましてや首位獲得となると… すみません、かなり古くまで遡っても現れてきませんでした。
2021年10月に発表された新ブランドOM SYSTEMにとっても、記念すべき1台となりました。
有効画素数約2037万画素の裏面照射積層型Live MOSセンサーと従来比約3倍の高速化を達成した最新の画像処理エンジンを搭載することで、センサーサイズの常識を凌駕する高画質を実現。高い実績を誇る5軸シンクロ手ぶれ補正機構に加え、新たに手持ち撮影アシスト機能を装備することで撮影領域の拡大にも成功しています。また、連写性能も飛躍的な進化を遂げており、AF/AE追従・ブラックアウトフリーで最高50コマ/秒、AF/AE固定で最高120コマ/秒の超高速連写を実現しています。
マイクロフォーサーズ機ならではのコンパクトなボディに、高性能・高機能を詰め込めるだけ詰め込んだ超ハイスペックカメラに仕上がっています。
このOM-1、最近のカメラ業界の情勢を考えると大変なことだったと思いますが、初回入荷としてかなりの量の供給がありました。メーカーの新機種にかける意気込みを強く感じたのですが、それ以上にすごかったのがファンの方々の盛り上がり。
発売をとにかく心待ちにされていたという方が非常に多く、予約開始とともにご注文数はうなぎ上り。発売開始後もさらに需要が高まり、現在は残念ながらお取り寄せ状態となっています。
それでも販売数は2位以下を大きく引き離す形となり、今回断トツの1位獲得となりました。
さらに3月はマイクロフォーサーズファンにとって嬉しいニュースがもう一つ。
3月25日発売の『Panasonic LUMIX DC-GH6』が、堂々3位にランクイン。
PanasonicのGHシリーズと言えば、フルサイズ規格やAPS-C規格よりもセンサーが小さいゆえの動画撮影の優位性を前面に打ち出し、映像クリエーターのプロフェッショナルユースに応えてきた実績があります。
今回のLUMIX DC-GH6も勿論その路線は崩していません。5.7Kの高解像性能と最大300fpsの高速性能を持つ新開発2521万画素のLive MOSセンサーと、高ビットレート動画を高速演算処理可能な新開発画像処理エンジンを搭載。また多彩な動画記録フォーマットに対応することで、プロの映像制作現場のあらゆるニーズに応えることが可能になっています。
その他にもクリエーターの動画撮影をアシストする機能が盛り沢山。プロのみならず多くの方からご予約をいただきました。標準ズームレンズキットのご予約がボディ単体の数より若干上回っていたことなどから、お買い替えの方だけでなく新規でご購入を検討された方も多かったと思われます。それだけ幅広い層の方が本格的な動画撮影機に関心を寄せるようになったともいえます。
順番が前後してしまいましたが、『SONY α7IV』が今回OM-1に首位を明け渡し2位になりました。昨年12月の発売から3ヶ月連続首位をキープしていましたが、OM-1の驚異的な人気の前に大差で屈することとなりました。
とはいえ、人気に翳りが出たというわけでなく、相変わらず供給不足から完全には抜け出せていない状況が続いています。入荷は一定数あるのですが、依然それを上回るご注文が積み重なっている状態です。
OM-1やLUMIX DC-GH6も現在お取り寄せ状態になっていますから、これからの順位変動は人気度プラス、メーカーからの供給数となってしまいそうです。
さて、その状況は4位の『Nikon Z9』も同様。人気・評判ともに高く、お問い合わせの多い機種だけに何とも勿体ない。
こちらもまだ、ご予約いただいていた方に順次お渡ししている状態。新規でのご注文の方には少しお時間をいただく状況が続いています。
5位以降は、5位に『Canon EOS R6』、6位『EOS RP』、7位『EOS R5』とCanon勢が3機種続きます。
3月18日よりキャッシュバックキャンペーンが開始され、EOS R6とEOS RPはその対象になっています(5月9日ご購入まで)。人気に後押しがかかる形になりました。
他のメーカー・機種が供給に不安を抱えるなか、この2機種に関しては比較的在庫も安定しています。そこにこのキャッシュバックキャンペーンが加わりますから、次回のランキングでさらに上位に上がる可能性が高いと思われます。
7位の『EOS R5』は、キャッシュバックキャンペーンの対象にはなっていません。以前のキャッシュバックキャンペーンでも対象外でありながら、他機種同様の売れ行きを示していました。今回もその人気は衰え知らず。
特に下取交換でのご購入が目立つようで、一眼レフ機からのご交換や他メーカーからの乗り換えなどで、着実にその地位を築きつつあります。
ところで、前回3位まで順位を上げてきたEOS R3。Nikon Z9とのライバル対決の行方が楽しみでしたが、今回はランク外の12位に。やはりまだ安定した供給は難しいようです。
8位に『FUJIFILM X-E4』、9位『X-T4』、10位『X-S10』と、最後はFUJIFILM3機種が続きました。
ここ数ヶ月X-E4のみのランクインに留まっていたFUJIFILMですが、いよいよ復活の兆しが。
在庫が安定してきたことも要因に挙げられますが、SIGMAやVoigtlanderのXマウント参入も大きく起因すると思われます。
