2023年シグマが最初の一本として発表したのは標準域から超望遠60-600mmをカバーする高倍率超望遠ズーム『SIGMA Sports 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS』。年初からとんでもないレンズを出してきました。PanasonicのS5II発売も控えており、合わせて使ってみたい!と思った方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では60mmから600mmまでの10倍ズームを使った写真をご紹介いたします。10倍の高倍率ズームというアピールポイントだけではない『SIGMA Sports 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS』の魅力をお伝え出来ればと思いますのでぜひご覧ください。
標準域で撮ったようなこのカット、実はテレ端600mmで撮影しています。なぜそんなことを?と思われるかもしれませんが、やってみたくなってしまったんです。テレ端はもちろんどのズーム域でもこれだけ写ります。
60-600mmの焦点距離というのが、どれだけ引いて寄れるのかを検証してみました。まずこちらはテレ端600mm。犬の銅像が置いてある場所は…
私の視点から見るとこんなところにいました。なぜこんなところに犬の銅像が置いてあるのかという謎についてはまた別の機会に。
こうして比較するとまるで60mmが広角のように思えてしまうくらいのズーム幅です。
ここはタイミングが良いと珈琲豆を焙煎している良い香りが漂ってくるのです。こちらは60mmワイド端での撮影。このカット、絞り開放なんです。麻袋の網目がこの距離からでもわかるほどよく写っています。凄まじい解像感です。
ボディはライカ。レンズはシグマ。被写体はパナソニック。これにてLマウントアライアンスのコラボレーションが成りました。
焦点距離約370mmのカットです。普段何気なく見えているものも超望遠の画角で捉えれば、面白い発見になったりします。
焦点距離約60mmで撮影。この上品で極上のトーン。標準画角「も」撮れる高倍率ズームレンズというだけではない写りの良さ、素晴らしいとしか言いようがありません。
なんと本レンズはLマウントで『SIGMA TELE CONVERTER TC-1411 / TC-2011』に対応しているので最長1200mmで撮影が可能になります。
この時テレコンバーターは所持していなかったのでカメラ内のクロップ機能を使い約900mmでの撮影をしました。クロップしてもかなりの解像感があります。
焦点距離は約180mm。フェンスで世界を二分化してみました。F8でパンフォーカス的に撮影しましたが非常にシャープな画になりました。
電灯に乗っかる月。おそらく鳥よけの対策であろう針千本がついた電灯はどこか歯ブラシみたいに見えます。そうなると月は歯磨き粉でしょうか、綺麗に磨けそうです。
寄って見るか、引いて見るか。10倍ズームできるレンズで撮っていると、いろんなアプローチが出来るのでいつまでも撮影してしまいます。
そしてまた60mm。望遠のカットを撮り続けていると、ふと撮りたくなる広がりのある景色。望遠域だけしか持っていない時にはできないホッとする瞬間を味わえます。
帰り道の何気ないシーンでさえ「こうしたら面白いんじゃないか」とレンズを向けたくなるのがこのレンズの凄いところ。10倍ズームの感覚が馴染んでくるのはとても楽しいです。
解像力に一切の不安なし、軽量化しより現実的な持ち運びが可能になった『SIGMA Sports 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS』。スポーツや航空ショー、運動会から動物園など多岐にわたるシーンで大活躍すること間違いなし。スナップに持ち出せば、面白い画角で攻めることが出来る。唯一無二のオールラウンダーを入手して自分だけの世界を表現してみてはいかがでしょうか。
829: 標準も超望遠も『SIGMA Sports 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS L-Mount』
ぜひこちらも併せてご覧ください。
828: 唯一無二の寄れる高倍率超望遠『SIGMA Sports 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS E-Mount』