
2025年8月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ6月ランキング | |||
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順位 | メーカー | 商品名 | カテゴリ |
1位 | FUJIFILM | X-E5 | ミラーレスカメラ |
2位 | FUJIFILM | X half X-HF1 | コンパクトデジタルカメラ |
3位 | FUJIFILM | X-M5 | ミラーレスカメラ |
4位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
5位 | SONY | Cyber-shot RX1R III | コンパクトデジタルカメラ |
6位 | Nikon | Z5II | ミラーレスカメラ |
7位 | SONY | α7C II | ミラーレスカメラ |
8位 | FUJIFILM | X-T5 | ミラーレスカメラ |
9位 | Canon | EOS R6 Mark II | ミラーレスカメラ |
10位 | HASSELBLAD | X2D II 100C | ミラーレスカメラ |
8月28日発売の『FUJIFILM X-E5』が、2位に倍以上の大差をつけて初登場1位を獲得しました。
6月のメーカー発表以来人々の関心を集め続け、8月18日満を持しての予約開始。
マップカメラでも大変な数のご予約を承りました。特に新レンズ「XF23mm F2.8 R WR」とのキットは人気が殺到し、すぐに初回入荷予定数を上回ってしまい、それ以上のご予約が承れない状況になってしまいました。
ボディ単体はより多くの入荷があったのですが、発売開始後もご注文が増え続け、現在はシルバー・ブラック共にsold outに。なんとも凄まじい人気です。
質量445gのボディに、上位機X-T5と同じ裏面照射型約4020万画素センサーと高速画像処理エンジンを採用。さらにX-Eシリーズとして初めて、5軸・最大中央7.0段/周辺6.0段の強力なボディ内手ブレ補正機能を搭載しています。
これまでのX-Eシリーズは上位機と同等のスペックを持ちながら、それ以上に小型軽量をメインに据えた宣伝により、Xシリーズのエントリーモデルという印象が強いものでした。
今回のX-E5は、精密なアルミの削り出しのみで加工したカメラ軍艦部を採用するなど質感や剛性感にもこだわり、道具としての品格も持ち合わせた高級感あふれる仕上がりになっています。
他のXシリーズとは異なるファン層も拡大できそうな勢い。今後の動向にも期待しましょう。
2位には、これまで2ヶ月連続1位を獲得していた『FUJIFILM X half X-HF1』が。
前回までより販売数は減ってしまいましたが、それでも堂々2位につける人気ぶり。また、それに応えたメーカーの頑張りも大きな要因となっています。
これまで人気色チャコールシルバーは供給不足によりご注文を承れない状況が続いていましたが、8月に入りそれも解消。今回、他の2色を大きく上回る販売数をあげました。現在は3色すべてが「在庫あり」となっています。
3位も同じく『FUJIFILM X-M5』、2位とは僅差でした。というわけで、なんとFUJIFILMがワン・ツー・スリーを成し遂げました。強い!
前回供給不安定で5位に沈んだX-M5ですが、再び3位に上昇。
8月下旬にまとまった数の入荷がありました。ちょうどX-E5の発売と重なることもあり競合が懸念されましたが、蓋を開けてみれば両雄が並び立ってしまうということに。X half X-HF1もいますから、三雄か。
この3機種、小型軽量モデルというところは共通しますが、どうやら購買層に違いがあるようです。
X-E5は機能面でかなり充実していますから、本格的な撮影を楽しみたいという方に。また、他メーカーを含めた上位機のサブカメラ的な使われ方もありそうです。
対してX-M5は、もう少し気軽な撮影を考えている方や一眼カメラ初心者の方など。X half X-HF1はコンパクトカメラということもあり、より若年層の方がファッション感覚で所有されるケースも多そうです。
いずれにしても、今回はFUJIFILMの一人勝ちといったところ。4位以下を大きく引き離しての上位独占となりました。
はたしてこの状態が次回以降も続くのか、興味は尽きません。
上に大きく水をあけられましたが、4位に『RICOH GR IIIx』。
前回ご紹介したように同じ超ロングセラーの兄弟機GR IIIが7月の出荷分をもって製造完了に。9月12日発売の新型機GR IV登場まで空白期間となることもなく、それも上位に名を連ねるのだから大したものです。
次回のランキングではどうなるか。このまま準広角域の画角を持ったコンパクト機として人気を維持し新型機と並び立つか、話題沸騰の新型機の陰に隠れてしまうか。メーカーの今後の供給状況も気になるところです。
5位にも話題の新型機がきました。8月8日発売の『SONY Cyber-shot RX1R III DSC-RX1RM3』です。
レンズ一体型高画素フルサイズセンサー搭載機の先駆けともいえるRX1シリーズ。前モデルCyber-shot DSC-RX1RM2の発売が2016年2月でしたから、実に9年半ぶりの新型機となります。