中級から上級カメラマンに需要の高いX-T4やX-S10。レンズの描写の違いにこだわりを持つユーザーも多い層です。
フルサイズ機で何本もレンズを揃えるのはサイズや重量的にちょっと… という時に、コンパクトでありながら画質的にも評価の高いAPS-C機と同じくコンパクトなレンズの組み合わせは魅力的。さらにレンズの選択肢が増えたわけですから、人気の再燃につながるのもうなずけるところです。
今後のFUJIFILMの巻き返しに期待大です。
中古デジカメ3月ランキング | |||
1位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
3位 | SONY | α7RIII | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Canon | EOS RP | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Canon | EOS 5D Mark III | デジタル一眼レフカメラ |
6位 | OLYMPUS | OM-D E-M1 Mark III | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | SONY | α7C | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | OLYMPUS | OM-D E-M1 Mark II | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | Canon | EOS R6 | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | SONY | α7RIV | ミラーレス一眼カメラ |
中古ランキング1位は、『SONY α7III』。新製品の登場により中古ランキングにも順位に様々な影響が出ているなか、それでも不動の存在、7ヶ月連続となります。
2位にはこれまた前回同様α7C… と思いきや、『RICOH GRIII』が前回ランク外からジャンプアップでのランキング。
暖かくなりちょっとお散歩、なんて機会も増えてきたこの頃。高画質コンパクト機は、散歩のお伴に最適といったところでしょうか。
一時期新品在庫が品薄になり、中古でのご購入が増えたことも順位上げに大きく影響したようです。
同じく暖かくなり桜の開花が報じられると、高画素機への関心が高まるのも事実。
前回名前の挙がらなかった、SONYの高画素機α7Rシリーズの2機種が再びランクイン。3位に『α7RIII』、10位に『α7RIV』です。
特に上位機種への下取交換で中古在庫が潤沢なα7RIIIは、手頃な高画素機として人気上昇。
中古決算セールもあり、新品α7RIV(ILCE-7RM4A)との価格差がさらに広がったことも大きな要因です。
前回まで4ヶ月連続でα7IIIとのワンツー体制を続けてきたα7Cは、今回7位に。
ですが、人気が落ちてしまったわけではありません。新品が販売休止中で中古しか選択肢がない状況は変わらず、依然お問い合わせの多い機種ですので、また上位返り咲きは充分にあり得ます。
同数4位に『EOS RP』と『EOS 5D Mark III』という、Canon勢のミラーレス機と一眼レフ機が仲良く名を連ねました。
また、Canonは9位に『EOS R6』もランクイン。
EOS RPとEOS R6は、新品キャッシュバックキャンペーンがあっても中古ランキングにランクインするという人気ぶり。
決算セールのおかげで、通常よりさらに値ごろ感が増した中古品にも注目が集まった模様です。
そして、ここで登場のマイクロフォーサーズ機。『OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III』が6位、同じく『OM-D E-M1 Mark II』が8位に。
やはり今回の中古ランキングの話題の一つといえるでしょう。
OM SYSTEM OM-1やPanasonic LUMIX DC-GH6の登場により、俄然注目度の増したマイクロフォーサーズ機。
お買い替えにより中古商品の在庫数も増え、価格も下がり… と、新製品が出た時の中古商品の動きの典型ともいえるパターンです。
もともとマイクロフォーサーズユーザーには人気・評価ともに高かった2機種。マイクロフォーサーズ機に注目が集まり、そのコンパクトさ・コストパフォーマンスの高さが再評価されれば売れるのも当然といえます。
次回以降もこの上昇ムードを維持できるか、さらに他のマイクロフォーサーズ機のランクインもあるのか、興味深いところです。
さて、2021年度の締めくくり、2022年3月のランキングはいかがでしたでしょうか。
マイクロフォーサーズ機の巻き返しという新たな流れができ、今後のランキングの動向にまた一つ面白さが加わったような気がします。
新年度も既にスタートし、新しい生活に身を置いている方も多いことでしょう。
新たな生活の記録を新しいカメラで、というのはいかがでしょう。今回のランキングが皆様の新たなパートナー選びのご参考になれば幸いです。
そして次回、新年度最初のランキングにも是非ご注目を!