2024年7月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ7月ランキング | |||
1位 | Nikon | Z6III | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | FUJIFILM | X-T50 | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | SONY | α7C II | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Nikon | Z f | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | Nikon | Z8 | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | Canon | EOS R6 Mark II | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | SONY | α7RV | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | SONY | α7IV | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | Panasonic | LUMIX S9 | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | Panasonic | LUMIX GH7 | ミラーレス一眼カメラ |
異常ともいえる猛暑が続く今年の夏、新製品が続々と登場している新品ランキングでも熱い戦いが繰り広げられています。
7月12日発売の注目モデル、『Nikon Z6III』が初登場1位を獲得。2位以下に圧倒的大差をつけてのデビューとなりました。
6月17日夜メーカーからの正式な発表があり19日予約開始という慌ただしいスケジュールにもかかわらず、予約を開始するや大変な数の注文が入りました。
一時供給不足が懸念されることもありましたが、メーカーの頑張りにより潤沢に入荷があり販売数を伸ばすことが出来ました。
イメージセンサーの上下の積層部に高速処理回路を多数配置した、世界初の部分積層型CMOSセンサー(有効画素数2450万画素)を搭載。
上位機Z9やZ8と同じ画像処理エンジン「EXPEED 7」を採用することにより、動く被写体の捕捉性能を大幅に向上させました。
また、様々な映像制作のニーズに応えられる多彩な動画撮影機能も搭載し、さらには上位機を上回る明るさ・解像度・広色域を実現した電子ビューファインダーを採用するなど、最新の機能・性能を惜しみなく詰め込み、上位機をも凌駕するような超高性能機に仕上がっています。
Z8やZ fも相変わらず高い人気を誇っているNikon。新型機の登場でますます活気づいてきました。
このままZ6IIIの供給が安定していれば上位安泰は間違いないところでしょうが、そうなるとこの3機種が今後どのような住み分けがされていくのか気になるところです。
どれも負けず劣らずの高性能を有するがゆえに、どれを選べばよいのか悩んでしまう方も出てくるのでは。同胞同士でつぶし合いなんてことが起こらなければよいのですが。
2位には、前回初登場1位を飾った『FUJIFILM X-T50』。
一時供給が滞ることもありましたが、すぐに回復。新発売のZ6IIIには差をつけられましたが、3位以下を引き離ししっかり2位の位置につけました。
このまま安定した供給を維持し、次に控えたCanonの新型機を迎え撃つ態勢を整えたいところです。
同じくFUJIFILM、上位機のX-T5は… 今回、同数12位に。
7月末にXF16-50mmF2.8-4.8 R LM WRとのレンズキットがラインナップに加わり、それに合わせるように供給不足も解消されるようになりました。
しかしそれまでの長い品薄状態が影響し、今回はランク内への復活はならず。
供給不足に苦しんでいる間に新製品が続々と登場しました。はたして次回以降ランキングに再び名前を連ねることが出来るか、注目です。
3位には、今回も高い人気を保持した『SONY α7C II』が入りました。
SONYお得意のキャッシュバックキャンペーンが7月22日まで行われていましたが、今回はこのα7C IIもキャンペーンの対象に加わっていました。そのことも大きく影響したと思われます。
となると、キャンペーンの終了してしまった8月、このまま上位をキープ出来るか、それとも他メーカーの攻勢に飲み込まれてしまうのか、これまた目の離せないところです。
4位『Z f』、5位に『Z8』とNikon勢が並びました。
Z6IIIが爆発的な売り上げを記録するなか、こちらも高い人気を維持。完全復活したNikonの勢いが強く感じられる結果となりました。
先にも述べましたが、今後Z6IIIを含めた3機種がランキング内でどのような並びになるのか、他メーカーを引き離しNikonの牙城を築くのか楽しみです。
続く6位に入ったのは、『Canon EOS R6 Mark II』。
上昇気流に乗ったNikonとは対照的とも言える苦しい状況がひたすら続いていたCanon。
そのなかでEOS R6 Mark IIが孤軍奮闘の頑張りを続けていたことは、このランキングの読者の方ならよくご存じのはず。
新型機の噂は早くからありながら、一向にメーカーからの発表はなし。選択肢はこのEOS R6 Mark IIのみでした。
優れた性能を持つ機体だけに高い支持を受けCanonを支え続けてきましたが、続々と登場する他メーカーの新型機に目移りし乗り換えてしまうユーザーも。
その長くつらい戦いもついに終わる時が来るか、次回待望の新型機がいよいよ登場。Canonの巻き返しに期待しましょう。
7位に『α7RV』、8位には『α7IV』とSONY勢が並びました。Nikonと同じく3機種のランクイン、並び方も似かよっていますが、それだけに今回Nikonに上をいかれた印象が強く出る結果となりました。
前回もお話ししましたが、α7IVの新品販売数はキャッシュバックキャンペーンの有無に大いに左右される状況。
キャンペーンが終了してしまっている次回8月は中古購入に流れることが予想されます。
9位10位には、Panasonicの2機が並びました。
Panasonicの機体が2機同時にランクインというのも、最近ではかなり珍しい現象かと。
まず9位に、前回初登場2位を記録した『LUMIX S9』が。ランキング的には2ヶ月目にして大きくダウンした形となりました。
フルサイズセンサー搭載機にして約486gと、同じく小型軽量で知られるSONY α7C IIよりさらに軽いボディを実現。その中にLUMIX S5IIに匹敵するスペックを詰め込んだ機体は、Panasonic以外のL-Mountカメラユーザーからも注目を受けました。
様々なコンテンツでも、その小型軽量ぶりを中心に話題に上がっていました。
