2024年12月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ12月ランキング | |||
1位 | Nikon | Z50II | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | FUJIFILM | X-M5 | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | Canon | EOS R5 Mark II | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | SONY | α1II | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | SONY | α7C II | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | Canon | EOS R1 | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | FUJIFILM | X100VI | コンパクトデジタルカメラ |
8位 | Nikon | Z f | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
10位 | SONY | α7IV | ミラーレス一眼カメラ |
2024年の締めくくり、12月のランキングです。
すでに年末に「【年末恒例】2024年マップカメラ販売数ランキング」と題して年間ランキングが発表されているので、何を今さらとお感じになる方もいらっしゃるかと思います。
しかしそれはそれ、毎月ごとのランキングがあってこそのものですので、こちらの月間ランキングにもしばしお付き合いくださり、今後のお買い物の参考にしていただければと思います。
さて、色々ありました2024年の最後に新品ランキングを制したのは、12月13日発売の『Nikon Z50II』でした。
なんと2位に2倍近い差をつけての圧勝です。
Nikonにとっては、2024年7月発売のZ6IIIに次ぐ初登場1位となります。
かつて数々の話題機を登場させながら、供給不足などでなかなか初登場1位を獲ることができなかったNikonですが、このところは初回入荷も多く販売数を伸ばすことができています。
今回のZ50IIもかなりの数のご予約をいただいたのですが、一部のレンズキットを除いてはご予約者の手にお渡しすることができました。
初代Z50から大幅な進化を遂げたZ50II。カメラ初心者でも簡単にプロ並みの写真表現を引き出すことができると謳っています。
Z50IIはAPS-Cサイズ/DXフォーマットセンサー搭載機ながら、FXフォーマット機のフラッグシップZ9と同じ画像処理エンジン「EXPEED 7」を採用することにより、Z9と同等の被写体検出や優れたAF性能を実現しています。
さらに「イメージングレシピ」をダウンロードすることで著名なクリエーターが監修した作画表現を取り入れることが可能になり、それらを新設されたピクチャーコントロールボタンで複雑な設定なしに活用することができるようになりました。
価格的にはエントリーモデルでありながら、上位機並みの性能を有するということで、当然発売時の注目度も非常に高いものでした。
今後もこの好調を持続するのか注目です。というのも、同じく注目を浴び初登場1位を圧倒的大差で獲得したZ6IIが、何と翌月には10位に。その後も浮上できずにいたという苦い過去があります。いや、過去というにはあまりに直近ですが…
初回で売れ過ぎてしまい、欲しい人の手に行き渡ってしまったのでは、というのがその時の見解でしたが、はたして今回も同様の轍を踏むことになりはしないか… 新機種登場に喜びつつも不安が募ってしまいます。
1位に大差をつけられましたが、2位に『FUJIFILM X-M5』が入りました。
前回は初登場3位。発売が月末だったことと供給が予約数に満たなかったことが大きな要因でした。
まだ安定した供給とは言い難い状況ですが、まとまった数の入荷があり2位に。実は販売数で言えば、前回の1位を越えていました。惜しい…
それだけ高い支持を得ているということです。
価格帯としては先のZ50IIと真っ向勝負となります。今後の対決の行方やいかに。
と、ここであれあれ? な状況が…
前回この初登場のX-M5と共にランクインしていたX-T5、X-T50の姿がありません。どちらもこれまで高い人気を誇っていたはずなのに…
実は今回、X-T50が11位、X-T5が12位という結果に。惜しくもランクインを逃していました。とはいえ、ランキングの常連であった2機が揃ってダウンとは。前回この3機種が上手く住み分けられてランキングに定着するのではなんて予想までしていただけに驚きです。
次々と登場した新型機に押し出されてしまった感もあります。販売数的には大きく数字を落としたわけではないようなので、次回盛り返すことができるか。
話をランキング内に戻しましょう。
3位に『Canon EOS R5 Mark II』。
8月末の発売後、9月10月11月と3ヶ月連続で首位を獲得し地盤を固めたかに見えましたが、今回は新手の小兵にしてやられた感じに。
