2023年7月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ7月ランキング | |||
1位 | SONY | α6700 | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | Canon | EOS R6 Mark II | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | SONY | α7IV | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | SONY | α7RV | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | Nikon | Z8 | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | SONY | VLOGCAM ZV-E10 | デジタルムービーカメラ |
7位 | FUJIFILM | X-H2 | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | FUJIFILM | X-S20 | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | OM SYSTEM | OM-1 | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
7月28日発売の『SONY α6700』が初登場1位を獲得しました。
しかし圧倒的な販売数というわけではなく、2位との差も大きく開くことはありませんでした。
有効約2600万画素のAPS-C裏面照射型CMOSイメージセンサーと最新の画像処理エンジンを搭載し、静止画・動画どちらでも高い描写性能を発揮します。
α7RVと同じAIプロセッシングユニットを組み込むことで、AF精度も前モデルよりさらに数段進化しています。
小型軽量ボディにフルサイズセンサー機と同等の機能・性能を詰め込んだα6700。発売前からFUJIFILM X-T5やX-S20といったAPS-Cライバル機との比較が取り沙汰されたりもしていました。
FUJIFILM勢が軒並み供給不足に苦しむなか、α6700はメーカーからの供給は潤沢な状態でスタートしたのですが…
1位を獲得したとはいえ、初登場での販売数の伸びは予想より低かった印象です。
発売開始が月末であったことも影響したと思われますが、SONYというとどうしてもフルサイズセンサー搭載機の方に注目がいってしまうことも要因の一つかと。
ボディ単体の販売数がレンズキットより圧倒的に多かったことを見ても、今回買い替えの方が多かったと推測されます。
先に挙げた高性能ぶりがもっと評価され広まれば、新規の需要も増えて安定した位置に定着することでしょう。今後の動向を楽しみにしましょう。
今回、SONYは新発売機だけの話題に留まりませんでした。
3位に『α7IV』、続く4位に『α7RV』、さらに同数5位に『VLOGCAM ZV-E10』と、計4機種のランクインを果たしました。SONYの勢い復活か。
3位のα7IVは、前回9位からジャンプアップ。6月16日から始まったお得意のキャッシュバックキャンペーン、前回はまだ効果が薄いと述べましたが、ここにきて販売数を伸ばしてきました。(キャンペーンは9月25日まで。)
同数5位のVLOGCAM ZV-E10、店頭でのお問い合わせはそれほど多くないとのこと。ほとんどがネットでのご購入となっているようです。
ちなみに、前回ランク外ながら話題に取り上げました6月23日発売のSONY VLOGCAM ZV-1 IIは今回もランクインはなりませんでした。先代VLOGCAM ZV-1が成し遂げた爆発的なヒットの再現は難しい模様。
ただVLOGCAM ZV-E10が度々ランクインしていることを考えると、VLOGCAMシリーズの需要が落ちたわけではなく、マップカメラで購入される方が、レンズ交換もできるより上位の機種を選ばれる傾向にあるとも言えそうです。
順位を戻します。2位に『Canon EOS R6 Mark II』が前回5位から再浮上してきました。
人気の高さは変わらないのですが、前回の時はその人気故に度々品薄状態になってしまっていました。それが順位下落に結びついてしまっていたのですが、今回は供給も安定し順位も上昇。
さらに7月28日より始まったメーカーのキャッシュバックキャンペーンの対象にもなりましたので、今後ますます販売数を伸ばしていくことが予想されます。長らく遠のいていた1位復活も十分狙えそうです。(キャンペーンは10月10日まで。)
同数5位に『Nikon Z8』が入りました。こちらは逆に前回2位から順位を落とす形に。
EOS R6 Mark IIと同様に人気の高さは変わりませんが、6月下旬メーカーよりマウント部の不具合に関する告知が出せれ、それに伴い入荷が不安定になってしまいました。
現在も取り寄せ状態が続いています。今後の順位にどのような影響が出るか懸念されるところです。
5位と僅差の同数7位に『FUJIFILM X-H2』と『X-S20』、『OM SYSTEM OM-1』の3機種が並びました。
X-T5を筆頭に、人気機種が軒並み深刻な供給不足を続けているFUJIFILM。
その供給不足のまさに渦中にあるX-S20と、逆になぜか(なんて言うと失礼かもしれませんが)安定した供給のあるX-H2が同数で並ぶというのは、少し皮肉にも感じてしまいます。
X-S20は6月末に発売されたばかり。人気・評判の高さから本当ならもっと上位に位置していただろうことは安易に想像できます。
この状況がいつまで続いてしまうのか、ご予約をされている方は勿論ですが、我々販売スタッフもずっとヤキモキしています。一刻も早い事態の修正を願うばかりです。
OM-1は、マイクロフォーサーズの根強い人気もあり販売数を伸ばしました。
店頭での問い合わせも多く、レンズ複数本を組み合わせても軽量にシステムが組める点などが評価されていたようです。
10位は、ロングセラー機『RICOH GR III』。
姉妹機GR IIIx(今回15位)ともども、相変わらず供給が不安定な状態が続いています。
というわけで中古が大人気。かなり回転の早い状況で、中古在庫も不足気味になってきてしまっています。
ところで、前回初登場1位を獲得したPanasonic LUMIX S5IIXですが、今回はランキングに名を連ねることができませんでした。
