
2025年6月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ6月ランキング | |||
1位 | FUJIFILM | X half X-HF1 | コンパクトデジタルカメラ |
2位 | FUJIFILM | X100VI | コンパクトデジタルカメラ |
3位 | FUJIFILM | X-M5 | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Nikon | Z5II | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
6位 | Nikon | Z50II | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | SONY | α7C II | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | FUJIFILM | X-T5 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | Canon | EOS R6 Mark II | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
6月26日発売の『FUJIFILM X half X-HF1』が、2位以下に大差をつけて堂々初登場1位を獲得しました。
現在でも若い世代を中心に人気の高いハーフサイズフィルムカメラをモチーフにした機体。フィルムライクな写真表現をデジタルの時代に蘇らせたFUJIFILMならではの意欲作です。
往年のハーフサイズカメラのように縦構図で撮影できるよう設計。横3:縦4のアスペクト比を採用し、縦型の光学ファインダー・液晶モニターを装備しています。
また、2枚の縦構図の写真を組み合わせて1つの画像として撮影できる「2in1」機能や、光線漏れやハレーションを表現として取り入れた撮影フィルターの採用、フィルムカメラの撮影所作を再現した「フィルムカメラモード」の搭載など、遊び心あふれたカメラとなっています。
古くて新しいカメラ、「Camera is Fashion」を謳うマップカメラとしてもX half X-HF1に大注目。発売前から様々なコンテンツでその魅力を発信してきました。
その甲斐もあり、ご予約も膨大な数を承ることとなりました。特にチャコールシルバーモデルが大変な人気で、ブラック・シルバーを合計した数より多いご予約をいただきました。
しかし残念ながら初回入荷ではご予約者全員には行き渡らず、メーカーはまたしても供給不足に陥ってしまい、今後の入荷予定が見通せない状況となっています。
これからの入荷次第では、次回早々にランク外なんてことも。これまでのFUJIFILM機と同じ運命を辿ってしまうのか、そうならないことを切に願うばかりです。
2位に『X100VI』、3位『X-M5』とFUJIFILMがワン・ツー・スリーを独占する形となりました。強い!
1位X half X-HF1にはかなりの差をつけられてしまいましたが、X100VI・X-M5ともに高い人気を維持していることが分かります。
依然新規のご予約が承れず、入荷した数だけご注文をお受けする状況が続いています。そのためタイミングが合わず、なかなか手に入れられないといった方も多いようです。
そんな入手困難な状況がかえって人気に拍車をかけているようで、連日のように問い合わせをお受けしています。
4位に『Nikon Z5II』。前回2位からランクダウン、FUJIFILM勢の人気に押されてしまう結果となりました。
こちらは4月の発売以来、メーカーから潤沢な供給を受けています。Z9・Z8の性能を継承した中級機として、Nikonの強い意気込みが感じられます。
ただ発売月、そして翌月までの勢いからは少し減速してしまったか。販売数が落ち着いてきてしまったのが気がかりです。
同じ中級機、価格帯も近いZ fは長い期間人気を維持していました。性能面だけでなく、フィルム一眼カメラを思わせるデザインも支持を集めた要因の一つでした。
今回のZ5IIは、より機能面を重視したZシリーズの正統な後継者ともいえる機種。
FUJIFILMやRICOHといった長く人気を維持しているライバルにどこまで立ち向かい支持を保てるか、今後のNikonを占ううえでも重要な機体です。
『GR IIIx』が5位、『GR III』が10位と、RICOHの超ロングセラー機2台は、今回も揃ってランクイン。
他メーカーにどんな新機種が出ようとも、さらには自身でも新型機の登場を発表しているにもかかわらず高い人気を維持しています。
FUJIFILM同様、入荷した分だけご注文を承る形態となっていて、GR IIIが前回4位から10位にランクダウンしているのも今回の入荷数が前回より少なかったから。
