
2025年3月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ3月ランキング | |||
1位 | OM SYSTEM | OM-3 | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | Nikon | Z50II | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
4位 | Canon | EOS R5 Mark II | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
6位 | SONY | α7C II | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | Panasonic | LUMIX S1RII | ミラーレス一眼カメララ |
8位 | Nikon | Z f | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | FUJIFILM | X-M5 | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | FUJIFILM | X-T50 | ミラーレス一眼カメラ |
3月1日発売の『OM SYSTEM OM-3』が、断トツの人気で見事初登場1位を獲得しました。
1年ほど前の2024年2月に発売されたOM SYSTEMのフラッグシップ機、OM-1 Mark IIですら成し遂げられなかった偉業を達成。(この時は運悪く、それまで長く続いていたNikon Z fの供給不足が解消された時でした。)
さてこのOM-3、何と言っても目を引くのがそのデザイン。往年のフィルム一眼レフカメラを彷彿とさせるフォルムは、OLYMPUS時代のフィルムカメラOMシリーズを知る人にはたまらないものですし、それを知らない若い層にもぐっと刺さるものがあるようです。
Nikon Z fcやZ f、FUJIFILMのX-Tシリーズのようにかつてのフィルムカメラを思わせるデザインは、多くのファンから高い支持を得ています。
今回のOM-3も、そのようなファン層を上手く取り入れることが出来、ヒットにつながりました。
ただ勿論、支持を得たのはデザインだけではありません。
「カラー/モノクロプロファイルコントロール」によって特徴あるプリセットを選択することで、好みのフィルムを選ぶように表現を変えることが可能。
また、これまで後処理で実現していた合成技術をカメラ内で処理する「コンピュテーショナル フォトグラフィ」撮影機能も搭載し、気軽に新しい写真表現を生み出すことが出来るようにもなりました。
古き良きフィルムカメラのフォルムの中に、最新の撮影機能とフラッグシップ機に迫る高性能を詰め込んだカメラとなっています。
当然、発売前から注目を集めご予約も多く承っていました。
昨今、各メーカーで新型機が発売開始直後から供給不足に陥ってしまうケースが続いていましたが、OM SYSTEMは十分な供給数を示してくれました。
結果的に2位以下を大きく引き離す形での首位獲得。お客様にお届けする立場としても、気持ちの良いスタートとなりました。
2位は、前回と変わらず『Nikon Z50II』。昨年12月発売以来上位をキープし、高い人気ぶりを誇っています。
APS-Cサイズ/DXフォーマット機ならではのコンパクトさとお求めやすい価格から、カメラ初心者の方の購入も目立ちます。
しかし、そのサイズの中にフラッグシップ機Z9と同じ画像処理エンジンを搭載し、Z9と同等のAF性能を実現するなど、その高機能ぶりも人気の要因に。上位機のサブカメラとしての需要も高く、幅広い層から支持を集めています。
心配されていた供給不足も解消の方向に。今後の新製品発売ラッシュにも十分太刀打ちできそうです。
3位に『GR IIIx』、5位『GR III』と、RICOHのロングセラー2機種が今回も上位に入りました。
海外からいらしたお客様からも、連日のようにお問い合わせを受けるのですが… 依然、新規のご注文が承れない状態が続いています。
日常スナップは勿論、ちょっとした旅行のお伴としても活躍するカメラ。まだまだ欲している方は沢山います。
RICOH勢の間に割って入ったのは、4位『Canon EOS R5 Mark II』。
前回まさかのランク外から上位に返り咲いてきました。ちょっと一安心…
EOS R1の供給不足が続くなかで孤軍奮闘の感があるEOS R5 Mark II。他メーカーの新型機登場に対して、どこまで頑張れるか注目です。
6位には『SONY α7C II』が入りました。
最近、α7IVより上位になるケースが定着しました。キャッシュバックキャンペーンの額を考慮に入れると両機の価格差はそれほどないのですが、販売数の差はかなり開いています。
実は、店頭では外国人旅行者のご購入が目立つとか。キャンペーンは日本に銀行口座をお持ちの方が対象となりますから、価格差でα7C IIを選ばれる方が多いようです。
日本で販売されるSONY機に日本語メニュー以外入っていないことを承知のうえで、それでも皆さん購入されていくそうです。
7位に入ったのは、3月27日発売の『Panasonic LUMIX S1RII』。
Panasonicの一眼機としては、2024年6月発売のLUMIX S9がその月に初登場2位、翌月9位。そして、7月発売のLUMIX GH7が同月10位に入って以来となります。
新開発の約4430万画素フルサイズイメージセンサーと新世代画像処理エンジンを搭載。ハイレゾモードは、約1億7700万画素での手持ち撮影も可能です。
また、Panasonic機というと、やはり特筆すべきは動画性能。
LUMIX S1RIIでは、LUMIXで初となる8K 30p動画記録を実現しています。
AF性能や手ブレ補正性能も向上。特に動画手ブレ補正は、電子手ブレ補正に「クロップレス」動画周辺歪み補正を搭載。画角はそのままで周辺歪みを低減できます。
3月終わりの発売にもかかわらずこの位置に入る大健闘。もっと早い発売だったら、さらに上位も可能だったことでしょう。
購入されるのは、やはりハイレベルの動画撮影を主にした目的の方が多いとのこと。
レンズキットよりボディ単体の方が圧倒的に販売数が多くなっています。これまでのモデルからの買い替えの方が多いということか。
マウントがライカカメラ社L-Mountということで、他メーカーのレンズとの組み合わせを考慮されたご購入も見られるようです。
8位には『Nikon Z f』、前回と変わらず。
息の長いモデル。2023年度年間ランキングでは2位でしたが、今回2024年度のランキングは…
近日発表予定です。もう少々お待ちを。
9位『X-M5』、10位『X-T50』とFUJIFILM勢がランキング最後に食い込みました。
