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2023年6月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング

新品デジカメ6月ランキング
1位 Panasonic LUMIX S5IIX ミラーレス一眼カメラ
2位 Nikon Z8 ミラーレス一眼カメラ
3位 FUJIFILM X-S20 ミラーレス一眼カメラ
4位 FUJIFILM X-H2 ミラーレス一眼カメラ
5位 Canon EOS R6 Mark II ミラーレス一眼カメラ
6位 FUJIFILM X-S10 ミラーレス一眼カメラ
7位 SONY α7RV ミラーレス一眼カメラ
8位 FUJIFILM X-T5 ミラーレス一眼カメラ
9位 SONY α7IV ミラーレス一眼カメラ
10位 RICOH GR IIIx コンパクトデジタルカメラ


Panasonic LUMIX S5IIX
6月22日発売の『Panasonic LUMIX S5IIX』が、見事初登場1位を獲得。しかし前回初登場1位のNikon Z8とは僅かな差でした。
今年2月、新開発のフルサイズセンサーと画像処理エンジンを搭載、さらにLUMIXカメラ初の像面位相差AFを採用したことで大きな話題を生んだLUMIX S5II。それから4ヶ月の間を置いて登場したのが本機LUMIX S5IIXです。
HDMI経由でRAW動画を出力することや外部SSD記録が可能になり、さらにライブストリーミング機能も豊富になるなど、動画性能がより進化しています。どれもプロやハイアマチュアの映像クリエーターにとってありがたい機能、その性能が発表されるや、俄然彼らの注目を集める結果となりました。
またデザイン的な特長として、カメラの顔ともいえる軍艦部のロゴやアクセントとなっていたダイヤル部の赤いラインはあえて黒く抑えられています。これは被写体への映り込みを極力抑えるための処置で、ユーザーへの細やかな配慮が感じられるところでもあります。

前回LUMIX S5IIの時と同様LUMIX S5IIXも、LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6とLUMIX S 50mm F1.8の2本がセットになった、キットとしては大変お得なダブルレンズキットがラインナップされています。今回ボディ単体の倍以上の販売数を記録しました。そのことからも他のLUMIX Sシリーズからの買い替えの方より、新規でSシリーズユーザーになられた方の比率が高いことがうかがえます。店頭スタッフによれば、買い替えの方3に対し新規の方7くらいの印象だとか。
LUMIX S5IIの登場時にも述べましたが、かつてPanasonicは動画撮影ユーザー御用達ともいえるくらい動画撮影に特化したカメラを多く輩出してきたメーカーでした。このところは他メーカーの躍進に遭いすっかりその地位を失ってしまっていた感もあります。果たして本機の登場により一気に挽回なるか、中古ランキングの動向も含めて今後に注目してみましょう。

2位には惜しくも2ヶ月連続1位を逃してしまった『Nikon Z8』。
1位とは僅差、3位以下には大きく差をつけての2位ということで、まだまだ人気の高さをうかがわせています。
前回爆発的な販売数を記録し2位以下に圧倒的大差をつけての1位でしたが、そのせいもあってか今回入荷が不安定に… お取り寄せ状態が続いてしまったことで販売数を伸ばすことができませんでした。もう少しメーカーからの供給が安定していたら2ヶ月連続1位も十分あり得ました。
7月に入った現在もお取り寄せ状況は変わらず。次回以降の順位に大いに不安が残るところです。

さて、ここで1つ取り上げなければいけない事態が。
前回Z8とワンツーを飾ったZ9、それ以前もずっとランキング上位に君臨していたNikonのフラッグシップ機が突然姿を消してしまいました。
どうやら5月18日に実施されたNikon製品の価格改定が大きく影響してしまった模様です。
また、ここにきて在庫の増えてきた中古商品への注目も上がってきているようです。新品の価格が上がり、中古との価格差が広がってきていることも要因かと。まだ中古ランキングに名を連ねるほどではありませんが、店頭での中古商品への問い合わせも最近グッと増えてきているとのことです。

