
【Nikon】NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR Sの圧倒的解像力が描き出す小動物たち。
今年は雨や曇りの日が続き、例年以上に梅雨らしさを感じています。
昨年は記録的な少雨だったこともあり、その印象がより強く残っているのかもしれません。
この日は今にも雨が降り出しそうな曇天模様でしたが、気温は20℃台前半という非常に過ごしやすい気候。
カメラを携え、バイクを走らせ小動物達に会いに行きました。

携えたのは、
【Nikon NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S】と
【Nikon Z5II】の組み合わせ。
筆者にとって70-200mm F2.8は、標準レンズと言っても過言ではないほど使用頻度が高い、お気に入りの一本です。
スナップで使用するには焦点距離や機動性の面でハードルの高いレンズですが、車やバイクなどの乗り物や動物を撮る事が好きな筆者にとっては必携の一本です。
後継となる「NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S II」が発売されてまだ間もないですが、ニコンの70-200mm F2.8といえばFマウント時代から非常に高い評価を受けていた存在です。
II型では重量が1kgを切るなど魅力的な進化を遂げていますが、描写力やAF性能の面では旧型でも一切の不安はありません。

そして今回ボディは「Z5II」を選択。
フルサイズ機の中ではエントリーモデルという位置付けでありながら、性能は上位機種にも引けを取りません。
上位機種に比べコンパクトで軽量なボディですが、グリップはしっかり深くホールド感は申し分ありません。
70-200mmとの組み合わせでもバランスは非常に良く、長時間の撮影でも快適に扱うことができます。
目的の被写体が「小動物」であるため、更に大きく捉えようと2倍のテレコンバーターも用意しました。
70-200mm F2.8に装着すると、最大400mm F5.6相当の超望遠撮影が可能になります。

しかしなんと筆者、2倍テレコンバーターを家に置き忘れるという大失態。
今から取りに戻ることも考えましたが、既に1時間以上かけて目的地へ到着しております。
潔く諦め、撮像範囲切り替え機能をFnボタンにセッティングします。
ニコンのカメラに搭載されたDXクロップ機能を使用すれば、APS-C機を使用した時と同じ35mm判換算で300mmまでの範囲をカバーすることが可能になります。

DXクロップを使用し、換算300mmでお食事タイムを撮影しました。
画像中央を切り出すため画素数は減少しますが、実際に撮影してみると画質の低下はほとんど感じられませんでした。

リスは顔や手を小刻みに動かすことが多く、一瞬の仕草を捉えるにはシャッタースピードを極力速めに設定したいところです。
こうした場面では、F2.8という明るさが大きな武器になります。

F2.8という浅い被写界深度に加え、リスはほぼ背中を向けた状態でした。
それでもZ5IIの動物認識AFは迷うことなく瞳を捉え続け、安心してシャッターを切ることができました。

DXクロップを解除し、生い茂る葉の向こうに佇むシマリスを撮影しました。
前景に草木を入れた構図でも、動物認識AFはシマリスをしっかり認識。風で葉が揺れる場面でも安心して撮影することができました。

何かを見つけたのでしょうか。
今にも飛び出しそうな緊張感のある姿を捉えることができました。
このタイミングで小雨が降り始め、筆者はリス達に別れを告げて屋内へ逃げ込みます。

「HAKUBA(ハクバ)プラスシェル アーバンライト 02 ショルダー L」
筆者が最近購入し、一番のお気に入りとなったカメラバッグです。
ボディに70-200mm F2.8を装着したままでもすっぽりと納まり、外ポケットには財布やスマートフォンなどの小物も収納でき、撮影時に必要な荷物をひとまとめに持ち運べます。

表面には、軽量で引き裂きに強いリップストップ生地に特殊コーティングが施されており、水濡れに強いだけでなく、汚れも簡単に拭き取ることができます。
多少の雨でも安心して持ち歩ける点は嬉しいポイントです。
そして何より非常に軽量なため、カメラを取り出してしまえば身につけたままでも機動性を保つことができます。
雨も上がったところで5分ほどバイクを走らせ、近所の小動物園へ向かいます。

ハイイロコクジャクがお出迎え。
手を伸ばせば届いてしまいそうな距離です。
ありがたく至近距離で撮影させていただきました。
羽の一枚一枚まで丁寧に描写されており、レンズの解像力の高さを実感できる1枚となりました。

可愛らしいカモが歩いてきたと思っていたら、「ガン」でした。
「インドガン」という種類で、世界一の高度を飛ぶ鳥だそうです。
その飛行高度は、なんと約8,000m。
ヒマラヤ山脈を越えてしまうほどハイスペックな身体能力を持った渡り鳥です。
そんな驚異的な飛行能力を持つとは思えないほど、トコトコと無邪気な足取りで筆者の足元を通り過ぎていきます。
それでもZ5IIのAFは、その小さな瞳をしっかりと捉え続けていました。

「世界一美しいハト」と称されることも多いオウギバト。
筆者からかなり離れた場所に佇んでいましたが、DXクロップを活用することで、特徴的な冠羽まで印象的に捉えることができました。

ふと頭上に目を向けると、そこには埼玉県のシンボルでもあるシラコバトが。
ちょうど陽が差し込み完全な逆光となってしまったため、露出補正をプラス側へ振って対応しました。
ISO感度がかなり上がってしまいましたが、羽毛の質感は損なわれることなく綺麗に描写されています。

シラコバトが二羽並んでいたところにカメラを向けると、うち一羽が急に飛び立ちました。
羽ばたきの瞬間を完全に写し止めることはできませんでしたが、AFはここでもしっかりと瞳を捉えています。

野鳥エリアを抜け、やってきたのはミニブタのエリア。
かなり大きく太い支柱のフェンスに囲まれていたため、支柱の隙間からミニブタの顔をクローズアップ。
F2.8開放で撮影したことで、前ボケとなったフェンスがほどよい奥行きを生み、被写体をより印象的に引き立ててくれました。

小動物園の奥で、ひときわ大きな鳴き声を響かせていたタイハクオウム。
枝を器用に握る姿もどこか愛らしく、思わずレンズを向けてしまいました。

まるで時が止まったかのように微動だにしないその姿。
特徴的な羽毛の一本一本まで繊細に写し取ることが出来ました。
この日は曇天に加えて木が生い茂った暗い場所が多く、F2.8という明るさに何度も助けられる撮影となりました。
テレコンバーターを忘れて落ち込んでいましたが、結果的にはF5.6では捉えられなかったシーンも多かったのではないかと思います。
そして改めて感じたのはZ5IIの完成度の高さです。
AF性能で不足を感じる場面はほとんどなく、高感度耐性も非常に優秀でした。
「無人島に1本だけレンズを持って行けるなら?」と問われたら、私は迷わず「Z 70-200mm F2.8 VR S」と答えます。
描写の甘さや収差を心配する必要は一切なく、どんな被写体にも安心して向き合える一本。
一度使えば、その魅力をきっと実感していただけると思います。
皆様も是非一度ご体感ください。