しかしサブ機としての購入も含め、ブームは2ヶ月目にして早くも落ち着いてしまった感があります。次回以降もランキングに留まれるか、気になるところです。
最後10位に滑り込んだのは、7月26日発売の『Panasonic LUMIX GH7』。GHシリーズとしては2年4ヶ月ぶりの新型機登場です。
Panasonic GHシリーズと言えば、今でこそ当たり前になっている一眼カメラでの動画撮影を、プロのみならず一般カメラマンの間にまで普及させることに貢献した、カメラ史において重要な意味を持つ系譜。
Panasonicは、大きなセンサーサイズのカメラより動画撮影時に熱を持ちにくく、より長時間の撮影が可能だというマイクロフォーサーズセンサーの利点を最大限に活かし、動画撮影に特化した機能を併せ持つカメラを次々と輩出しました。それまで動画撮影にはビデオカメラを用いていたファミリー層にまで一眼カメラでの撮影を浸透させることに。
その中でもGHシリーズは高機能・高性能を誇り、より高度な動画撮影を望むカメラマンから厚い支持を受けています。
今回のLUMIX GH7も最新の撮影・編集技術に対応し、作業の効率化まで図れるよう機能が詰め込まれています。
Cinema4K60p以下なら動画記録時間は無制限。フルサイズセンサー搭載機とは比べ物にならないくらい小型軽量にシステムを組めるのもマイクロフォーサーズ機ならではです。重い機材の扱いに辟易していた方にも検討の余地ある1台となり得るか。
次回LUMIX S9ともどもPanasonic機の順位も注目していきましょう。
新型機が次々と登場し、俄然盛り上がりを増してきた新品ランキング。次回も注目機のデビューが控えています。
上位が新型機で占められてしまうのか、既存の人気機種が割って入るか、今後のランキングの動向が今から楽しみです。
中古デジカメ7月ランキング | |||
1位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | Nikon | Z fc | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | SONY | α7C II | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
5位 | Nikon | Z f | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | SONY | α7IV | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | Nikon | Z6II | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | Nikon | Z6 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | FUJIFILM | X-E4 | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | FUJIFILM | X-T5 | ミラーレス一眼カメラ |
中古ランキング1位は、相変わらずの強さを見せた『SONY α7III』、これで6ヶ月連続です。
2024年に入って1月こそRICOH GR IIIにトップを譲りましたが、それ以降は首位を守り続けています。
今回も2位以下に少し差をつけての1位。今後、α7IIIに代わる機体が何になるのか、全く予測がつきません。
2位は『Nikon Z fc』。4ヶ月連続2位と、α7IIIの後塵を拝し続けています。
前回も述べましたが、中古商品の在庫数がα7IIIほど潤沢ではありません。また、新品との価格差がそれほど開いてはいないことも影響しているようです。
ただ現在、人気のブラックモデルの新品在庫がボディ単体・レンズキットとも品薄状態となっているので、中古在庫数が増えれば販売数も伸びていく可能性があります。
2位に僅差の3位となったのは、『SONY α7C II』と『RICOH GR III』の2機。
α7Cではありません。なんと、α7C IIが突然3位に躍り出てきました。新品・中古ともに3位ということに。
いやぁ、驚きました。ちなみに、いつもランキング上位に位置するα7Cは今回ランク外に沈んでしまいました。
そのα7C II、新品はキャッシュバックキャンペーンの対象だったのですが、ブラックボディが在庫薄に。代わりに中古をご購入された方が多かったようです。
ブラックのボディ単体が、レンズキットやシルバーモデルをはるかに上回る販売数をあげました。
同数3位のRICOH GR III、ご存知のように新品が受注受付停止となっていました。
中古も商品として出ればすぐに売れてしまうという状況が続いていますが、買取強化のおかげもあり前回以上に商品数を増やすことが出来ました。
前回同様5位に入ったのは『Nikon Z f』。
まだ新品との価格差は小さいですが、ネット購入でのポイントアップなどもあり好調です。
新型機Z6IIIの登場で中古商品数や価格がどのように変動するか、それによっては上位進出も十分に期待できるところです。
6位には『SONY α7IV』。α7IIIとの代替わりはまだまだ先か。
キャッシュバックキャンペーンが終わり、次回は中古購入に流れるでしょうから順位が上がることも予想できますが、どうなるでしょうか。
そしてそして、7位『Z6II』、8位『Z6』とNikonの2機種が。これは勿論Z6IIIの登場によるものと考えてよいでしょう。
結果として今回、Nikonは中古ランキングに4機種を入れてきました。新品ランキングともども好調です。
Z6・Z6IIとも発売当時大変な話題になり、新品ランキングを大いに賑わせた機体。その高性能機が、新型機の登場により再び注目を集めることに。
Z6が美品で14万円前後、Z6IIが20万円弱といった価格帯。今後またランキングに定着することとなるのか、楽しみです。
9位『X-E4』、10位に『X-T5』とFUJIFILM勢が並びました。
X-E4は小型軽量の高性能機として、生産完了後も大変人気の高い機体。
中古も常に品薄状態が続いていましたが、X-T50の登場や買取強化もあって在庫が増えてきました。
X-Eシリーズの後継機は全くの未定となっていますから、今後販売数を伸ばす可能性もあります。
長く新品の供給不安定が続いていたX-T5、欲しい方は中古の購入を余儀なくされていました。
先に述べたように、ここに来て新品の供給もようやく増えてきました。
これからは新品・中古どちらに購入が流れるか、次回のランキングでそのあたりが見えてきそうです。
新型機の登場で、新品・中古ともに俄然勢いの出てきたNikonですが、次回はいよいよCanonからもニューモデルが。
これまで長く低迷の続いていたCanon。Nikon同様、新品・中古での巻き返しを期待したいところです。
次回のランキングも猛暑以上の熱さが期待できそうです。