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【Canon】「できない、撮れない」を無くしたレンズ。ーなんでも大体80点で撮れる、6万円の万能コンパクトズームー

【Canon】「できない、撮れない」を無くしたレンズ。ーなんでも大体80点で撮れる、6万円の万能コンパクトズームー

私が非常に気に入っているレンズをご紹介いたします。
それは「EF24-70mm F4L IS USM。
Canonの一眼レフ用ズームレンズです。
このレンズの何が良いかというと、撮影に出た時に「これは出来ない、撮れない」とい感じることがほぼないのです。
その理由は・・・

①まずもって24ー70mmという、日常のほとんどが問題なく撮れてしまうズームレンジに加えて扱いやすいF4通し。
②嬉しい手振れ補正付き。それも単なる手振れ補正ではなく、接写に強いハイブリッドISを搭載。
(通常の撮影とマクロ域撮影での手ブレの違いに着目し、接写時の手ブレを効果的に補正する機構)
③ハーフマクロを超える0.7倍の撮影倍率を誇る、本格的マクロ撮影機能。
④高コントラスト下での独特な華やぎのある写り
⑤Lレンズならではの所有欲を満たすデザイン
⑥質量600gで全長93㎜という軽さ、コンパクトさ。
⑦発売時新品価格154,000円(公式サイトより)なのに、現在(2026年10月)の中古は6万円台。

もうこれ以上欲張りようのない、全部入りのズームレンズ。キャッチコピーにするならこれでしょう。
今回は一眼レフに装着した状態での作例をお送りいたします。

 画質について

EF24-70mm F4L IS USM スナップ
焦点距離:35mm 絞り:F5.6 シャッタースピード:1/80 ISO:100

EF24-70mm F4L IS USMは広角側の写りが特に良い為、クリアでシャープに写したければ24~35mmを選ぶのがおすすめです。
このあたりの焦点距離なら立体感まで出てくれるので、「高性能なレンズを使っているな」という満足感が得られます。

ただシャープに写るだけではなく、付加価値がある。
こういったレンズは愛着がわきやすく、「使いこなしている感」も味わえるのでテンションも上がって一石二鳥。


EF24-70mm F4L IS USM スナップ
焦点距離:62mm 絞り:F5 シャッタースピード:1/60 ISO:800

このレンズは、基本的には誇張なく素直に、プレーンに写ります。
旅行のお供にすれば現地の雰囲気がそのままに残りやすく、散歩に持っていけば日々の写真の上達が解りやすいという感じです。

逆にドラマチックにしたければ、ガラスや金属の反射を積極的に使ってみると楽しい写真が撮れるでしょう。

EF24-70mm F4L IS USM スナップ
焦点距離:24mm 絞り:F6.3 シャッタースピード:1/200 ISO:125

絞り込めば綺麗な光芒が姿を現します。
絞り羽が9枚なので、大小合わせて18本の光芒が楽しめます(毎回同じ出方ではありませんが・・・)。

それに併せて逆光でもコントラストが低くなりすぎないレンズなので、積極的に逆光写真を撮りたくなります。

 写りの特徴が活きやすいシーン

EF24-70mm F4L IS USM スナップ

焦点距離:24mm 絞り:F4 シャッタースピード:1/1250 ISO:100

高く鮮やかで華やぎがを感じる、綺麗な色が出るレンズです。
昔から「Lレンズは発色が良く、こってりとした色ノリが楽しめる」と言われておりますが、まさにそれ。
彩度が高いだけではなく、それぞれの色が生き生きとしています。

この写真はトンネル効果で被写体への没入感を強める為、周辺光量補正をオフにして撮影しました。
くどくない塩梅の丁度良いビネットです。


EF24-70mm F4L IS USM スナップ
焦点距離:35mm 絞り:F4 シャッタースピード:1/200 ISO:100

明暗差が大きな場所は得意中の得意。
森の木漏れ日や、室内と屋外が一緒に写る構図などはまさに独壇場です。

煌びやかな世界観は、ともすると絵本の中のよう。
これが編集をしていない撮って出しの写真だというのだから恐れ入ります。

EF24-70mm F4L IS USM スナップ

焦点距離:40mm 絞り:F6.3 シャッタースピード:1/200 ISO:100

記事のタイトルには「ほぼなんでも80点」と付けましたが、条件にハマった時は90点以上をあげても良いのではないかと思います。
窓の桟、床の反射、ダム湖の鮮やかな水色、文句のつけようがありません。
「繊細な光をしっかりくみ取って、細やかに表現する」ズームレンズは他社製でも見たことがありますが、「マッシブに光を描いてドラマチックになる」レンズはあまり思い当たりません・・・。
これはひょっとするとすごいことなのではないでしょうか。

EF24-70mm F4L IS USM スナップ
焦点距離:47mm 絞り:F4 シャッタースピード:1/1000 ISO:100

綺麗な光と影です。
トーンもしっかりしており、色の変化を端折ることなくちゃんと描いてくれています。

 ボケについて

次はボケ味に関してです。
F4だとボケないのでは?という懸念はごもっとも。
24ー70mm F2.8のズームと比べるとボケの形がはっきり出るので、何が写っているのかの判別がしやすくなります。