入荷が多ければ、もっと上位に位置していたことでしょう。
6位には『Nikon Z50II』が、前回7位から1つ順位を取り戻してきました。
フルサイズ/FXフォーマット機Z5IIの登場で一時順位を大きく下げたZ50II。ですが、フラッグシップ機Z9の高性能をAPS-Cサイズ/DXフォーマット機のコンパクトなボディに詰め込んだハイスペック機として、また人気を盛り返してきました。
Z5IIへの買い替えのためか中古在庫が増え、前回異例の早さで中古ランキングの上位に登場し驚きました。
今回も同様の状況なのですが、もしこの分が新品購入に流れていたらランキングももっと上位、Z5IIと肩を並べていたかもしれません。
いずれにせよ、そのくらい需要が高いということ。次回以降も動向が気になるところです。
7位に『SONY α7C II』。このところちょっと元気のないSONY勢の中にあって孤軍奮闘しています。
前回から少し間を置いて始まったメーカーのキャッシュバックキャンペーン。今回α7C IIは、ボディ単品で3万円のキャッシュバックと額を上げています。(2025年7月28日購入まで)
もともと中古との価格差がわずかだっただけに、期間中は新品購入に流れることが予想されます。
今回中古ランキングではランク外12位だったα7C IIですが、その分が新品購入へと流れればランキングでより上位にいく可能性も高いです。
さらには、このところランク内に姿が見えないα7IV(今回15位)。なんとボディ単品で6万円という高額のキャッシュバックが組まれています。
こちらも久々のランキング返り咲きが期待できそうです。
8位に『FUJIFILM X-T5』。2025年1月に5位に入って以来のランクインです。その間もFUJIFILMの話題は尽きなかったので、こんなにも久しぶりだとは思いませんでした。
他の機種に比べ供給は安定していたのですが、やはり発売からかなりの時間が経っていることもあり順位を落としていました。
今回Xシリーズのボディの中で唯一キャッシュバックキャンペーンの対象となっています。加えて弊社の下取交換値引きもあり、また需要が戻ってきたようです。(キャッシュバックキャンペーンは、2025年8月17日購入まで。)
このところコンパクトなモデルが人気を博しているFUJIFILMですが、主力機としてまだまだ頑張ってほしいところです。
9位に『Canon EOS R6 Mark II』。前回6位から順位を下げてしまいました。
前回は、5月30日発売のEOS R50 Vも月末の発売ながら9位に入る好調ぶり。少し勢いを取り戻してきたかに見えたのですが…
Canonも月末からキャッシュバックキャンペーンがスタートしました。2025年10月1日購入までと、他メーカーよりかなり長い開催期間を設けています。
EOS R6 Mark IIが3万円、EOS R5 Mark IIは5万円と、いずれも中古との価格差がなくなるようなキャッシュバック額。
はたしてどこまで盛り返すことができるか、次回の順位に期待しましょう。
最後に、ランク外となってしまいましたが、今回発売された新型機のお話をもう一つ。
6月19日発売の『Panasonic LUMIX S1II』、今回12位という結果でした。もう少しでランクインでしたが残念。
新開発の約2410万画素 部分積層型CMOSイメージセンサーを搭載。画素領域の上下に高速処理回路を積層して配置し、高画質と高機能を同時に実現しました。
読み出し速度の大幅な向上により、ローリングシャッター歪みを抑えた忠実な描写、高フレームレートでの滑らかな動画記録を可能としています。
販売のほとんどがボディ単体であったことから、先代機S1などからのお買い替えが多かったと思われます。店頭では動画撮影をメインとされる方のご購入が目立ったとか。
ランキングへの定着がなかなか難しいPanasonicですが、今回はどうでしょうか。
中古デジカメ6月ランキング | |||
1位 | Nikon | Z f | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | Nikon | Z fc | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
4位 | Nikon | Z50II | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | FUJIFILM | X-T5 | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | Nikon | Z50 | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
