【マップカメラ情報】ブログイベント【マップカメラ 写真週間】 今日は写真の日ですよ
天保12年(1841年)6月1日、島津 斉彬(しまづ なりあきら)という当時の
薩摩藩のお殿様が、日本で初めて「写真を撮ってもらった」記念日であります。
毎年6月1日は「写真の日」として、東京都内で写真のイベントが行われて
います。
ちなみに、この「写真の日」にはオチがあり、よくよく調べてみると撮影が
なされたのはこの日ではなく安政4年(1857年)9月17日、の間違いだった
ことがわかったんですが、一度決めたことだし、というわけで現在も毎年
6月1日は「写真の日」、ということだそうです。
なお、この「写真の日」は日本における記念日で、海外では非公式ですが、
1839年8月19日、「ダゲールによるダゲレオタイプの発明に基づく特許に
つき、それを買い上げたフランス政府が誰でも無償で自由に使用できる旨を
宣言した日(難しい表現ですが写真が誰にでも扱えるようになった日、
といった感じでしょうか)」を記念し、毎年8月19日を「写真の日」としている
国もあるそうですよ。
現在「写真」は誰にでも手にすることができるようになりました。
ただ、みなさま一人一人が写した「写真」はその時、その瞬間を切り取った
大切な記録であり、思い出だと思います。
この機会に、自身の写真を振り返る、というのもいいかもしれませんね。
というわけで、マップカメラも「マップカメラ写真週間」として、各フロアより
写真に関するエトセトラをご紹介してまいります。
1号店地下1階では、カメラの歴史のなかでも、名機と呼ばれるカメラを
こよなく愛する写真家たちの写真集を、1号店地下1階のスタッフが
独断と偏見でピックアップしました。
この機会に、写真の世界にどっぷり浸ってみる、というのも一興ですよ。
本日のスタッフおすすめ写真集はこちら。
アンリ・カルティエ=ブレッソン
アンリ・カルティエ=ブレッソン (出版社:創元社) ¥1,470
9784422700816
写真に興味をもたれている方なら一度は耳にした事があるかもしれない
「決定的瞬間」という言葉。
ライカを用いた写真家としては有名な、フランスの写真家「アンリ・カルティエ=
ブレッソン(1908-2004)」。彼は1930年代より生涯にわたってライカの
カメラを愛用した写真家で、1952年に初めて出版された『消え去る映像』
(Images à la Sauvette)からきています。
「フランス語版は、「消え去る映像」という、いかにも詩的な言葉(これは写真家
の意思ではなく編集者の考えだった)が使われていたが、アメリカの出版社は
もう少しパンチの効いたものにしたいと考えた。その時翻訳者の眼にとまった
のが、カルティエ=ブレッソンが書いた序文の表題だった。
写真家は序文全体のタイトルを「決定的瞬間(L’instant Decisif)」とし、
エピグラフに、レス枢機卿の、「この世には決定的瞬間をもたないもの
ではない」
(Il n’y a rien en ce monde qui n’ait un moment décisif)
という言葉を引用したのである。英語版のタイトルはこれからヒントを得て
「決定的瞬間」(The Decisive Moment)ときまった。
そしてこれが以後、アンリ・カルティエ=ブレッソンの代名詞となり、さらに
彼をこえて、写真を撮るという行為の究極の目的を指すまでになるのである。」
参考文献:アンリ・カルティエ=ブレッソン伝 柏倉康夫 (出版社:青土社)
9784791763788
ライカは「35mm判フィルムカメラの元祖」として長きにわたって君臨し、
現在もデジタルにシフトした現在でも基本的なスタイルは継承しつつ
いまだ多くのファンに愛されているカメラです。いまも世界のどこかで、
新しい「決定的瞬間」が誕生しているのかもしれませんね。