
【FUJIFILM】約15万円以下のFUJIFILM機、狙い目は「X-S10」。後継機に劣らぬ魅力を探る
ここ数年、日本のみならず海外でも大人気のFUJIFILM。
一部モデルでは品薄になるなど、好評のほどが窺い知れます。
物価が年々値上がりするなか、なるべく初期費用を抑えてFUJIFILMのカメラを検討したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな気持ちに応える名機、X-S10をピックアップしてご紹介したいと思います。
FUJIFILM X-SシリーズはAPS-Cセンサー搭載の小型ミラーレス一眼カメラです。
コンパクトで操作性に優れることから、初心者~上級者まで幅広い方にお勧めです。
また、その使いやすさからマップカメラ店頭で初めての一台としてお選びいただくことが多いモデルでもあります。
FUJIFILMにはフルサイズ機のラインナップが存在しません。
そのため、APS-C機よりセンサーが大きいモデルとなるとラージフォーマットカメラ(GFXシリーズ)を選ぶことになります。
フルサイズ機がない代わりにAPS-C機のラインナップが充実しており、その中で初心者向け〜上級者向けにレンジが分かれています。
X-Hシリーズ(X-H2 / X-H2S他): プロも使用するハイエンドモデル
X-Tシリーズ(X-T5 / X-T30 III他): フィルムライクなダイヤル操作と全方位バランスのとれたセカンドライン。 X-Tひと桁モデルは防塵防滴タフネス仕様
X-Sシリーズ(X-S20 / X-S10): 握りやすいグリップと軽量ボディ。初心者~中級者に特におすすめ
X-Eシリーズ(X-E5 / X-E4他): 携行しやすい軽量コンパクトボディでスナップ撮影に最適
X-Mシリーズ(X-M5 / X-M4他): X-Eシリーズをより小型軽量化したような手のひらサイズの入門モデル
X100シリーズ(X100VI / X100V他): ユニークなハイブリッドビューファインダーを備えたコンパクトカメラ
2020年発売のX-S10は、すでに新品は生産完了であるものの、中古は依然として人気です。
後継機X-S20(2023年発売)もポピュラーですが、ボディ定価が大きく値上がりしたため、年式が新しいことも相まって中古相場はX-S10より高めです。
このことから、本格的なファインダーを備えたカメラを検討した場合に、X-S20とともにX-S10が候補に挙がることになります。
両モデルの主な仕様を比較してみましょう。
| FUJIFILM X-S10 | FUJIFILM X-S20 | |
|---|---|---|
| センサー | 23.5mm×15.6mm APS-Cサイズ | 23.5mm×15.6mm APS-Cサイズ |
| 有効画素数 | 約2610万画素 | 約2610万画素 |
| 画像処理エンジン | X-Processor 4 | X-Processor 5 |
| 手ぶれ補正 | 5軸6.0段 | 5軸7.0段 |
| 連写速度(最高) | 電子シャッター:最高約30コマ/秒 メカシャッター:最高約8コマ/秒 |
電子シャッター:最高約30コマ/秒 メカシャッター:最高約8コマ/秒 |
| 被写体検出機能 | なし | あり |
| フィルムシミュレーション数 | 18種類 | 20種類 |
| 動画性能 | 4K 30P/FHD 240P | 6.2K 30p/FHD 240P |
| 記録メディア | SDカード UHS-I | SDカード UHS-II |
| 質量(幅×高さ×奥行き) | 126.0mm×85.1mm×65.4mm(最薄部32.9mm) | 127.7mm×85.1mm×65.4mm(最薄部32.9mm) |
| サイズ | 約415g | 約410g |
| 発売日 | 2020年11月19日 | 2023年6月29日 |
| ボディ 中古価格(2026/1/27現在) | ¥130,000(税込)前後 | ¥180,000(税込)前後 |
上記を見る限りでは、やはり後継機のX-S20の方が優れているように見えます。
しかしながら、
・イメージセンサーは同型
・連写速度は据え置き
・X-S10も十分な数のフィルムシミュレーションを搭載
これらの点を踏まえると、X-S10も依然として十分な魅力がある様に思えてなりません。





それではX-S10の使い心地を確かめていきます。
小型ながら描写力に優れたズームレンズ、フジノン XF18-55mm F2.8-4 R LM OISを組み合わせて使用します。
使いはじめてすぐに気付く点として、一般的なモードダイヤルで各種設定を切り替える仕様になっている事が挙げられます。
他社製カメラと同様に P/S/A/M から選ぶかたちで撮影モードを操作できるため、他社製カメラからFUJIFILMに乗り換えたユーザーにとって使いやすいポイントと言えるでしょう。
また、FUJIFILMのイチオシポイント「フィルムシミュレーション」はこれまた見慣れたコマンドダイヤルで変更可能です。
フィルム製造の歴史に裏打ちされた18種類のフィルムシミュレーションから自由に選ぶことができます。



【 フィルムシミュレーション:PROVIA 】
スタンダード、つまりカメラの基本となる設定です。
見たままを写しだすクセのない画になります。


【 フィルムシミュレーション:Velvia 】
鮮やかにメリハリあるビビッドな仕上がりです。
色彩が乏しくなりがちな秋冬の景色を見違えるように美しく描写します。


【 フィルムシミュレーション:ACROS 】
色彩に頼らず、光の明暗で表現する。
写真のルーツともいえるモノクロを存分に味わえます。



【 フィルムシミュレーション:ETERNA 】
褪せたセピアのようでいてそれとは違う、深みのあるシネマティックな表現も自由自在です。
X-S10を使い終えて、未だ不満を感じない使用感に感心しました。
AF性能に大きな不足は感じられず、2610万画素の描写力も流石のひとこと。
とくに、小型軽量ボディを深いグリップでがっちりホールドする「安心感」が印象に残りました。
おそらく厳しい寒さのなか手袋をしていても問題なく撮影できることでしょう。
唯一バッテリーの保ちだけは後継機のX-S20より早く感じましたが、それでも使い切ってしまう事なく1日を終えることができました。
やはりX-S10は名機だと感じました。
必要な機能・性能がコンパクトなボディにぎゅっと詰まっており、登場から6年が経った今でも快適に撮影できたからです。
後継機X-S20と比べれば性能差はあるものの、その分の差額でレンズに投資できると考えれば、依然として魅力は揺るぎません。
既にFUJIFILMユーザーの方にも、これから乗り換えを考えている方にも安心してお勧めできるカメラです。
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