3位に6月29日発売の『FUJIFILM X-S20』が入りました。
こちらも期待の注目機でしたが、予約開始早々にメーカーが想定以上の予約数のため供給不足をアナウンス。結果、上位に大きく差をつけられての3位に甘んじることとなりました。
センサーこそ約2610万画素ですが、X-T5と同じ高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載。動物や車をAIで検出できる被写体検出AFなど、AF性能もX-T5と同等のものを備えています。大容量バッテリーを新たに搭載し、従来機の2倍以上となる撮影可能枚数を実現。さらに6.2K/30P 4:2:2 10bitでのカメラ内SDカード記録を可能にするなど動画機能も充実しています。
小型軽量でありながら万能で高性能なカメラという先代X-S10が持つイメージを踏襲、さらに進化させたX-S20。人気が出ない訳がないのですが… 3位とは言え、今回の結果は期待を大きく下回るとても残念なものとなってしまいました。

4位に同じ『FUJIFILM X-H2』。前回5位からワンランクアップ、しかも前回上位だったCanon EOS R6 Mark IIを抑えての4位です。
前回、供給不足が続く「X-T5の代わりに」なんて書いてしまいましたが、純粋にX-H2自体もその高性能に対する人気が高いカメラです。そこにX-T5不足による需要が加わっての上位進出となっているようです。

今回FUJIFILMは、6位に『X-S10』、8位に『X-T5』もランクインしました。
X-S10はご存知のようにすでに新規販売は完了しています。ただ長期の供給不足のため、それ以前にご注文されていた方全員にまだ行き渡っていない状況。その分の入荷がありランクインを果たしました。
その間新型のX-S20が発表され発売になっていますが、そこまでの高性能を必要とされない方などは価格を抑えたX-S10を選択されています。
それにしても新発売の機種とすでに生産完了がうたわれている先代機が、このような形で同時にランキングに名を連ねるというのは極めて稀なケースだと言えます。

8位のX-T5は、3月以来のランクインとなります。それだけの数の入荷があったわけですが、それでもまだご注文いただいている方全員に行き渡るにはかなりの時間が必要な状況です。
10位以内に4機種も入ったFUJIFFILM。結果だけみれば好調な印象を受けますが、その内情は他のどのメーカーよりも厳しいと言わざるを得ません。

順位が前後しましたが、5位には『Canon EOS R6 Mark II』。Canonの中では孤軍奮闘の感もありますが、安定した人気を誇ります。
ただその人気ゆえ、度々品薄状態になってしまうこともありました。
他メーカーの新製品登場が落ち着けば、また上位に返り咲く可能性は大いにあります。

7位に『α7RV』、9位に『α7IV』と、SONY勢は今回も定番の2機種がランクイン。
まずはα7RV、ネットでの限定特価があり販売数を伸ばしたようです。
対象レンズとの同時購入によるキャッシュバックキャンペーンが始まっていますが、店頭ではまだ特に反響は感じられないとのこと。

α7IVも同様にメーカーのキャッシュバックキャンペーンが6月16日より行われています。(9月25日購入分まで)
こちらは単品購入も対象なのですが、今回はまだ目立った効果は出ませんでした。
ただ中古との価格差がかなり小さくなり、場合によっては中古より安くなることもあるので、今後また新品購入に流れてくることは十分に予想されます。

なお、6月23日に発売になったSONY VLOGCAM ZV-1 IIは、今回15位になりました。2020年6月に登場したVLOGCAM ZV-1の後継機にあたります。
先代は、当時巷に浸透しつつあったVLOG撮影に特化したカメラとして一躍脚光を浴びました。
初登場から3ヶ月連続1位を獲得、その人気ぶりにカメラ業界の新しい流れを感じたものでした。
その後継VLOGCAM ZV-1 IIは、35mm判換算18-50mmと先代(24-70mm)より広角側にシフトしたズームレンズが搭載されています。超広角の画角を用いた、より幅広い映像表現が可能になっています。
今回は初登場15位。発売が下旬であったからか、それともこの手のカメラも種類が増え、新鮮味が薄れてしまったからか。次回以降の動向も気になるところです。

最後になりましたが、『RICOH GR IIIx』が10位に。
梅雨のはっきりしない天候やジメジメとまとわりつく様な暑さの中で、いつでもポケットに忍ばせておけるGRシリーズは、まだまだ需要の高いカメラ。
相変わらず供給不安定が続いているのが、何とも残念なところです。

 
 