せっかくなのでその2016年2月のランキングを見ると、Cyber-shot DSC-RX1RM2は残念ながら発売月はランクインせず。翌2016年3月に9位でランクインしています。その月の1位がこの月発売だったFUJIFILM X-Pro2。半年ぶりにミラーレス機が1位を取ったと報じていますから、なんとも時代を感じます。
そして今回のCyber-shot RX1R III DSC-RX1RM3、有効約6100万画素のフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーと最新の画像処理エンジンを搭載。センサー表面の不要な反射を抑制するAR(反射防止)コーティングと光学ローパスフィルターレス仕様により解像性能を最大限に引き出します。
搭載レンズはZEISS ゾナーT* 35mm F2。このレンズの性能を最大限に活かすべく、レンズの光軸とイメージセンサーの撮像面の位置をミクロン単位で1台ずつ最適化するという徹底ぶり。SONYの高い技術力が結集した機体に仕上がっています。
カテゴリーとしてはレンズ一体型のコンパクトカメラに分類されますが、かなりの高額品。ライバルはLeica Q3やQ3 43となるかと。ドイツの名門ブランドとの競り合いも今後楽しみなところです。
6位には『Nikon Z5II』が入りました。
強力なFUJIFILM軍の勢いに押されてしまいましたが、販売数的には安定しています。
メーカーからの潤沢な供給もあり、Nikonを支える存在に。
この後紹介する各メーカーのランキング常連機との争いが予想されます。
というわけで、ここからはお馴染みの面々が。
7位『SONY α7C II』、8位『FUJIFILM X-T5』、9位に『Canon EOS R6 Mark II』、6位Z5IIからそれぞれ僅差で並ぶ結果となりました。
どうしても新型機の動向に目がいってしまいがちですが、各メーカーの人気を支えてきた定番機のつばぜり合いも興味深いところ。
今回きれいに並んでくれましたが、はたして次回は。
α7C IIは月末にまた、お得意のキャッシュバックキャンペーンがスタート。(2025年10月14日購入分まで。)
4万円キャッシュバックのα7IVともども、上位進出の可能性があります。
同じくメーカーキャッシュバックキャンペーン対象のEOS R6 Mark II。こちらはボディ単体で3万円のキャッシュバックが組まれています。
2025年10月1日購入分までとなっていますから、次回駆け込みでのご購入が予想されるところ。
さらにX-T5も、現在マップカメラでは交換値引きを実施中。高額のお値引ですので、購入を検討中の方の背中を押すことでしょう。
これらランキング常連機の動きも是非ご注目ください。
と、今回の新品ランキング、ここで終わりではありません。最後に驚きの機体が登場です。
10位、8月26日発売の『HASSELBLAD X2D II 100C』。なんとあのHASSELBLADがランキングに名を連ねることに!
2022年9月に発売されたX2D 100Cは、1億画素 CMOSセンサーを搭載し、強力なボディ内手ブレ補正機構の採用や1TBのSSDを内蔵するなど、従来機から大幅に進化した機体でした。一気にHASSELBLAD中判デジタル機の存在を世間に広めることに成功しました。
それからおよそ3年、ずっと噂になっていた新型機がついに日の目を見ることに。
X2D II 100Cでは、AF精度・スピードが大幅に向上。初めてAF-Cオートフォーカスを搭載しています。
手振れ補正機構も5軸10段にまで進化。数秒間の手持ち撮影も可能です。
新型センサー採用で15.3ストップへ向上したダイナミックレンジと、16bitもの色深度、定評あるハッセルブラッド ナチュラルカラーソリューションにより、HDRも大きく進化。その圧倒的な描写性能で色彩・トーンを忠実に再現します。
大きく進化したスペックにも驚かされますが、登場の仕方もまた驚きでした。
事前に一般への告知のないまま、8月26日21時メーカー発表と同時に販売開始という異例の形式に。さすが海外メーカーといったところです。
マップカメラではかなり多めの初回入荷数を確保できたのですが、なんと翌朝店舗が開く時間にはwebからのご注文で既に完売に。100万円を超えるカメラの、そのあまりの人気ぶりにスタッフ一同ただただ驚くばかりでした。さらに、その後の入荷も即時完売という状況です。
ただ嬉しいことに、HASSELBLADがこれまでの日本での販売実績を高く評価し、日本での販路拡大に力を入れているとか。これからのご購入を検討されている方も、予約されていれば早めに入手できるかもしれません。
新型機の登場に大きな盛り上がりを見せた今回の新品ランキングですが、次回も話題沸騰の機体が登場を控えています。
定番の機体も盛り返しが期待できるだけに、次回のランキングでも大きな順位の入れ替えが予想されます。はたして、どんな波乱が巻き起こるか。
中古デジカメ8月ランキング | |||
---|---|---|---|
順位 | メーカー | 商品名 | カテゴリ |
1位 | SONY | α7III | ミラーレスカメラ |