前回ランク外に沈んだX-M5。9位に入りましたが、供給不安定な状態が続いています。
まだまだお問い合わせは多く、供給が安定すればまた上位に返り咲く可能性は十分にあります。
対して、X-T50の方は供給は安定していますが、販売数を伸ばせていません。
これまで根強い人気を維持していたX-T5も前回から姿を消してしまっていますし、FUJIFILMにとっては苦しい時期に突入してしまったか。
今後の動向にも注視していきたいと思います。
中古デジカメ3月ランキング | |||
1位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | Nikon | Z fc | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | SONY | α1 | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Nikon | Z f | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | Nikon | Z50 | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | FUJIFILM | X-T5 | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | SONY | α7C II | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | Canon | EOS R5 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | Canon | EOS R3 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | Nikon | Z30 | ミラーレス一眼カメラ |
『SONY α7III』が、2024年10月以来5か月ぶりの1位を獲得。
このところ連続で首位を明け渡し、前回は5位まで順位を落としていたので、王者もついに次の世代にその座を譲る時か、なんてお話ししていましたが… いやはや、お恥ずかしい。
今回、2位以下から頭一つ抜け出す形で堂々の1位返り咲き。販売数も前回より大幅にアップさせ、年度末のランキングを見事に制しました。
昨年10月のコメントで、中古在庫数は常に潤沢ながら使用感の少ない「美品」クラスは少なくなっていると紹介しました。その後、首位を逃す月が続いていましたが、最近は買取強化や新製品発売ラッシュの影響もあってか、また「美品」や「良品」クラスも増加する傾向に。そのことも順位上昇に影響しているのでしょうか。
α7IIIから首位を奪っていたEOS R5やZ50が今回下位に沈んでいることを見ても、まだまだα7IIIの時代は簡単には終わらないようです。
2位から4位までは本当に僅差。まず2位に『Nikon Z fc』。前回6位からジャンプアップしました。
強みはボディ単体だけでなく、2種のレンズキットがラインナップにあること。特に16-50 VR レンズキットの人気が高く、ボディ単体より販売数が多くなっています。
このことからも、これからカメラを始めようという初心者の方の支持も多く得ていることが伺えます。
続いて『SONY α1』、前回同様3位キープとなりました。
50万円台が主という高額機ですが、先代のフラッグシップ機として静止画撮影・動画撮影ともにトップレベルの性能を有していたモデル。今でも価格以上の満足度が得られる機体です。
購入もα7シリーズからのランクアップという方だけでなく、お手頃なハイスペック機としてこれを機にSONYユーザーとなられる方もいる模様。
中古在庫数も豊富ですので、まだまだランキングに嵐を巻き起こしてくれそうです。
4位には、『Nikon Z f』。前回7位からアップです。
通常なら新品・中古の価格差が小さい機体なのですが、年度末の決算セールによって中古がかなりの割引に。価格差が広がり、中古のお得感が増しました。
同数5位に『Nikon Z50』、『FUJIFILM X-T5』、『SONY α7C II』の3機種が並びました。
まずはNikon Z50。
新型機Z50II登場以来、定番人気のZ fc・Z fより上位に位置していましたが、今回はそれらの下に。少し落ち着いてきたといったところでしょうか。
今回は『Z30』も同数9位にランクイン。
中古価格は、ほぼ同じ2機。片やZ30は、Vlog撮影など動画撮影に特化したモデルです。
店頭スタッフによると、同じ価格帯でもNikonユーザーは静止画撮影に重きを置いたモデルを選ぶ方が多いということでした。
新品ランキングで姿を消してしまったX-T5が、中古ランキングの同数5位に。
中古ランキングで名前が上がるのは、2024年10月の8位以来です。
FUJIFILMを代表する機種として、長らく高い人気を誇っていた機体。中古在庫数も豊富ですので、今後は中古購入に流れが向かうのでしょうか。
同数5位、最後の紹介はSONY α7C II。
2万円のキャッシュバックを考えると新品・中古の価格差は僅かに。それでも中古の販売数が伸びたのは、Z f同様決算セールで価格の下がった中古品が多かったことと、外国人観光客の購入があったことによります。
8位『EOS R5』、同数9位に『EOS R3』と、前回好調だったCanon勢はこの位置に。
特にEOS R5は、前回1位から急降下。
豊富だった中古在庫が、これまでの高い売れ行きでかなり数を減らしてしまいました。そのことが大きく影響しているようです。
EOS R5 Mark IIの登場で再度注目を集めるようになったEOS R5。まだまだ需要は高いと思われますので、再浮上を期待しましょう。
その新品EOS R5 Mark IIより価格が安いことが魅力の一つとなる中古EOS R3。
前回は4位まで上がりましたが、今回は同数9位に。
実は前回販売数においても新品EOS R5 Mark IIを上回っていたのですが、今回はEOS R5 Mark IIが凄い勢いで巻き返し販売数を伸ばしました。
逆にEOS R3は、その順位を落とすことに。両者の選択がEOS R3の今後の順位に影響しそうです。
今回2025年3月のランキングをご覧いただきましたが、前回2月に比べ新品・中古とも販売数は大きな伸びを示しました。
陽気も春めいて暖かくなり、桜の季節到来ということで、皆様の撮影欲が一気に上がったことも要因かと。
東京の桜は満開を過ぎ、散りゆく桜を愛でることとなりましたが、桜前線は快調に北上中。
緑の芽吹きも美しく、絶好のお出掛けシーズンになりました。
年度も新しくなったことですし、まだの方はこれを機に新しいカメラを手に入れてみては?!
今回のランキングを新しい相棒選びの参考にしていただけたら幸いです。