EF24-70mm F4L IS USM スナップ

焦点距離:47mm 絞り:F4

ボケ味は焦点距離によって少し変わりますが、基本的に変な癖もなくスムーズです。
上の写真の前ボケ(植え込み)をご覧ください。
もう少しざわついたり2線ボケになってもおかしくない条件ですが、そういったものは見受けられません。

 F値について-F4は暗い?-


EF24-70mm F4L IS USM スナップ
焦点距離:45mm 絞り:F4 シャッタースピード:1/4 ISO:640

「F4は暗いからF2.8が良いと聞いた」
店頭でズームレンズをご案内をしていると、よくお客様からこう言われます。

実際のところ、F2.8が使えるならそれに越したことはありません。
しかしF4は暗いからダメなのかというと、そんなこともありません。
真っ暗闇の中で写真を撮るならまだしも、日常で出会う「暗い部屋」には何らかの光があります。
その光を掬い取るには、F4でも問題なく対応できるのです。
(なんならそういった撮影シーンでは、暗い場所の雰囲気に惹かれてカメラを向けるので、明るく撮るとその情緒が全く無くなってしまいます)

上の写真はISO感度640で撮影しました。
撮影の度にミラーが上下する手ブレしやすい一眼レフでの撮影で、しかもシャッタースピードは1/4という低速ですが、それでもブレずに写っています。
しっかり構えて丁寧に撮れば、さしたる問題もなく撮れるのです。


EF24-70mm F4L IS USM スナップ

焦点距離:24mm 絞り:F4 シャッタースピード:1/60 ISO:640

エレベーターの中で1枚。
人工光のみの暗い部屋は色が濁りやすい環境ですが、その割には及第点の画を出力してくれています。

 マクロモードについて

EF24-70mm F4L IS USM

このレンズの飛び道具、マクロモードのお話です。
寄れるズームレンズは数あれど、F4通しの純正標準ズームレンズで0.7倍までのマクロ撮影ができるレンズというのはさすがに格が違います。もはやほとんど等倍マクロのような感じで運用できます。

マクロモードへの切り替えは、
①ズームリングを望遠端側に回す
②鏡筒横のスイッチをMARCO側へ倒しながらズームリングをもっと望遠側(黄色いライン側)へ回す
というシンプルなもの。1秒ちょっとで完了です。

距離指標リングにも黄色い線が描かれており、「この中に納まる距離でピントを合わせて撮れば高画質になりますよ」というガイドもついています。
至れり尽くせりですが、実はここから少し外れても問題なく良い写りのままなのでご安心を。

EF24-70mm F4L IS USM マクロ
焦点距離:70mm 絞り:F5.6 シャッタースピード:1/80 ISO:1250


なぜか9月の下旬に咲いた我が家の河津桜を撮りました。
0.7倍マクロでも、マクロ撮影のあこがれである「水滴を大きく写す」ことが出来ています。
更に花弁の細かなすじもバッチリと解像しており、単に寄れるだけではないことが伺えます。



非常に小さなツルボの花もこの通り。
草丈20センチあるかないかの茎の先にちょこんとついた花を狙ってこれなので、大きく写すという事においては十分に満足できるのではないでしょうか。

 弱点はあるの?

EF24-70mm F4L IS USM スナップ

焦点距離:48mm 絞り:F4 シャッタースピード:1/50 ISO:100

では逆に苦手な焦点距離はあるのかというと、しいて言えば50mm付近は少しソフトな描写になるかもしれません。
単体で見ると十分に写っていますが、他の焦点距離と比べた場合、細かい部分の解像力などが一段下がる感じです。

上の写真がまさにその条件なのですが、個人的には十分許容範囲です。
その理由は「素材の表面の凸凹のような細かい模様は解像しきれなくとも、キズや模様、物体の輪郭線などはしっかり写っているから」です。

EF24-70mm F4L IS USM スナップ
焦点距離:47mm 絞り:F4 シャッタースピード:1/40 ISO:3200

先ほどは解像力の低下を敢えてわかりやすくするための被写体を選びましたが、すこし意地悪すぎたでしょうか。
例えば本や文字などであれば全く問題ありません。
写真の四隅を等倍で見てもちゃんと文字が読めます。

この写真はEOS 5D Mark III で撮りました。
14年前のカメラの、しかもISO3200という高感度で撮影したにもかかわらずシャープな写真になったのは、レンズがしっかりしている証拠です。

EF24-70mm F4L IS USM スナップ

焦点距離:50mm 絞り:F9 シャッタースピード:1/320 ISO:100

また、50mmでも遠景であればグッと絞り込んで撮ることで良い感じのパキパキ感を楽しむことができます。
少しばかり線の太さを感じますが、持ち前のコントラストの高さと力強い写りで迫力を出してくれました。

 まとめ

一眼レフのキットレンズとして設定されていた本レンズは、ミラーレス時代でも大活躍必至です。
EOS Rシリーズにマウントアダプターを通して接続しても、RFレンズのように手振れ補正の協調制御は働きませんが、単体としての手振れ補正は十分に効きますし、ボディ内DLO(デジタルレンズオプティマイザ)の対応により画質はさらにアップします!

時を経ても煌めきを失わないレンズ。
そんな言葉がぴったりな、隠れた銘玉と言えるでしょう。

[ Category:etc. | 掲載日時:26年10月02日 19時07分 ]

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