2位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
3位 | SONY | α7C II | ミラーレスカメラ |
4位 | Nikon | Z f | ミラーレスカメラ |
4位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
6位 | FUJIFILM | X100VI | コンパクトデジタルカメラ |
7位 | FUJIFILM | X-M5 | ミラーレスカメラ |
8位 | Nikon | Z50II | ミラーレスカメラ |
9位 | Nikon | Z5 | ミラーレスカメラ |
10位 | Nikon | Z fc | ミラーレスカメラ |
10位 | FUJIFILM | X-T5 | ミラーレスカメラ |
『SONY α7III』が、4月以来のランキング1位返り咲き。まだまだ人気は衰えていませんでした。
なんといってもその価格が最大の魅力でしょう。必要十分な性能を持ったフルサイズセンサー機が13万円台、セールやポイント付与などを活用すればさらにお得に入手できるのですから。
商品在庫数も相変わらず豊富。ある程度使用感のある「並品」ランクのものがほとんどで、サブ機としての使用や少しでも安価に本格的一眼機を始めてみたいという方のご購入が目立つとのこと。
ここまで5期連続で年度ランキングを制してきたα7III。順位の上がり下がりは激しいですが、毎月コンスタントに販売数を記録しています。年度も半分近くきましたが、このままの状況なら6期連続もあり得るかも。
そんなα7IIIの対抗馬として、最有力なのがこちらでしょう。
『RICOH GR III』が1位にわずかに及ばず2位となりました。
新品ランキングのところでもお話ししましたが、GR IIIは7月の段階で製造完了、これからは中古ランキングのみの登場となります。
これまで大変な数の機体が販売されてきました。新型機の登場により下取に出される方が今後増えることは容易に想像できます。
これまで新品・中古ともに品薄で、中古もネットに掲載されるや即販売といった状況が続いていました。
中古商品の在庫が増えれば店頭に並ぶ機会も増えると思われます。これまでなかなか手に入れられなかった外国からのお客様もご購入が可能になります。
新型機登場後、GR IIIがどのような売れ行きを示すか楽しみなところですが、今後ますます高い支持を得るだろうことは確かと言えます。
3位は『SONY α7C II』。
今回メーカーキャッシュバックキャンペーンの合間とあって、中古を選択する方が多かった模様です。
次回はキャッシュバックキャンペーン期間となります。ただ前回3万円と高額だったキャッシュバックが今回は1万円に。新品にするか中古にするか、選択に悩まれる方が増えそうです。
同数4位に『Nikon Z f』と『RICOH GR IIIx』が並びました。
Z fは、前回までの2ヶ月連続1位から陥落。中古商品在庫が豊富とはいえ、α7IIIのように長期間1位を維持するのは難しいようです。
9月末のシルバーボディの登場を控え、再び注目度が高まってきましたので、次回以降また順位を戻す可能性は十分にあります。
GR IIIxは、新品・中古ともに4位という結果に。
在庫があれば新品から売れていくという機体。中古の順位は新品の入荷数にかなり左右されます。
新品ランキングのところで述べたように、今後の動向は新型機登場後のメーカーからの供給次第といったところです。
6位には『FUJIFILM X100VI』が入りました。今回新品ランキングではランク外に沈んだX100VI、なんと中古ランキングに顔を出してきました。
これまでメーカーからの供給が不安定で、入荷があった時だけご注文を承るという形式を取らせていただいていました。それでも最近はその入荷数が増え販売数を伸ばしていたので、中古商品も徐々に増加する傾向にありました。
まだネットに掲載されるや即販売という状態ですが、ランキング6位に入ることに。今後、新品・中古それぞれでランキングを盛り上げてくれそうです。
7位も同じく『FUJIFILM X-M5』。こちらもX100VI同様、新品の供給が不安定なうちに中古が販売数を伸ばす形になりました。
レンズキットのご購入が多いのが特徴。やはりこれからカメラを始めようという方の支持を受けているようです。
さらに同数10位に『X-T5』が入り、FUJIFILMは3機種がランクイン。
新品と合わせ、その好調ぶりがうかがえます。
Nikonは、8位『Z50II』、9位『Z5』、同数10位『Z fc』と並び、結果として4機種がランクインすることに。
新品ランキングでここまでかろうじてランクインを保っていたZ50IIが、今回は中古ランキングだけの登場に。
その高いスペックを思うとこの傾向は少し早すぎる気もしますが、中古商品の在庫数も豊富なだけにこのまま中古購入が主流になってしまうかもしれません。
毎回、新製品の登場や新品のメーカー供給状況にも大きく左右されてしまう中古ランキングですが、それでも定番と言える機体が上位を占めた今回の中古ランキング。
次回はどの機種が首位を獲得するか、是非あれこれ予想を立てながらお待ちいただければと思います。