先月末頃から供給も安定し、ついに常時「在庫あり」という状況になりました。
販売数も順調に伸びていて、最初に紹介した年間ランキングでは、短期間ながらなんと9位に入る健闘ぶり。2025年の活躍も十分に期待できる1台です。
続く4位に入ったのは、Z50IIと同じ12月13日に発売された『SONY α1II』。SONY待望の新型フラッグシップ機は初登場4位となりました。
有効約5010万画素の高解像センサーと高性能画像処理エンジン、さらにAI処理に特化した最新のAIプロセッシングユニットを搭載するなど最新鋭のシステムを惜しげもなく採用しています。
ブラックアウトフリーでのAF/AE追従の最高30コマ/秒の高速連写、歪みを抑えた撮影を実現するアンチディストーションシャッターなど機能も充実。勿論高い信頼性も備えながら、それらを質量約743gのの小型・軽量ボディにまとめ上げました。
当然のように高い注目度と期待を集めての登場でしたが、発売日の入荷数はご予約数にはるかに及ばない数となってしまいました。
その後12月中に何度も入荷があったのですが、それでもご予約された方全員に行き渡る数とはならず、残念ながら年を越す結果に。
高い生産性を誇るSONYですから、今後の供給増に期待したいところです。
5位も同じく『SONY α7C II』。
ここまで安定した人気を維持し、2024年の年間ランキングでもSONY機でトップとなる3位に入りました。
2025年1月14日まで続くメーカーのキャッシュバックキャンペーンでは、α7C IIが2万円、α7IVは4万円のキャッシュバックとなっていますが、それでも今回10位のα7IVより上位に位置することに。やはり今のSONYの主力機はα7C IIとなっているようです。
続いて6位は『Canon EOS R1』。11月29日の発売で、前回は初登場7位という結果でした。
満を持して登場した、注目のCanon フラッグシップ機。ご予約数も大変多く、初回入荷ではその数を満たすことができませんでした。
12月中に何度か入荷があり、もう少しでご予約者全員に行き渡りそうなところまできています。
2025年、SONY・Canonのフラッグシップ対決に大注目です。
7位に『FUJIFILM X100VI』、2024年の年間ランキング堂々1位の機体です。
とはいえ、長年このランキングに関わっている人間としては、ちょっと複雑な心境も…
ご存知のようにまだ新規のご予約が承れない状況が続いています。それなのに年間ランキング1位とは? と思われる方もいらっしゃるでしょう。
メーカーからの供給が極めて不安定な状態で、入荷があった時にご注文を承るという形をとらざるを得なくなっています。
早くこの状況を打開し、他機種と同じような形でランキングを競って欲しいのですが…
8位には『Nikon Zf』が入りました。
2023年10月発売後、2024年になって供給も安定し、前半は上位をキープし続けました。
2024年後半はさすがに他機種に上位を譲る形にはなってしまいましたが、ランクインを維持し、年間ランキング4位となりました。
Z9・Z8並みの性能を持ちながら、フィルム一眼カメラを思わせる外観を身に纏った機体。フィルム一眼を牽引してきたNikonだからこそできる業です。
海外の方を含め幅広いファン層を持つカメラだけに、2025年も人気を維持し続けることが予想されます。
次いで、『RICOH GR IIIx』が9位となりました。
兄弟機GR IIIともども、置かれた状況はFUJIFILM X100VIに近いものがあります。
ただこちらはロングセラー機ということもあり、新品が手に入らなければ中古を、という選択肢がかろうじて残されています。
というわけで、この後の中古ランキングを見ていただければお分かりになると思いますが、人気は衰えることを知らずといったところ。
新品の供給が潤沢になったら、まだまだ上位を狙えることは間違いないのですが。
新品ランキング最後、10位は『SONY α7IV』。
10月3位、11月6位と、このところ少し盛り返しを見せていましたが、今回はキャッシュバックキャンペーン真っただ中にもかかわらず10位。
先にも述べたようにα7C IIに主力が移ったか。キャンペーン終了となる次回のランキングでどこまで巻き戻せるかが、このロングセラー機の今後の動向を示してくれそうです。
中古デジカメ12月ランキング | |||
1位 | Canon | EOS R5 | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
3位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
5位 | Canon | EOS RP | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | Canon | EOS R6 | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | Nikon | Z50 | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | Nikon | Z f | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | SONY | α7C II | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | SONY | α7II | ミラーレス一眼カメラ |