中古デジカメ6月ランキング
1位 SONY α7III ミラーレス一眼カメラ
2位 Nikon Z6 ミラーレス一眼カメラ
3位 Nikon Z6II ミラーレス一眼カメラ
4位 Canon EOS RP ミラーレス一眼カメラ
5位 FUJIFILM X-S10 ミラーレス一眼カメラ
6位 RICOH GR III コンパクトデジタルカメラ
7位 Nikon D850 デジタル一眼レフカメラ
8位 SONY α7RIII ミラーレス一眼カメラ
9位 SONY α7IV ミラーレス一眼カメラ
10位 Nikon Z5 ミラーレス一眼カメラ
10位 RICOH GR IIIx コンパクトデジタルカメラ


SONY α7III
『SONY α7III』が3ヶ月連続1位を獲得!
また以前の強さを取り戻してきているか、しかし今回は2位・3位のNikon勢と非常に僅差でした。

そう、今回の注目は俄然Nikon。
2位に『Z6』(前回10位)、3位に『Z6II』(前回5位)、同数10位に『Z5』(前回20位)と、ミラーレス機が3機種、どれも前回よりジャンプアップした順位につけています。
やはりZ8の人気により、影が薄くなってしまった感のあったZシリーズ中級機にも注目が戻ってきたようです。
Z6はかなりお求めやすい価格になってきましたし、Z6II・Z5も新品との価格差が大きくなってきたということも要因に挙げられます。
もともと性能面では評価の高かったスタンダードモデル。中古在庫も豊富ですので、メイン機としては勿論、Z9・Z8のサブ機として購入を検討されている方も多いようです。

このところ中古部門で元気がないCanon。今回も4位『EOS RP』の1機種のみのランクインに留まりました。
Nikonとは逆に新品との価格差があまり開いていないことも要因かと。
それに加え、当店の対象品下取交換率アップや、6月9日より始まったRFレンズのメーカーキャッシュバックキャンペーン(10月10日購入分まで)により、レンズが新品ならボディも… という方も多く、それが影響してしまった可能性もあります。
以前中古人気の高かったEOS R6などは、また在庫も豊富になってきましたし、今後の巻き返しにも期待しましょう。

前回と同じ5位に『FUJIFILM X-S10』が入りました。
新品部門でも述べましたが、X-S20が予約開始から早々に供給不足の告知が出されました。それによりX-S10を下取に出す予定であった方の中で、出すのを躊躇してしまったケースが多数あったと思われます。
もしX-S20が潤沢に入荷していればX-S10の中古商品数も増え、順位ももっと上がっていたことでしょう。
今後もX-S20の入荷状況が中古ランキングに大きな影響を与えそうです。

これまた前回と同じように、『RICOHがGR III』を6位、『GR IIIx』を同数10位とGRシリーズ2機種をランクインさせてきました。根強い人気を誇ります。
これから夏本番、連日の猛暑が予想される中、ますます人気を高めそうです。

SONYは1位のα7IIIのほか、8位『α7RIII』、9位『α7IV』の2機種をランキングに入れました。
α7RIIIは、現在α7IIIと殆ど価格差のない状態。狙い目のカメラとして、店頭でも検討される方が多いとか。

前回2位までジャンプアップしたα7IVですが、今回は9位に。
終了後それほど間を置かずに再開したキャッシュバックキャンペーンも影響していると思われますが、α7IIIとの価格差が10万円近くあることも理由の一つかと。
前回中古部門でも世代交代があるかもと述べましたが、まだ先になりそうです。

最後に、あえてとっておきました。
『Nikon D850』が7位にランクイン! 4月・5月とランキング10位以内から名を消していた一眼レフ機が復活!
どちらかと言えばより上の順位に位置することの多かったCanon EOS 5D Mark IVではなく、D850というところがミソ。
これもZ8の人気が影響しているのでしょうか。結局今回Nikonは4機種をランクイン、中古ランキングでの復活を印象付ける結果となりました。

折角なのでランク外も紹介しておくと、Nikon D750が12位(惜しい!)、Canon EOS 5D Mark IVが13位となっています。
店頭でのお問い合わせは最近めっきり減ってしまったという一眼レフ機ですが、手元に残しておきたいという方はまだまだいらっしゃるようです。
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あの光学式ファインダーでのフレーミングを再び! という方、夏を撮り戻してみませんか⁈

 
 

[ Category:etc. | 掲載日時:23年07月15日 11時14分 ]

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