前回のP1000の月面撮影に続いて今回は焦点距離ごとに撮影した上野公園の不忍池からスカイツリーまでの写真を用意しました。
なおスカイツリーと不忍池の直線距離は3.5kmぐらいな模様。
まずは焦点距離24mmで撮った写真からお見せします。
この日は雲が多く、雨が降る前に……と天気のご機嫌をうかがいながら撮影していた覚えがあります。
次に焦点距離200mmでの撮影です。
スカイツリーの右側の空に黒い点が付いているように見えましたが、よくよく確認してみると鳥が飛んでいる様子を偶然撮っていたようです。
500mm、1,000mm、2,000mmと続きます。
光学ズーム最大の焦点距離3,000mmまでいくと高さ634mのスカイツリーの最頂部がよく確認ができます。
こんなテッペンからならたいそうな絶景が拝めそうですが、チケットを買って登れるのは地上から450mの天望回廊までとなります。
空気の層のせいでボヤけていますが天候次第ではもう少し綺麗に、シャープに撮れそうです。
おまけで焦点距離3,000mmにデジタルズーム4倍をプラスした撮影した写真がこちら。
3,000mmで撮った写真よりもさらにボヤっとはしているものの照明や柵などもちゃんと見えます。
P1000は天体観測だけではなくこうした普通じゃ撮れないくらいの遠景まで撮影ができますし、望遠鏡代わりにも使えますので旅行などでも重宝しています。ちょっと重たい(約1,415g)という欠点もありますが、そこはご愛嬌のようなもの。
もっともこんなサイズのカメラをニコン公式サイトでも『コンパクト』デジタルカメラと銘打っているのはちょっと笑ってしまいます。D850とズームレンズのセットと同じぐらいの重さのこれのいったい何がコンパクトなのか。トイプードルとアイリッシュ・ウルフハウンドを並べて「同じ犬です」と言っているようなものです。小型犬も大型犬も大好きですが。これもジャンルとしてネオ一眼カメラが世間に浸透しなかった弊害であり、ある種のガラパゴス化と言えるのかもしれません。
とはいえ性能を犠牲にコンパクト化するよりも重さを犠牲に性能を尖らせてくれる方が筆者としては好ましいですし、ニコンにはこのままの方向で突き進んでさらに高性能化した後継機種が出してくれることを期待しております。