中古ランキングのトップは、『Canon EOS R5』。これで2ヶ月連続の1位となります。ついにSONY α7IIIを抑えて、新しい王者に君臨か。
今回も販売数で見ると2位以下から頭一つ抜きんでている形になっています。
α7IIIの絶対的な支配があまりに長かったのでまだ確実なことは言えませんが、中古商品数の潤沢さから見てもEOS R5が次の王に一番近いところにいるのは間違いないでしょう。
新型機EOS R5 Mark IIの売れ行きが順調なことも、追い風になっています。
さらにα7IIIを上回って、2位に『RICOH GR III』が入りました。RICOH勢は4位に『GR IIIx』も。
この両機の人気と言ったら、とにかくすごい。
買取を強化していることもあり、このところ中古商品数も増加してきましたが、それでもネットに掲載されるや即SOLD OUTに。
外国からのお客様による問い合わせも大変多いのですが、残念ながら店舗に並ぶ前に売れてしまっている状態です。
販売の動向からして、新品があればそちらから売れていくのですが、先に述べたようにメーカーからの供給が不安定な状況。結果的に中古に注目が集まっています。
今回新品ランキングでも9位に入ったGR IIIxが、中古ランキング4位という成績。もし中古商品の在庫数が今よりさらに増えれば、EOS R5の上にいくことも十分に考えられるのですが。
そして3位に『SONY α7III』。
前回、長く君臨していた1位の座から陥落したα7III、それでも前回同様3番手につけています。そして勿論、年間ランキングは文句なしの1位。
やはり圧倒的な中古商品数がモノを言っています。
発売から年月が経っているため、使用感の少ない「美品」クラスは入荷が少なくなりました。ただ、「並品」でも商品数が多いので、比較的キズなどの少ないものも探し出すことができます。15万円前後で高性能なフルサイズセンサー機が手に入るのですから、お買い得感は高いです。
α7IVの中古商品との価格差もまだおよそ10万円ほどありますが、今後どのように推移していくか。いやいや、また1位に返り咲く可能性もまだ十分にありそう。なんとも予測の難しいところです。
5位に『EOS RP』、同数6位に『EOS R6』とCanon勢が並びました。
EOS RPの発売は2019年3月、RICOH GRIIIと同じです。
2023年頃までは中古ランキングの常連でしたが、2024年に入ってからはCanonの中古全体が元気を失ってしまい、EOS RPもランキングに名前を見かけることがほとんどなくなっていました。
EOS R6が前回9位からランクアップするなど、EOS R5 Mark IIの人気がEOS R5以外にも勢いを与えているようです。
次はNikon勢。同数6位に『Z50』、8位『Z f』が続きました。
どちらかというとZ fcの影に隠れてしまっている印象だったZ50ですが、Z50IIの登場で中古商品数も激増し価格もよりお手頃に。
いつもZ50より上位に位置していたZ fcは、今回僅差でランク外11位でした。
Z50IIの人気が続けば、Z fcより安価なZ50への注目度もさらに高まりそうです。
新品ランキングと同じ8位にランクインしたZ f。海外からのお客様にはよりお求めやすい中古の人気が高かったようです。
年間の中古ランキングでもα7IIIに次ぐ2位。ただEOS R5が3位につけ現在も販売数を伸ばしていますので、4月に結果の出る2024年度ランキングはどうなるか、秘かに注目しています。
最後はSONY勢。9位『α7C II』、10位に『α7II』が入りました。
α7C IIは、やはりキャッシュバックキャンペーンの影響で新品購入に流れてしまいました。2万円のキャッシュバックが入ると価格差が僅かになってしまうので致し方ないところ。
久々に登場の感があるα7II。
9万円弱で手に入るフルサイズセンサー機というわけで、入門機やサブ機としての需要が高いとのことです。
ということで、ここまで2024年12月のランキングをお送りしてきました。
最後まで新型機の登場が相次ぎ、活況を呈した2024年。
とはいえ、カメラ業界を取り巻く状況は順風満帆などではなく、むしろ逆境に立たされていると言えます。
部品調達が困難を極め生産数を落としてしまったり、昨今の情勢により価格改定を余儀なくされるケースが続きました。
その影響は、勿論販売店であるマップカメラにも…
お客様に満足に商品をお届けできないという歯がゆさを、幾度となく味わった1年でした。
それでも、マップカメラを支持し応援してくださるお客様の支えによりここまで来ることができました。
2024年は創業30周年という節目の年。皆様の日々のご愛顧のほどをより深く感じる1年となりました。
そして2025年、カメラ業界をさらに盛り上げるために、マップカメラは尽力し続けます。
皆様により素敵なカメラを安心して手にしていただけるよう努力を怠りません。
そうして皆様の手に渡ったカメラ1台1台が、このランキングをより熱いものにしていく様子を是非お楽しみください!