8位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | Panasonic | LUMIX S9 | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | Nikon | Z6 | ミラーレス一眼カメラ |
中古ランキング1位は『Z f』、2位に『Z fc』とNikonの兄弟機がワン・ツーを果たしました。
前回もZ fが同数5位、Z fcがそれに次ぐ7位と並んでいたのですが、そのまま2機揃ってのジャンプアップ。
Z5IIやZ50IIといった新型機の登場でお買い替えも増え中古在庫が潤沢になったことに加え、セールでよりお買い得になったことが要因と考えられます。
ただ月末からメーカーのキャッシュバックキャンペーンがスタートし、新品・中古の価格差が小さくなっていますので、新品購入を検討される方が増えることも考えられます。
そうなると次回以降どうなるか、ちょっと予測が難しいところです。
3位に『GR III』、7位に『GR IIIx』と新品ランキングでも依然人気の高いRICOH勢が、中古ランキングでもしっかりランクイン。
買取強化の甲斐もあって、両機ともこのところ中古商品数が順調に伸びているのですが、人気はそれを上回る勢いで、ネットに掲載されるやSOLD OUTになってしまっています。
4位は前回同様『Nikon Z50II』。前回突然のランクインで本当に驚きましたが、今回もそのまま上位に。
まだ新品・中古の価格差はわずかですが、こちらもセールによるお値引きやポイント還元率アップなどもあり中古を選ばれる方が多かったようです。
発売開始からそれほど時間が経っておらず、使用感の少ない「美品」クラスが多いもの特徴。最新の高性能機を少しでもお手頃に手に入れたい方にはおすすめの機体です。
そして、前回ランク外になっていた先代機『Z50』も今回6位にランクイン。
今までのランキングの傾向なら、発売から半年ほどのZ50IIはまだ中古ランキングに顔を出すか出さないかといったところで、このZ50が中古ランキング上位に入りそうなものなのですが。
Z50IIが新品でも13万円台と、かなり安く感じられる価格設定だったことが原因かもしれません。
ただZ50も「美品」で7万円台と、お買い得感はかなり強い機体。店頭では特に、これから一眼カメラを始めようという方の購入が目立つとのこと。
Nikonはもう1機、『Z6』を10位にランクインさせています。計5機種をランクイン、絶好調です。
Z6は随分久しぶりの登場となります。Z6IIなら最近でもランクインしているのですが。
10万円前後で購入できるフルサイズセンサー機。マウントアダプターを介してオールドレンズなどを楽しむ方の入門機としての需要もあるようです。
順位を戻し、5位『FUJIFILM X-T5』。
前回は新品がランク外で、中古が同数8位と振るわなかったX-T5。今回は新品がランク内に復活したうえに、中古も順位を上げる結果に。
キャッシュバックと交換値引きを合わせると新品・中古の価格差がぐっと縮まるのですが、次回以降新品購入に流れてしまうでしょうか。
続いて、同数8位に『SONY α7III』と『Panasonic LUMIX S9』が並びました。
まずはα7III。そう、中古ランキングの絶対王者α7IIIがなんと8位に。急落です。
今まで1位の座を譲ることは何度かありましたが、8位まで落ちることはなかったのでは。
他メーカー機の台頭が大きな要因となっていることは確かですが、SONY内の世代交代も進んでいるようです。
今回キャッシュバックキャンペーンで、α7IVが6万円ものキャッシュバックを打ち出しています。
これまでまだまだ開きの大きかったα7IVとα7IIIの価格差が、これにより手の届く範囲に。
実際、α7III購入を予定して店頭に来店された方が、α7IVのキャッシュバック額を知りそちらに気持ちを切り替えたというケースもあったそうです。
今回α7IVは新品・中古ともランク外(新品:15位、中古:11位)でしたが、今後順位入れ替えの可能性も大いにありそうです。
同数8位のもう一方、LUMIX S9。
ちょうど1年前の2024年6月発売。2420万画素のフルサイズセンサーを搭載しながら約486gという小型軽量ボディが受け、初登場で新品ランキング2位を獲得しました。
今回のランクインはLUMIX S1IIの登場に触発されたものと思われます。
Leica L-Mountを気軽に楽しめる機体として、サブ機としての需要もありそうです。
にわかに順位の入れ替えが激しくなり、活況を呈するようになってきた中古ランキング。
順位予測がたたず解説者泣かせとなっていますが、それはそれで面白いもの。
皆様も是非次回の順位予想にチャレンジしてみてください。