2月に発売され同じく初登場1位を獲得したLUMIX S5IIは、LUMIXシリーズ初の像面位相差AFを採用したことが大きな話題となりました。
実はこの月、後発のLUMIX S5IIXの倍以上の販売数を記録し、翌3月にも6位にランクインしていました。
LUMIX S5IIXはより動画撮影機能を進化させたモデルとして登場しましたが、そのことがユーザーを絞ってしまう結果となったようです。
続々と新製品が登場するなか、ランキングに長く名を刻み続けるにはどんなニーズに対応すべきなのか、あらためて考えさせられます。
中古デジカメ7月ランキング | |||
1位 | Nikon | Z9 | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
4位 | Nikon | Z fc | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | FUJIFILM | X-S10 | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | Nikon | Z6 | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | Nikon | Z7II | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | Nikon | Z6II | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | Canon | EOS RP | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | SONY | α7RIII | ミラーレス一眼カメラ |
中古ランキングトップは、まさかの『Nikon Z9』。2位以下を引き離して堂々の首位です。
はたして中古ランキングでこんな言葉を使うのは初めてかもしれません。「初登場1位」獲得となりました。
前回、それまで長くランクインしていた新品ランキングから突然姿を消してしまいました。そろそろ購入希望の方の眼が中古に向けられ始めるでしょうか、というようなことを述べましたが、まさかこんな急激に結果に出るとは思いもしませんでした。
Z8の登場により小柄なボディへと買い替える方も多く、Z9の中古在庫が一気に増え価格にも影響してきました。
5月の価格改定で新品価格が上がったこともあり、新品・中古の価格差がこれまでになく広がったことが大きな要因と考えられます。
これからはNikon Z9が中古ランキングの新たな顔となる! と言いたいところですが、今回あまりに売れ過ぎて残念ながら中古在庫がかなり目減りしてしまいました。次回以降もこの地位を維持できるかはとても難しいところです。
今回中古を選択された方は絶妙なタイミングでのご購入であったかもしれません。
さて、驚異の初登場1位を獲得したZ9を筆頭にNikon勢は今回も好調。
4位に『Z fc』、6位『Z6』、同数7位で『Z7II』と『Z6II』が並び、計5機種がランクインする結果となりました。
Z fcは今年3月に登場し好評を博したブラックモデルも中古商品が出回るようになり、販売数を伸ばしました。
人気のブラックモデルか、新品との価格差がより大きいシルバーモデルか、どちらを選ぶか悩ましいところです。
Z6・Z6IIはNikon勢復活の前触れとして一足早く5月から揃って中古ランキングに返り咲き、前回6月のランキングでは2位・3位を獲得しました。
これからもNikon勢を支える機種としてランキングへの定着を期待しましょう。
Z7IIは中古ランキングに名が挙がるのは今回お初か。新品ランキングでも長らく姿を消していて、正直その存在を忘れかけていたところでした。
現在新品に関してはメーカーのキャッシュバックキャンペーンが実施されていますが、それでも中古との価格差は大きく中古人気が続きそうな気配です。
Z8の登場により、買い替えで様々な機種の中古在庫が増加、価格も下がりました。
さらにZ8の評判の良さが、Nikonカメラへの関心を高めてくれたようです。
新製品の登場で中古が活性化される良い例と言えます。
3ヶ月連続1位と、再び中古ランキングのトップに君臨していた『SONY α7III』ですが、今回は2位に甘んじてしまいました。
ですが先に述べたようにZ9がこれからも首位を維持できるかは微妙なところ。返り咲く可能性はかなり高いです。
まだ新品も現行品として販売されていて、メーカーのキャッシュバックキャンペーンの対象となっています。さらにマップカメラの交換値引きも適用されれば、新品・中古の価格差は僅かとなるのですが、それでも購入者の眼は完全に中古に向いているようです。
10位に入った『α7RIII』も同様の傾向。こちらはマイナーチェンジされた現行新品と中古商品の価格差が大きいこともあり、店頭でのお問い合わせはほぼ中古に集中しているとのことです。
3位に『RICOH GR III』。
回転も非常に早く、中古商品として出たそばから売れていくという状況です。
新品の供給不足がロングセラー機の順位をここまで引き上げる形になっています。Nikonとは逆にあまり良くない例と言わざるを得ません。
5位に『FUJIFILM X-S10』、これで3ヶ月連続5位という結果に。
人気も高くもっと上位も狙える機種ですが、X-S20の供給不足により買い替えが控えられ中古の商品数が増えないことが足を引っ張ってしまっているようです。
9位には『Canon EOS RP』が入りました。前回同様Canon勢のランクインは、EOS RPの1機種のみでした。
そのEOS RPは新品の品薄状態が続いてしまっています。そのため価格差が小さいながら中古購入に流れている状況です。
他機種も中古在庫が豊富なものの、好調Nikonを始めとする他メーカーに押されなかなか10位以内に入れない模様です。
新品でもEOS R6 Mark IIだけが孤軍奮闘している感の強いCanon、中古ランキングも含めもっと勢いを取り戻してもらいたいところです。
夏本番、7月のランキングはいかがでしたか。
皆様の夏休みの相棒は、何位にランクインされましたか。
もしくはこれから相棒選びを考えている方、今回のランキングは何か参考になりましたでしょうか。
連日驚くほどの猛暑が続いています。屋外での撮影は、くれぐれも体調管理にお気をつけください。
ランキングの方は、この猛暑に負けないくらい益々のヒートアップを期待しましょう!